広島カップさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.5

IRAの革命家(ジェームズ・コバーン)で爆弾のスペシャリストがメキシコの山賊(ロッド・スタイガー)と組んで銀行強盗を仕掛けたはいいが空振りに終わり、その代わりに民衆の英雄となってメキシコ政府軍と戦うこ>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

3.8

名画に登場する舞台を再現しようという企画に挑む映画ファンの人々を映したドキュメンタリー。
その名画とは『続夕陽のガンマン』(1966)で、印象的なラストの舞台となった墓地をロケをしたその地に再現しよ
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ブルー・ストリーク(1999年製作の映画)

3.8

ただいま大谷&山本でホットな街L.A.が舞台の警察物作品で、しかも主人公がお喋りな黒人ということなので、1984年製作の傑作『ビバリーヒルズ・コップ』とどうしても比較して観てしまいますがコチラもなか>>続きを読む

クーデター(2015年製作の映画)

2.5

これはエグいしエゲツナい脱出劇。

ハラハラドキドキの脱出劇と言ってしまったらエンタメ感が強まってしまいますが、そうした表現よりも本作はこう言った方ほうが合ってそうです。
エグいもエゲツナいも本来の意
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

数学の天才青年(マット・デイモン)は数字や文字で表される知識情報を一瞬にして取り入れて記憶し、常人には難解な問題も瞬時に解いてしまう。
一方でアナログでファジーな例えば人の心や肌感覚を受け取ることに関
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

2.8

新しい教皇を選ぶのには時間がかかって根気が要るためコンクラーベと呼ばれる?キリスト教の儀式がヴァチカンで行われている最中、秘密結社のイルミナティの恐ろしい陰謀が進行していた。陰謀阻止の為依頼を受けた象>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

初公開以来40年ぶりの鑑賞となりました。
当時と同じくレイトショーで、加えてIMAXで。
いい時代になったものです。こんなに良い音でバブル前夜の渋谷の夜に体験したドキドキが甦るのですから。

デヴ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

5.0

「ゴジラマイナスイッテンゼロスラッシュシー」ではなく、「ゴジラマイナスワンマイナスカラー」と読むんですトッ!
マイナス思考の私のような人間でもこれはとても読めませんでした。(コリスギ?)

まだカラー
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.3

うぅぅムぅ、これは不満だらけでサムぅイ!
明治時代の厳しい北海道の大自然の中の話なのに、令和の渋谷の街が良く似合いそうな男優が今どきの言葉使い混じりで繰り広げるアクション作品はサムイです。
舞台設定と
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

3000万ドル(円安の現在のレート$1⇄¥148で約44億円っ!)という大金を投じて米国政府が極秘裏に育成した暗殺最終兵器の男が肝心の所でミッションをしくじり、加えてこともあろうか記憶を失い「ワタシは>>続きを読む

ナッシング・トゥ・ルーズ(1997年製作の映画)

3.8

1997年製作の白人と黒人のバディ物ですが、コメディ要素を絡めた白人と黒人によるこういった作品は結構あってしかも良作が多い。『48時間』(1982)、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)なんて80年>>続きを読む

日本侠客伝(1964年製作の映画)

3.8

ハッキリと理解していなかったので改めて本作を理解するにあたって必須の用語について確認してみました。

侠客(キョウカク)=
「強気を挫き、弱きを助ける事を旨とした仁俠を建前とした渡世人」のこと。
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

1.5

滋味深さが大分顔貌に出て来ているのに相変わらず筋肉勝負に徹し、しかもグロテスクな殺害シーンが満載の復讐劇にしてしまっているのはスタちゃんにとって良かったのか?悪かったのか?....多分悪かったと思う。>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

10代の頃、一度の過ちによりシングルマザーになった女。まだ幼く可愛い盛りの一人息子と生き別れになり齢を重ねたその女(ジュディ・デンチ)は、50年もの間ひと時も息子のことを忘れた日はなかった。
彼女
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デーヴ(1993年製作の映画)

4.0

権力者のそっくりさんが主役になる作品には『独裁者』(1940)、『影武者』(1980)など大作でしかも印象的な作品があります。
同じ路線の本作は先の二本に比べてあまり目立ちませんが良くできたコメディ作
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原子力潜水艦浮上せず(1978年製作の映画)

3.5

本作の製作年を知らずに同じくヘストン主演の『大地震』(1974)よりずっともっと前の作品だろうなぁと勝手に思って観ていました。それというのもなんとなく古臭い邦題と、一昔前のアメリカを感じさせる男優の>>続きを読む

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

20世紀も終わろうとする頃、廃線が決まっている北海道にあるローカル線の終着駅で駅長として勤務する男(高倉健)がいた。義理堅く真面目で不器用な鉄道員のこの男はまもなく定年を迎えようとしていた。
まだ幼か
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

東京都墨田区のアパートで一人暮らしをする無口な中年男(役所広司)は、都内の公園のトイレ清掃を仕事にしている。

夜明け近く家の近くで誰かが道を掃く音で目覚め、布団を畳み、歯磨きをし、サントリー缶コー
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

