田中将大さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

帰郷(1978年製作の映画)

3.5

戦死か、負傷か、精神を病むかで、本当の意味で帰郷できる人間がほとんどいないってのが辛く、苦しい。みんな戦争が終わらないんだと思った。
最初の病院で1人では生きられなくなって、みんなに当たり散らさずには
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

ロイは純粋なアレクサンドリアを自分の足として、自殺のために利用しようとした。けど、彼が彼女に語り聞かせた物語は、彼女の目の輝きと息を呑む表情を受けて、その先が変わる、アレクサンドリアを想ったものであり>>続きを読む

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

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束の間の自由ほど、くたびれてて、謳歌できるものはない。
レニングラード・カウボーイズかっこいいじゃんけ。最初のサックスで彼らってわかるね

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶(2015年製作の映画)

3.0

死んだはずの父ちゃんが出てきて、ぶちかまして、みんな騒然として、主人公も仰天してたけど、もっと前に気づけそうな気がして面白かった。
ギミックをしかけてるぞ!っていう誠実さを感じる。でも、主人公とその友
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The Documentary of WACK オーディション~オーケストラ物語~(2017年製作の映画)

3.0

うまく行ってる勢いのある奴らと、タイミングが噛み合わない奴らと、ずっと悔しい思いの奴ら。それぞれの立場があるから喧嘩させたくなるのはわかる。でもこの社長は好きではない。

絶頂期でかっこいいままやめる
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.7

ジゴロ気取りの若者が、現実に直面し、憧れを屑籠に捨て去った。
ラストのファミレスの女の子との会話が、これまでより凄くリラックスして見えた。アイデンティティを失ったのか、放されたのか。みんながジロジロ見
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.7

ハロルドの幼くも、大人っぽくも見える佇まいがこの映画の空気感を生んでた。
モードは奪われた過去があったからこそ、今を自由にやってるんだろうな。それが何でもできる環境にありながら、八方塞がりになってるハ
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メジャーリーグ3(1998年製作の映画)

3.6

ブンブンズのマスコットが良い味を出してる。ホームランバッターにケースバッティングも教えた上で、最終的にはホームランを打て!ってするのが好き。
ハフは死ぬほど無能だけど、試合に勝つために照明落とすのは面
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

空白の記憶に入って、一つを変えて、現在を良くしようとするっていう仕組みが超面白い。こうしたらこうなるんだが連続する。どんどん別パターンを見たくなる。だからDVDのおまけのストーカーとハッピーエンドがす>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.6

80
弾んで、跳ねて、転がるエノーラが見ていて楽しい。主人公ではないホームズの主人公としての環境が続々と整備されていくのに、外伝のワクワク感を感じた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

オッペンハイマーの学生時代から追っていけるのが楽しい。講義受ける学生がどんどん増えてくれるとこ嬉しくなる。 
こういった普遍的な日常もありつつ、時代の混乱が絡んでくる感じにドキドキした。原爆を作れちゃ
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.7

Xの疑惑をかけられた彼女と台湾人留学生の物語を並立して比べられるのがいい。宇宙人がもし来たってなったら、みんな最初は、散々辞めようって言ってるようなこともしてしまうんだろうな。
年齢も、人種も、生物と
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

都市伝説を追っているような、興味を掻き立てられる設定。
耳に残りそうで残らないミンナの歌が絶妙な面白さ。知らない人目線で、メンバーを紹介しながら物語が進んでいったから入りやすかった。

シックス・シューター(2004年製作の映画)

3.7

みんなのスタートが絶望にある。各々のこれまでの人生を言動の一つ一つから察せさせられる。
少年の兄弟が母親に殺されてたりとかもあったのかな。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.9

ただ明るくて楽しい人ってだけじゃなくて、どんな時も、家族のために明かりを生み出せる人だから深みを感じられる。
医者がなぞなぞの話始めたときの気持ち悪さ。結局他人事でしかなかった。嫌だな。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

ずっとゲスな野郎がいなくなりますように。こんな事件が起きなければ何もなかったのに。犯人の輪郭がボヤけてるせいで、復讐が止まらない。何したってそこに結びつくし、皆がそうさせてもくる。

虚しさと絶望が掘
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

3.7

1番の見どころは熱心なファン。選手が腑抜けになったらアンチみたいにもなる。でも試合を見ることはやめない。そして、ワイルド・シングが真の姿を取り戻した時には全身を回転させてもう一度応援してくれる。野球フ>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

イミテーション・ゲーム的なのかなって思い込んでたから、あれってなった時の衝撃が強かった。暗号を読み取ってるんじゃなくて、感じちゃってる、あの文字が浮かび上がって結ばれていく演出が良かった。
統合失調の
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

