毛玉さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.4

アカデミーノミネート数ランキング堂々の2位!
僕が見てきた戦争をテーマにした作品の中でも、指折りの「戦争って最悪だ」を感じる映画でした。

若者にとって戦場に志願することがカジュアルになっていた第一次
>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

前作『ライトハウス』でありありとフィルムに焼き付けた「美しさ」と「不快感」の心地の良い違和感が、1000度近い温度になって帰ってきた!

『ウィッチ』『ライトハウス』と、着々と名前を上げてきて、“新人
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

『プロミシング・ヤング・ウーマン』に続き、キャリー・マリガンが女性と共に立ち上がる!
今回はニューヨーグタイムズの記者となったキャリー・マリガンと同僚のゾーイ・カザンの2人が、ハリウッドで女性を喰い物
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.1

『新感染』の飛行機リメイクかと思ったら、人間の倫理観を問うてくるエンタメ作品に仕上がっていました!

『新感染』では感染症(ゾンビ)の恐怖と、それから逃げる悲喜交々の人間ドラマが魅力的な要素でした。
>>続きを読む

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.2

人間の欲望が乱れるドラマは面白かったけど、もう2度と見たくない。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

ケイコが生きる世界は、僕たちが生きる世界と同じ。
耳が不自由なケイコには届かない世界の音が、とても研ぎ澄まされた状態で劇場に響いていました。それによって、劇中の世界は知っている世界なはずなのに、現実よ
>>続きを読む

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.4

マイク・ミルズ大好き💕💕💕

「私はゲイだ」
衝撃の告白から程なくして亡くなった父親。彼と、自身のパートナーとの別れという2つの大きな喪失を味わった主人公が、新たな出会いと父親との最後の日々を重ねてい
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.3

水アクション大喜利のつるべうち!
シンプルで難しいハラハラドキドキを、水の世界の怖さになぞって演出してくるキャメロンには脱帽でした。

『エイリアン2』『ターミネーター2』でやってきたように、前作の設
>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.4

1+1=1

過去から現在へ。かつて産んだ直後に生き別れてしまった息子を探す母。
現在から過去へ。母の遺言を守り、見ず知らずの兄と父を探す娘と息子の双子。
母と双子の辿った道が交錯する時、感じたことの
>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.3

マディソン優勝!
エマストーンのコメディー演技最高!

ゾンビだらけになってしまった世界で、ルールを定めて楽しく過ごしている4人組が帰ってきた!
エルヴィスプレスリーに憧れる男性性ビンビンの男と、ルー
>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.3

お、お、おもろー!
前作で物足りなかった部分がオールクリア!
アクションとストーリーがドライブしまくっていて、キメキメなショットの迫力も十分な作品になっていました!

ストーリーはもう、バーフバリが宿
>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!

まるで『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのような、中世の英雄譚!
主人公のバーフバリは、雲を突き抜ける巨大な滝の先の世界に憧れる屈強な男。ある日、夢のような美
>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

4.5

僕は映画が怖ければ怖いほど、自己防衛のためにツッコミを入れてしまいます。
そのため、映画の怖さ×自分のツッコミの疲れがドッとやってきます。
本作は、今までの5本の指に入るほどに、疲れた映画でした。
>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.5

優しくて楽しい。大好物。
マンティスかわいすぎ。
音楽使い、今回もジェームズ・ガン最高。
最新作楽しみ侍。
もうMCUで俺に癒しをくれるのはお前たちだけだよ、ガーディアンズ。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

井上雄彦の漫画が動いている!
スラムダンクが動いている!

これ見ない日本人いみわからんです。
井上雄彦のスラムダンクがめちゃくちゃ演出を削ぎ落とした「試合」として蘇ってます!
公式発表が全く無いので
>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

4.5

本作は、クレしん映画でもあり、コメディー映画でもあり、最高のアクション映画でもありました!

クレしん印の下ネタギャグと少しクレバーなボケが、セリフだけでなくアクションの中で光る!アクション×コメディ
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.6

「そんなわけあるかー!」って笑っちゃう。
「こんなんおもろすぎるー!」って笑っちゃう。
「キメキメすぎるやろー!」って笑っちゃう。
応援上映あったら絶対行きます!

主人公2人の人物背景を丁寧伝えてい
>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.3

音楽の演出と映像の演出に関しては完全に信頼していたグザヴィエ・ドランでしたが、本作は脚本も個人的にめちゃくちゃ好みでした。

全編において溢れ出ている母親の子供への愛情が、ラストに向かってどんどん影を
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.1

今の僕より年下でこの映画を撮ったと思うと、グザヴィエ・ドランの才能にクラクラします。

自分が本来は女性だということに気づき、勇気を持って変身していくロレンスの姿は、そもそもセクシーだったビジュアルに
>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

前作が持っていた社会性が、より外へ外へと広がった本作は、アクションに燃えるエンタメというよりももっとシリアスで内省的なストーリーでもありました。

みんなに愛された気高き王ティ・チャラの喪失から幕を開
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.4

話題になるのも納得の面白さ!
テンポの速い展開で飽きさせないのはもちろん、タイムループ映画に対するメタ的なレファレンスやCMのような目を引く映像の応酬も楽しい!
そして何より、社会人なら誰もが感動して
>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.4

小学生の時にみんなで真似した騒音おばさんに、こんな裏側があったら?こんな隣人がいたら?とストーリーが転がっていく、社会派コメディー作品でした。

本作の素晴らしいところは、魅力的なキャラクター全員の主
>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

前作に引き続いてのヒーリング映画でした。
パキッとキマってる映像・美術デザインで目に心地のいい刺激がありましたが、東洋的なお茶の文化や家族の話の静かさがとてもいいギャップになっていました。
僕たちがお
>>続きを読む