そういえば今年は卯年だったのにウサギの映画を一本も観てないのに気付いて慌てて借りて来た本作。

"犬"の名前は?とくれば今年ならデコピン!
"兎"の名前は?と来たら今年に限らずピーターと答える人が
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

今年、惜しまれながら坂本龍一さんが亡くなられました。彼が出演した数少ない劇映画の中の一本で初主演ですが強烈な印象を残した作品です。

俳優としての基礎が無い彼ですが精一杯の演技を見せています。大体、役
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グリンチ(2000年製作の映画)

3.5

クリスマスを題材にした映画には哀しみが漂っている作品が多いように思います。
本作もそんな作品の一つで、孤独なひねくれ者で人の幸せを妬んでいるミドリマンのグリンチが、皆んなで楽しくクリスマスを迎えようと
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

黒人差別問題を糾弾するエメット・ティル事件を描く。

エメット・ティル事件:
1955年にミシシッピ州で起きた14歳の黒人少年エメット・ティルのリンチ惨殺事件。
ティルの母親は原型を留めない息子の惨い
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

風が全く吹いていないので、枯れ葉もポトンと地面に落ちて来そうな相変わらずのアキ作品の味は、秋(アキ)味といってもいいような日本の静かな晩秋のような感じがします。
セリフが少ない上に大袈裟な出来事も一切
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

たしか本作は舞台がうちの近くの東京の下町で、しかも12月に起きた殺人事件の話だったなぁと思い出し借りて来ました。
容疑者Xが数学者(マスマティシャン)の話なのでXマスとも関係あるのかな?などと相変
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グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)

3.0

詐欺師、ペテン師、いかさま師...※
若い男のペテン師を挟んでその母の詐欺師、その恋人のいかさま師が三人寄って大きな引っ掛けが仕掛けられる話かと思ってTSUTAYAから借りて来ましたが、そんなことは
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

フランス人が観たら受けが悪いだろうなぁと思う、イギリス人監督が作った英語を喋るナポレオン。

西洋史に全く疎い私にとってナポレオンという言葉の持つイメージはというと...皇帝、英雄、洋酒、ナポレオン
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

1960年代後半のベトナム戦争の只中、コロンビア大学で起きた学生運動に参加した学生の姿を描く大学生達の甘くて辛い青春記。アメリカンニューシネマ群の中ではだいぶ青臭い雰囲気が漂う作品。
ノンポリの学生が
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.0

本作を観ると悪魔憑きは本当に存在し、解決策としての悪魔祓いを信じている人達が実際アメリカには沢山いるんだろうなぁと感じます。
本作は傑作オカルト映画『エクソシスト』(1973)の正統派続編ということで
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.5

19世紀後半、イギリスに留学していたドイツ人コンラート・コッホは母国に英語教師として帰国し、英語教育の一貫として英国からサッカーを紹介した。
それはサッカーを通して子供達に仲間を大切にするフェアプレイ
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天城越え(1983年製作の映画)

2.6

石川さゆりの名曲「天城越え」は全く関係がなく、松本清張の短編が原作の1983年製作の推理サスペンス作品。
TSUTAYAの野村芳太郎のコーナーにあったので、原作が松本清張だしあまり考えないで野村芳太郎
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

開巻早々いきなり出てくる瞬き一つしないロザムンド・パイクの顔のアップ。何を企んでいるのか汲み取れない、美しいが鉄仮面的な表情で静かな迫力がある。絶対何かをしでかしてくれるだろうなという期待値をいきなり>>続きを読む

キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜(2008年製作の映画)

3.5

マディ・ウォーターズの♪「Manish boy」で始まる本作は、1950年にレナードとフィルのチェス兄弟がシカゴで立ち上げたレコード会社のチェス・レコードの創業からの様子を伝える。
ブルースとR&B
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

私も一回だけ乗ったことのあるシンガポールから東京に向かう旅客機の機内では観ない方が無難と思われる、割とオーソドックスなタイプの航空機サバイバルパニックアクション。

雷の直撃を受け飛行不能に陥った旅客
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

オープニングからエンディングのはなわの歌まで、全編を通して東京周辺の県を全て田舎扱いすることで成立している笑いの連発。卑近で小粒な笑いのオンパレード。
それを出ている俳優達が皆んなノリノリの悪ノリで演
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

人類最強の将棋指し藤井聡太八冠に稽古をつけたり、公共放送NHKの朝のニュースもAIが読んで国民に聞かせてくれる時代です。日本社会における昨今のAIの生活への浸透度たるや恐ろしさを感じるほどです。
身近
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

お仕置き無双イタリア見参!の巻。
サッカーの本場イタリアではかつてインテルにも所属していた事もあるロベルトカルロスと頭の形が似ているから?彼の地ではロベルトと名乗る民間仕置人マッコール。本作でも危ない
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