田中将大さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.8

誇張した藤岡ファミリーのような感じ。思想が一方に向いてるのが危険で面白い。
頭も良くて、身体はアスリート並み、一般人を遥かに突き放してはいるけれど、彼らの社会への適応はできないってのが難しいな。結局は
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.2

チープさが良かった。だから主役2人の関係がもっと適当でもよかった気がする。ストーリーをしっかりやろうとする姿勢は好きだけどね。
勇ましい戦士が1人佇んでるだけとブラピがすき。脳みその使ってる10パーセ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.6

余計な要素を排除した後の間に残る独特な空気。そこに立ってるのが耐え続ける主人公。この子にも絶対に裏切らない最高の相棒がいたらなあと思った。
辛いが故に、歳をとっても心は少女のままだったのかな。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.7

50
行き止まりで吹き溜まりだったとしても、そこに着いたこと、行こうとしたことに意味があるんだと思った。南に行けたな。静かにシーンが終わっていくのが印象的。

超スピードで脱獄した後、その足で結婚式も
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.9

恋におかしくなれなくなったときが好きになれなくなったときな気がする。スマートは気に食わない。道でガムも噛めないキザな連中になったらおしまい。
ニカラグアの表情は変わらなくても、顔に出てる感じ。そわそわ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.8

兄弟が良かった。不器用で、良いやつで、愛の感じられるキャラ。まだまだ見たかった。店員さん可愛かったね。
主人公2人のなんとも言えない恥ずかしさを感じられる会話が相変わらずで、この映画を見てるなって感じ
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.9

衝撃は受けた。異常に予告で引き寄せられて、こんな映画見たことないっていうくらい読み合わせが続く。
当初は最初の供述とラストの告白を繋げた短編の予定だったらしい。そこに、リハーサルを繰り返す中で、どのよ
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Bico(2004年製作の映画)

3.0

教科書の中に入るとこんななのかな。不思議な空気感。プラスもマイナスもない。生活がそこにある。でも、この村地図に載ってないんだね

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

3.8

大人になってもこの気持ちを忘れないでほしい。可愛いからダサいに変わってこそだと個人的には思う。そっちのがかっこいいよ。
最後の頷きがいいな

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.6

肉体は死んでも魂は続いてるんだと思う。本物は死ぬって考えがある中でボタンを押すから、彼女の想いをより感じられる。

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.7

「想像力と記憶で僕は潜水服から抜け出せる」

ブリグズビーベアの「夢や想像力で厳しい現実から自由になれる」ってセリフと重なるなと思った。誰にも姿すら見られたくないというところから、自由を見出した姿勢に
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.9

警部以外の全員に問題があるのが面白い。マーゴがマークと浮気してなかったらこんなことは起きてない。愛が失われたからといって卑劣な殺人を企てるのもいけない。その誘いに乗るスワンもスワン。でも気品はあったな>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.6

40
まず、中盤までのため息みたいな雰囲気が凄く良い。身を滅ぼしてるんだけど、やっとチャンスが回ってきたっていう歓喜もある。この映画はホラーの現象以上に主人公たちのキャラクターがしっかりしてたのが良か
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.9

人が何か隠し事をしてる姿ってなんというか興味深いよね。感情も入りやすいし。
足音聞こえたから急いでフレディにタバコ咥えさせたり、酔っ払い支えてるフリしたり、必死だけど滑稽で面白い。パスポート見せるのも
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リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

3.8

スタートからおいっ!ってテンション上がる。当時の姿そのまんまの写真。名前だけ違う。2人の因縁がダイジェストで語られて、テンポよくリベンジマッチの約束が交わされる。
スタローンもデニーロも、それぞれトレ
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コップランド(1997年製作の映画)

3.4

『スライ』で気になって見てみた。
普段のスタローンとは違うタイプのキャラクター。でも、片耳の聞こえない保安官が不正に耳を塞いでいられなくなって立ち上がるってストーリーは彼にぴったりだと思った。
ラスト
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家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

3.6

第1話「内側で聞こえて紡がれるウソ」

終わり方が良かった。想い出に勝るものはないと思う。新しい想い出がそこで作れるのなら変わってくるかもしれないけど。何が幸せで何がそうじゃないのかを社会じゃなくて、
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.0

怒れる牡牛。止まらないのに進めない、異常な猜疑心。こいつも歩く矛盾だと思う。
はじめてビッキー見た時のなんかブツブツ言ってるシーン、やべえ奴すぎる。拳闘ではジェイクの傷はそんなに目立たないのに、相手は
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

