毛玉さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バービー(2023年製作の映画)

4.2

バービーワールドより頭がお花畑なおじさんたちにはわからない良さ!

ただただ楽しいバービーの世界→全く楽しくなくて辛いことばかりの人間の世界→互いに気づかされ合うバービーたちと人間たち
グレタ・ガーウ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.7

こんなに可愛いラブストーリー見たことない!

火の国からの移民二世、火のエンバーと、優しくてモダンな水のウェイドのラブストーリー。
水に触れると消えてしまうエンバーと、水に触れると蒸発してしまうウェイ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.4

まるでディズニープリンセス!

美しい湿地の娘が殺人の疑いで逮捕された。彼女を弁護する街の老弁護士は、彼女の人間性に迫りながら、素晴らしい手腕で彼女を弁護していく。
そして同時に語られる彼女の人生は、
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

AIに対抗するため、イーサン・ハントのアクションはどんどんアナログ化!

ゴーストプロトコルで壁を登るハイテク手袋を披露し、ローグネイションやフォールアウトではハッキングがことあるごとに描写されてきた
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クーデター(2015年製作の映画)

4.2

全てが程よい。楽しいけど、考えさせれる。スナック片手に見られるけど、目が離せないハラハラ度もある。心地よい。

僕はこういう映画が大好きです。楽しくて、ハラハラできる。そんなに手の込んだ作りではなく、
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.9

またしても、庵野、お前はそんなに仮面ライダーが好きなのか、とため息をついてしまう。

とにかくオリジナル仮面ライダーが好きだということがよく伝わってくる、細部へのこだわりよう。登場する崖の角度や美術の
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

これで本当に終わりな気がしている。

何度目かの引退詐欺を犯した宮崎駿は、アオサギに導かれる少年の冒険譚を描きました。
エンドロールに予告編制作のクレジットがあったので、これから何かしらの動きがあるか
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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

むかつく。
僕が苦手な人種がたくさん登場するのに、全員愛おしくてどうしようもなく受け入れてしまう。むかつく。

基本的に個人行動の主人公は、古着屋の店番の後にライブを見たり本屋に寄ったりしながら日常を
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.3

職人ジェームズ・マンゴールドの硬派な一面が光る、愛され尽くしたウルヴァリンのラストラン

ミュータントがほぼ絶滅した未来で、自らの能力によって体を蝕まれて満身創痍状態のウルヴァリン。力のコントロールが
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

本作で、「映画」「アニメ」とも違う、「スパイダーバース」という芸術のジャンルになった…!

本作では、前作で描かれたスパイダーマン〈マイルス・モラレス〉のオリジンが大きな伏線になって、さらに「スパイダ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

「マルチバース」「タイムトラベル」という、エンドゲーム以降のMCUがダラダラ語っている要素を、フラッシュが2時間で軽やかに語り切る!

主人公・フラッシュの家族の物語として、感動する普遍的な物語もあり
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ブレイド(1998年製作の映画)

4.2

世にも珍しいカッケェだけの映画

母親が吸血鬼に襲われた直後に生まれた主人公ブレイドは、母を殺した吸血鬼を殺すため、そして自分が人間ではないという苦しみから解放されるため、銀の銃を撃ち、チタンの刀を振
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.1

超優秀老人脱獄囚×化学オタクFBIが、アルカトラズ島を占拠するテロリストの作戦を止める!

ストーリーやキャラクター配置が面白いです。
お父さんになろうという若FBIと、父親としての後悔がある老脱獄囚
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.2

英雄なきソマリア戦争の地獄

ソマリア内線に介入したアメリカ軍。様々なエキスパートたちが投入されたモガディシュでの地獄の群像劇が繰り広げられます。
扱い方もわからないままに武器を取って銃弾を撃ち込み合
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

MVPは坂本裕二と坂本龍一と田中裕子。

ストーリーにツイストを聞かせながら、重々しいストーリーと映像をライトにするセリフたち。ピンポイントに置かれていくキーワードの繋げ方も楽しかった。特に田中裕子に
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.7

温かみと緻密さが同居した、残酷で切ない傑作。

とてつもなく大好きな作品でした。
削ぎ落とされたセリフは全てがナチュラルで効果的。
映像は温かみがありながら、美しいアイデアで父と娘を残酷に映していまし
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

トーキョードリフト並みにノれなかったぜ…。

もう誰が誰だかわからなくなってくるほどのファミリーフェスティバル開催!
言うなれば、ワイルドスピードで『インフィニティー・ウォー』をやったような味付けでし
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.7

俺たちの愛した「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」をこんなに完璧に締めくくられたら感謝の涙しかない。

ちょっと気持ちが落ち着かず、良いところを列挙するだけで長くなってしまいそうです。

ネビュ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

隣の席の大人びた少年が、音楽が流れた瞬間に踊って喋って、エンドロールが終わるまで席を立たずに楽しそうにしてた。もうそれが全て。

展開を説明するシーンは少々退屈なものの、それ以外のアクションシーンは思
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キャビン(2011年製作の映画)

4.3

あれ?僕が観てるのはホラー映画だよね?

