kratterさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.5

東西ミステリー75位の本作を視聴。

田舎の因習、本家と分家の対立、見立て殺人、意外な犯人(でも、冒頭で何となく分かる)、血筋、お金の問題と横溝正史あるあるを色々と詰め込まれた印象。 

ちょっと登場
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.9

信仰に詳しい訳では無いのだけれど、キリスト教における"罪の意識"と"悪魔祓い"、"異端刈り"を旨く作品にミックスさせてて良く出来てると思いました。

最強のデーモンが怖すぎて、まさに夏のホラー作品です
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

3.6

戦後のゴタゴタと貧困問題と変えたい過去と。

東西ミステリーベスト100で31位の本作を映像にて視聴。佳作。

今年観た本数/目標(67/104[▲37,64.4%]/120[▲53,55.8%])
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

今までの宮崎駿アニメのベスト盤みたいな印象。

「怪鳥、神隠し、異世界もの、少年の成長譚要素(千と千尋)、戦時中、ゼロ戦要素(風立ちぬ/火垂るの墓)、ミニミニお化け、田舎の原型風景(トトロ)を全部混ぜ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

映画でも小説でも割と擦り続けられて来たテーマながら、状況設定(2分間のタイムループ)と舞台背景の設置(京都の貴船周辺のみ)が上手く良い映画でした。

時間もこの題材らしく90分以内に納めてくれてて集中
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母性(2022年製作の映画)

3.5

娘はいつまでも"母親にとっての理想の娘"であろうとしたために、悲劇が産まれた、と言うお話。

予告で想像していた映画と違っていたのだけれど、これはこれで作品ですね。

しかし、あのDEATH NOTE
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

先ずはほぼ予備知識ゼロの状態で観たので、2時間位経ってもいつまでも物語が収束しないと思ったら前後編と言う事で壮大にズッコケました笑。

"こんだけ何でも有りの世界でこんだけ風呂敷広げてどう仕舞うんだろ
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.5

東西ミステリーベスト100の57位の本作を視聴。戦国時代からの落ち武者の怨念と、村人32人殺し。連鎖する怨念が舞台の引き鉄となります。

原作は未視聴です。横溝正史と言うと本格ミステリ作家と言う事で、
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

人間関係と言うものは、各々の枠組みの中でしか物事を処理出来ない処に厄介さがあるわけで、三者三様に世界をどう観ていたのか、を描いています。

特に場面1で醜悪に描かれていた教師の真相シーンは中々に描かれ
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

3.0

視聴記録。

今年観た本数/目標(58/104[▲46,55.8%]/120[▲62,48.3%])
映画館で観た本数/目標(12/24[▲50.0%])
MW評論作(5/52[▲47/9.6%])
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乱れからくり(1979年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

東西ミステリー国内版34位。

犯人は朋浩。財産目当てに犯行を意図した。当時の時代背景は分からないけれど、"死んだはずの人間が黒幕だった"は割とチープではあるかな。

今年観た本数/目標(56/104
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半落ち(2003年製作の映画)

3.5

東西ミステリー国内版ベスト54位。社会派ミステリの傑作です。

警察と検察と裁判官、更にメディアも巻き込んだ関係を下敷きに、アルツハイマー、臓器提供まで絡めた骨太な作品に仕上がっています。

豪華キャ
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なぎさ(2017年製作の映画)

4.0

浅野いにお的メタフォリカルな運びがセンチメンタルな題材にマッチしていて良いです。

今年観た本数/目標(54/104[▲50,51.9%]/120[▲66,45.0%])
映画館で観た本数/目標(12
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

吹替版を視聴。黒人のアリエル役は別に良いのやけど、訴えかけてくるものが無いと言うか、没入感が無い感想でした。

1番良かったのはアースラの部分です。巨大化した時の存在感とかスペクタクルでした。ただ、ポ
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黒い家(1999年製作の映画)

3.8

東西ミステリ国内版66位の本作を映像で視聴。

保険金受取りを目的とした一家障害事件に巻き込まれる会社員を描きます。ホラーで有りながら犯人だと思っていたアイツが実はこうだったと言うミステリー仕立てでも
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

3.5

東西ミステリ国内版37位の本作を映像で視聴。

流石、社会派の旗手とも言える松本清張原作とあって社会構造の歪みから来る動機とその殺人を魅せてくれます。

今年観た本数/目標(51/104[▲53,49
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獄門島(1977年製作の映画)

3.5

原作を読んだのだけれどイマイチビジュアルイメージが湧かずこちらも視聴。

東西ミステリーベスト100の堂々の第一位の本作です。

見立て殺人、手の込んだトリック、田舎の因習のおどろおどろしさと言いザ・
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画は完璧です。画面構成、物語構成、見せ場のアクションシーン、ラストの教訓等全てが素晴らしいです。久々に満点。