4.2

失敗してもいいから、誇れるものを残したい。だからスタローンの作品が好きなんだ。
好きな映画の要素を組み合わせてオリジナルを生み出していく過程にロマンを感じた。

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

ガブリエールとトマース神父が良いコンビだった。ラストの2人並んで詠唱するシーンが熱い。悪魔の散り際がT-1000みたいでそんななんだってなった笑 吹っ飛び方とか病院での様子とか勢いを感じさせるテンポが>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

3.7

ウトヤ島虐殺事件について被害者、その家族、犯人、弁護士、政府の対応といった多面的な視点で描かれている。

笑顔で子ども達を送り出したのに、それが最後になってしまったってのが本当に辛い。どんな考えがあっ
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

漂流してれば孤独を感じづらくなる。でも、結局は目が回ると自分の居場所がわからなくなるのと同じように、ここからここに移動してるだけってことなんだろうか。良くも悪くもないってことかな。
遠ざかるサイレンが
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ファンボーイズ(2008年製作の映画)

3.6

30
デススターを倒せばいいってのが良い励ましだなと思った。自分の人生とやっぱりリンクしてるから特別なんだと思う。
俺はペドフィリアだ!の勢いがえぐい。ただの映画であって、人生の全てでもあるから、どん
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

全部好きだけどニューヨークとローマが特に好きだった。
そこの空間しか共有しないからこそ、本当に同情したり、気遣えているような、ダイレクトな優しさを感じられた。不思議な空気感だった。
カボチャと羊と義理
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.8

罪悪感に耐えきれなくなったローラが自分を襲わせたとかだと最初は思ってた。だから主人公の整合性が確認されていくたびに、この男のヤバさが際立った。

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.8

ファイズの続編ってよりは新作って感じ。小説版ファイズからドンブラザーズへの急激なグラデーションが見事だった。
ミューズ死ぬほど好み。お嬢様口調でくそめんどくさくて、とうとう「月が綺麗ですね」って言いや
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アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

3.6

ライトセーバーのとこでバッドマンみたいにテーマ曲によく似た国際音楽出流してほしかった。
奥さんが暴走機関車になって、子どもぶっ飛ばすシーンとかの丁寧さが大好き。砂浜を完成させたガキが吹っ飛ばされるから
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劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

3.8

巧は巧ってセリフにこの映画のテーマが込められてる。悪ぶってて、猫舌で、夢を守る、そんなたっくんが好き。
サイガがかっこよかった。人間体のオルフェノクの首ゴキってするシルエットでこいつは悪者なんだっての
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.7

絶対に薬物はやらないし、近寄ってほしくないって思わされるだけど、何かに依存することはやめられない気がする。依存するのが人間らしさだとも思う。だから、シャブ漬けに堕ちる過程がありえないじゃないから怖い。>>続きを読む

国産洋画劇場「船と氷山」(2018年製作の映画)

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リスペクトが本気だから展開は同じなんだけど、規模違うだけでこんなにおもろくなるの凄い。追いかけっこのヒョコヒョコ感とか、舵の小ささとか最高。不協和音も最高に気持ち悪い。洋画は国産に限る!!

処刑人II(2009年製作の映画)

3.6

前作に引き続き、いい意味での緊張感のない殺しと双子芸があった。そこに、ロミオとユーニスっていう魅力的な新キャラと父親の掘り下げが加わったパート2だった。
船でロミオに正体バレるまでと中国人殺そうとした
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処刑人(1999年製作の映画)

3.8

すげぇ変な映画だなって思った。天然コメディアンっぽい笑いが随所に仕込まれてる。そんな似てないけど双子っぽいなを完璧に遂行する兄弟、キンタマ・マリネを食わせたいバカ、古畑の表情とジャック・スパロウ的な動>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.8

20
目的地に駆けて、踊って、向かっていくビリーの初期衝動感が好き。色んなものに目移りするから、お父さんたちと距離空くかもしれないけど、何度でも走って詰められるんだろうなと思った。
家族から深い絆を感
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.7

もの凄く綺麗なリメイク。想像以上にミュージカルがマッチしてた。おむつへの刺繍とかシャグの権威とか、場面の説明を歌ってくれるから、普通に言われるより楽しさが増した。

時間の経過が激しい作品だから行間を
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カラーパープル(1985年製作の映画)

3.6

過酷さが甘くまとめられてる感はあるんだけど、それのおかげでミスターが不思議なキャラになってたと思った。
1回目の時間飛んだ時点で、こいつは1人じゃ何もできない奴なんだってのが生活から伝わる。ソフィアや
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