ホラー映画でのお決まりのパターンを綺麗に踏襲していきながら、そのお決まりパターンたちが人為的なものだったのか…?という裏設定をちゃぶ台に並べていくホラー映画で
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.3

このシューズを履くのは?
マイケル・ジョーダンだ。
…かっくいぃいい!!!!

経営不振に悩むことNIKEのバスケ部門が注目したのは、バスケの神様マイケル・ジョーダン。
彼と契約するために動くNIKE
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.5

楽しくて感動するという、シンプルで難しいハードルをひょいっと飛び越えてくる!

原作のことは何も知らず、なんか楽しそうだから注目していて、評判が良さそうだったので見に行きました。
ジェームズ・ガン版の
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.2

だらしなくて、物悲しいけど、圧倒的に暖かい映画でした。

『ロストイントランスレーション』の時も思いましたが、ソフィア・コッポラの映画って、日本の歌謡曲みたいな付かず離れずの哀愁があります。本作では、
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.4

気分が悪くなる映画ランキング1位かもしれません…。

新人の美術教師が赴任したのは、霧の濃い韓国の田舎町の特別学校。そこでは聴覚に障害のある子供たちが学び、備え付けの寮で共同生活をしている。
ある日、
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.3

犯人がクズすぎて1ミリも同情心が湧かないので、ラストのあのシーンで「やっちまえ!」と本気で思ってしまった。

電話一本で女性を接待に向かわせる業者の主人公のもとから、女性が消えていく。業界的には女性が
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

ドニー・イェンの高速詠春拳を堪能できる、『イップ・マン』シリーズの集大成。

『イップ・マン』シリーズは全4作あり、ドニー・イェン版以前にも、イップ師匠はカンフー映画の題材として取り上げられてきました
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サムサッカー(2005年製作の映画)

4.2

やっさしい…。
暖かいブランケットのような映画でした。

来年から大学生になるという主人公の男子は、小学生までに多くが卒業する「親指を吸う」という行動がやめられずにいる。家庭では結果を重んじるプライド
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

ちょっとミシェル・ウィリアムズさんよ…。あんたが優勝だよ。

ちょっと臆病な少年が映画のダイナミックな衝突シーンによって映画の世界にのめり込む!
観る前はもっと楽しくて明るいスピルバーグの映画讃歌にな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.7

カオスの中で見つけた様々な“もう1人の自分”に触れることで、自分の人生と愛する人たちを受け入れることができる…!

随所で光るカンフーアクション!各俳優の素晴らしい演技!ライティングに編集…全て圧倒さ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

今までで1番泣いている時間が長かった映画になりました。

僕は原作未読なのですが、ジャズは人並みに聴く時もあるので、ずっと読みたかったです。アニメ映画になり、音楽面のスタッフが間違いようのないメンバー
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

推しが最高すぎてツラい…。

スクリーンの中に空間を感じられる画面作り、小さくて変態的ながら効果的な映像演出、テンポが良いのに上品な編集、小さな伏線が連鎖していく脚本と演出…。推しが推ししてて推すしか
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スピード&ラブ(2022年製作の映画)

4.1

スポーツスタッキングに人生を捧げる男が、彼女に捨てられる話。
言ってしまえばこれだけですが、男が女性に色々なことを任せてしまって、実は何も知らず何も出来ない人間になっている!な男女のあるある満載のドラ
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.5

男はみんなマイケル・マンを見とけ!話はそれからだ!

傑作『ヒート』を世に送り出したマイケル・マンが、夜・銃・車という男が大好きなものを、男が大興奮すること間違いなしなカッコ良さで描きだすのです。
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

ジェニーが何をしたって言うんだ!

内地で起こる内戦を対岸の火事の如く傍観し、2時になるとパブに赴く主人公。昨日と同じ時間にいつも誘っている友人の元へ行くと、なぜか無視される。この日を境に、イニシェリ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.6

スゴすぎる。
女の子の成長、欧米の中のチャイナ文化、怪獣アクション、プリキュア。
それだけでなく、娘と母を中心にした家族の物語でもあり、友達との楽しい交友録でもあり、自分の変化を受け入れて肯定する物語
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