■画面構成
"雨の中の荒廃した羅生門" と言う圧倒的なビジュアルイメージを本当に白
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.4

公開から少し経って鑑賞。シリーズの大団円と言う事で記念碑的な作品です。

クオリティは高いけどちょっと大規模になり過ぎちゃって初期の情念みたいなものが少し薄まったかな、、、。期待値が上がっていた分、点
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ビンぞこメガネ(2010年製作の映画)

3.3

"となりのトトロ"よろしく"子供には大人の見えないモノが見えるのだ"と言うテーマをよく表していると思いました。

今年観た本数/目標(47/104[▲57,45.2%]/120[▲73,39.2%])
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砂の器(1974年製作の映画)

3.5

東西ミステリベスト100、第25位の本作を読む代わりに視聴。

"自分の生を生きる"と言う事はどうゆう事なのか。"ある男"の源流とも言えるテーマで、壮絶な幼年期を過ごした男の成功への渇望のようなものが
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幻の女(1944年製作の映画)

3.5

小説未読だけど視聴。なかなか面白い仕組みだった。女優さんがあの年代の映画でも凄く美人でした。

今年観た本数/目標(45/104[▲59,43.3%]/120[▲75,37.5%])
映画館で観た本数
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーな部分もあったのでそこに頭を意識しながら映像作品としてのクオリティの高さがあると思います。センスが良い感じ(どことなく森田芳光を思わせる)。

動物の動きを自然に任せる造りとか、物語の骨子か
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.7

"最高の素材(誰もが前提を共有している)"と"最高のクリエイター"で誰をも納得させるクオリティの映画を創る。

この、一見当たり前だけど、とんでもないプレッシャーと情報の取捨選択、時間配分を要するプロ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.7

"私は学校に来たんじゃない、友達に会いに来たんだ"この台詞が全て物語っていますね。不登校の主人公は、"学校が勉強する所"であると言う前提に立つからそな真面目さ故に不登校になったのです。

ラストのちょ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

有名なミステリーの原作化の本作です。

おぉっと思わせる展開とデビッド・フィンチャー監督らしいクールでスタイリッシュな作品です。

僕にはちょっと海外の登場人物が整理仕切れなかったのとやっぱり上映時間
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.5

鑑賞記録。余りミステリーは観ない僕ですが、面白かったです。

犯人を最初に視聴者に見せておいて、どう殺したかに焦点を充てる方法は僕的には斬新でした。

今年観た本数/目標(40/104[▲64,38.
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

所謂、アメリカンドリームなお仕事映画。僕は1986年生まれなので、当時のサブカルアイコンには余り馴染が無いのだけど、それでも仕事にかける男たちの生き様は胸が熱くなるものが有りました。

どんなギミック
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.9

前に観たのが大学生時代だったので約10年振りでしょうか。改めて観るとまた感じ方が違うので記載してみます。

■映像効果の優美さ
昔はもっと色んなエピソードが短かった記憶なんですが、改めて見返すと、映像
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.6

誘拐トリオと大富豪の婆ちゃんの役割が逆転して行く様が観ていてなかなか面白かった。音楽のセンスが良い。

東西ミステリートップ10(国内外)。

今年観た本数/目標(36/104[▲68,34.6%]/
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

犯人は松子と佐清。但し佐清は、妾(青沼菊乃)の子供が成り済ました佐清(青沼静馬)。遺産相続第一位の野々宮珠世は男色家野々宮大弐の代わりに作った野々宮妻の娘。

珠世が遺産相続するには直系の3人娘の息子
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本陣殺人事件(1975年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

東西ミステリーランキング100で上位に入る本作です。

全く推理要素を期待していなかった(どうせ古い映画だからつまんない理由でしょ?的に)為に、良い意味で期待値が下がっていたので面白かったです。

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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

まるでNHKのクローズアップ現代を観ているかのようで、なんとも言えない後味の悪さと言うか答えの出ない読後感でした。

倍賞千恵子が眺めた最後の明かりを希望と見るか、ディストピアの不吉さと見るかが分かれ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

各所で絶賛の本作。真っ暗闇の中で自分にだけ刺さる"何か"を提示してくれるのが映画だと伝えると同時にその背後でクリエイターがどんな思いでいるかが分かります。

映画とは高度な評論競争を競うものでも、観た
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

本来は"差別をする側"の白人がドライバーとして貧困に喘ぎながら"差別される側"の成功した黒人ピアニストのお抱え運転手をする中で産まれる関係を描くロードムービーです。

これ、人種差別を徹底的に描いた映
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.1

2が予定されているとの事で試しに観てみたのですが、僕には良さが分かりませんでした。

今年観た本数/目標(29/104[▲75,27.9%]/120[▲91,24.2%])
映画館で観た本数/目標(8
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