目的以上にその道中にかけがえのないものがある。大人になってから考えると、あの年齢の、あの時間だけの友達だったなってなって、今更会いたいとかもならないかもだけど、でも特別ってのがよく伝わった。

思い返
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人狼ゲーム 夜になったら、最後(2021年製作の映画)

2.8

70
緊張感がない!
ドア開けてもらって、まだ通り抜けてる途中なのに「こいつが犯人だ」ってでっかい声で決めつけながら帰るの好き。

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.4

シドの目的を理解した上でもう一回見たい。わかんなかった。
そもそも、有名セレブのウイルスを摂取したいって価値観に全然共感できなかった。みんな愛情が歪みすぎな気がする。
ハンナのウイルス勝手に持ち帰って
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

頭でっかちなヒッピーが頭でっかちなままというか。成長してるようで成長できてない。まあ5年くらいやってる雰囲気だけど100日ちょっとしか経ってないしな。
こんな最期は自分勝手で、馬鹿でしかないと思う。両
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

静かで強い衝撃が残る。
せめて自分たちの復讐だけにしてくれりゃいーのに。いじめられてたっていってもクソだよ。とにかく楽しめってまじでふざけろ。
眼鏡の子はこれからの子だった。今はどんな言葉も自分に向け
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.8

ワイルドシングかっけぇ。袖無いのワイルド! キャラ一人一人が見てて楽しい。球団オーナーがしっかり試合観戦して、苦い表情してるの面白い。しっかりチームの動向把握してるの偉いよ笑

2024年の楽天イーグ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.8

子犬みてーにヒョコヒョコしてる毛量の少ないおっさん、イゴールの存在がさらなる笑いを生み出してた。
ずっと応援してくれてる最初からのファンで、でもメンバーからは邪険にされてる。そんな彼がバンドにたどり着
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仮面の男(1998年製作の映画)

3.6

規模がデカくて映画見てるなってなった。
四銃士がやっぱり華がある。小屋ぶっ壊れたり、仮面叩き割ったり、計画が全部アグレッシブなのが面白い。相当ラッキーなパターンが前提の計画

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.6

まだ学生だから可愛げがあった。準備の時間は青春を感じるワクワクの中にいた。そして最初の決行は良かった。バカみてーに老人の変装して、一つも計画通りには行かなくて何もできずに終わるっていう。このままずっと>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.7

簡単に連絡が取れないからこその焦りと信頼を感じた。「お待たせ!」って帰ってこれるのが良い。この夫婦ならこれも幸福な想い出にできるんだろうな。
主な困難は渋滞と破損し続ける花。メガネにシェービングクリー
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.7

異常も正常も何が違うのかわかんないけど、その社会で一生懸命やるのが大切かなって。終わり方が好き

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

60
涙の綺麗な映画だった。
自分には誰も来ないよなって思ってたら「君の成長するドラムのファンなんだ」って言われた瞬間。先には壁がある雪祈。背を向けたアキコさん。豆腐屋のおじちゃん。アッガイのパイロッ
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破局(1961年製作の映画)

3.6

行動一つ一つの意図が伝わってくるから、応援のしがいがあるなっていう気持ちになる。
あるものを使ってやりくりしてるのに気持ちよさを感じる。それがダメな時床に放り投げてくのもいい。やっぱり机とかポッケから
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22ジャンプストリート(2014年製作の映画)

3.8

前作をちょっとずらしただけなんだけど、最高に面白い。積み重ねられるはっちゃけ。乳首について雄弁に語るのロックな気がする笑
気の合う奴と出会うことの素晴らしさを改めて確認させてくれた。相棒が不本意ながら
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.8

マインドがリアリティ番組並みに高校生。電話邪魔したり、願書用意したりするのマジで笑える。オタクたちの暗号楽しそうだし、バクガン出てきてびっくりした笑 
基本的に気が狂ってんだけど、気が狂ってて良い年齢
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.2

メインキャラの掘り下げがすごい。2時間とは思えない。
天才も凡人もみんなが必死にやってる。ギリギリまで頑張って、ぎりぎりまで踏ん張って、それでもピンチの連続の時、ヒーローが欲しい。

飛べない鳥がヒー
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絶好調(1965年製作の映画)

3.5

大好きな動き。Mr.ビーンはこういうのが積み重なってできたのか。コーヒーが砂糖の引き立て役になる。
馬鹿みたいに狭いテントから這って出てきたと思ったら、中にもう1人いんのうげぇってなった。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.3

同じ男だけどそれぞれの個性があって、別人に見えた。訳のわからない現象だけど、そこにしっかりいて、警察に捕まったりもするのが独特だなぁと思った。結局何だったんだろう。そういうものだと割り切れない。この映>>続きを読む