Kenshoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Kensho

Kensho

映画(377)
ドラマ(1)
アニメ(0)

冷たい水(1994年製作の映画)

4.2

少女が燃え盛る炎の手前を這いずり回るところとか、良いショットすぎてびっくりする。

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.2

人物の移動を、空間が入れ替わっても断ち切ることなく繋いでいて、ジャンヌ・ディエルマンに捧げられたって感じが凄く伝わってきて良い。

陶芸作品の腕を切って、水分を含ませてから両腕を作るワンカットとか本当
>>続きを読む

のら犬(2023年製作の映画)

3.8

人物描写が細やかで、良い。

南フランスに行ってみたい。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

解雇された女が同僚の女と共に最後の反抗をし、ふと店を出る時。
繋いだ手を離し、二股に分かれた道を去っていく。
そのさりげない身振りが良い。
ジャームッシュみたいだと思ったけど、ジャームッシュ映画が引用
>>続きを読む

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.0

やっぱり映画は現在形で語られていくべきだと思った。

ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

靴屋でみせるさり気ない鏡張りのショット。

リビングで門脇麦が感情を吐き出すシーンは、その少し前に配置された一見幸せそうな、しかしもう完全に壊れてしまった2人のワインを乾杯するシークエンスによって、よ
>>続きを読む

密使と番人(2017年製作の映画)

4.6

石橋静香の凛とした佇まいが光る室内劇は、どこか小津の『その夜の妻』を思わせる静謐なサスペンスが漂う。

この映画に流れる時間は、風に揺れるツツジや陽光、そして雪や藁などの被写体に刻まれた時間と共に、し
>>続きを読む

夜ごとの夢(1933年製作の映画)

4.8

実際に二人には遠近感がありながらも、相対する人物がフレーム内で向き合っている(ように見える)画角は成瀬の得意とする画面構成であり、その中で人物の機微に合わせてフォーカスが切られていく。

栗島すみ子は
>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

4.3

障子があり、身分差が顕在化する。
偉いものは立ち、そうでないものはひれ伏す。
物語にある階級差は高さのサスペンスとして照応する。

茂平が坂を駆け下り、おさんがいなくなった茂平に気付いて古い家屋を飛び
>>続きを読む