filmooさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ニックス・ムービー/水上の稲妻(1980年製作の映画)

2.5

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ヴィムヴェンダース7本目。
素直に解釈すれば画質の悪い映像が現実で画質の良いものが虚構なのだろうけど、実際の所は分からない。
ニコラスレイの話す内容も自分の勉強不足なのかほとんどよく分からなかったが不
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

2.5

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小津安二郎13本目。
これでひとまず小津作品はお終い。
結局最後までサンマを食べるシーンは出てこなかった。
娘の嫁入りが描かれている点で紀子3部作に近いが、戦争に対する意識の違いを感じた。今作では反戦
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

3.0

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ヴィムヴェンダースで2本目か3本目に観た作品。『パリ、テキサス』とどちらを先に観たか覚えていないけど、今作で初めてヴェンダースを良いと思った。
デニスホッパーが好きで過去に2度観ていて今回は3度目。
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東京物語(1953年製作の映画)

3.0

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小津安二郎12本目。
初見。名作と名高いので今年観た映画で一番緊張した。
きっと尾道に旅行した際に見かけた情報だと思うのだけど尾道が舞台として出てくることは知っていて「『東京物語』というタイトルなのに
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さすらい 4K レストア版(1976年製作の映画)

1.5

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ヴィムヴェンダース6本目。
ロードムービー3部作3本目。
長かった。
物語の動機が甘く主人公2人の意味ありげな表情を見ていられなかった。サングラスのシーンだけは2人の目が隠れており心地良く感じた。
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

2.0

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小津安二郎11本目。
圧倒的な原節子不足だった。原節子が居ないと、こうも薄味の映画になってしまうとは恐ろしく感じた。今作は登場人物が歌を歌うシーンが何度か出てくるが、薄味を誤魔化すための調味料のように
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まわり道 4K レストア版(1975年製作の映画)

3.5

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ヴィムヴェンダース5本目。
前作『都会のアリス』と比べると物語の必然性がだいぶ薄いけど破綻しているわけではなく観やすかった。
ボンの町でテレーゼと合流する辺りから気持ち良さが増してゆき、孤独の話と夢の
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麦秋(1951年製作の映画)

3.0

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小津安二郎10本目。
「晩春II」みたいな作品だった。『晩春』よりも家族の規模を大きくしたので描かなくてはならないことが増えて散らかった印象でゆったりとした気持ち良さは失われているけど、要所要所にコミ
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晩春(1949年製作の映画)

3.5

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小津安二郎9本目。
原節子2本目。原節子の存在感が凄まじかった。キャリア初期の『河内山宗俊』以来なので他の作品ではどうなのか知らないけど、キムタクのように独特の間と存在感で作品を支配してしまうような雰
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風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

2.0

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小津安二郎8本目。
暴力とセックスが描かれているのが珍しかった。夫婦が重なる横で息子の姿の見えない布団と天井から降ってくる紙風船が映されたのは何を意味しているのか分からなかった。
貞操観念や男女のパワ
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都会のアリス 2K レストア版(1974年製作の映画)

3.0

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15年ぶりくらい。大学時代に観て以来。
確かヴィムヴェンダースで初めて観た作品。
当時地元のレンタル屋に置かれていたヴェンダース作品の中で最も古い物だったと思う。カンヌやアカデミー賞の受賞作が分かりや
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

2.5

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小津安二郎7本目。
7本観た中では状態込みで一番まともな映画だったけど特別面白いわけではなかった。少し甘めに見積もって2.5点。
小津は今のところ金と親子と義理人情のどれかもしくは複数がテーマの作品ば
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父ありき(1942年製作の映画)

1.5

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小津安二郎6本目。
冒頭、教師時代の笠智衆の演技が臭すぎて真面目に観る気が失せた。
教師を辞めてからはあまり違和感が無く人間的な魅力も少し感じたけど、終盤自宅で倒れる場面の演技がやはり臭すぎて呆れてし
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緋文字(1972年製作の映画)

1.5

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ヴィムヴェンダース4本目。
原作を知らないしピューリタンに関する知識も皆無なので難解だった。特にヒビンズの役割が全く分からなかった。
30分観ただけで強い眠気に襲われて中断×2を食らって3日に分けて観
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.0

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ロバートゼメキス5本目。
『バックトゥザフューチャー』と『フォレストガンプ』が同じ監督なのを初めて知った。
昔から内容は全く知らないのに機関車のジャケ写に惹かれて気になっていた。アマプラの見放題終了で
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凶悪(2013年製作の映画)

2.5

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ずいぶん前からリストに登録していたけどネトフリの配信終了を見送ってアマプラの最終日に駆け込み。
2.0寄りの2.5点。
脚本の問題か演技の問題かは分からないけど、山田孝之と池脇千鶴以外が良かった。
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

1.5

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小津安二郎5本目。
今作もまた金と親子にまつわる嫌な話だった。
音が悪すぎた。山中貞雄『河内山宗俊』よりはマシだったけど、話の輪郭は掴めても細かい部分がぼやけてしまい誰にも感情移入することなく終わった
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ベルファスト(2021年製作の映画)

2.0

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クライマックスのような暴動のシーンでの主人公一家の巻き込まれ方がわざとらしさ全開で気になった。両親は赤ん坊の頃から知り合いで、その父親を若い頃から知っていそうなビリーが母親のことを名前で呼ばなかったの>>続きを読む

一人息子(1936年製作の映画)

2.5

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小津安二郎4本目。
物語は良かったけど、映像と編集と演技と音楽はいまいちだった。
冒頭の笠智衆の演技と、母親が家に来てすぐ鳥肉を買いに行かせる場面の編集は不自然だった。
母親と一回、妻と一回、自分の状
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.0

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良い映画だった。
最近サブスクの視聴期限に追われて観づらい映画が多かったので、こういう良い意味で普通の映画をとても心地よく感じる。
視聴前にあらすじ欄で無差別テロという単語が見えてしまったのと、邦題か
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初恋(1997年製作の映画)

2.0

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監督らしき人物の解説ドキュメンタリーが合間合間に挟まれているけど、ほとんどウォンカーウァイの作品だった。
監督エリックコットの本業は歌手兼俳優らしいので、監督としてどの程度機能していたのかは疑問。クレ
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(2023年製作の映画)

3.5

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北野武9-12本目。
北野作品を劇場で観るのは初めて。
面白かった。爆笑というほどではないけど、かなりの頻度で瞬間的に笑ってしまった。
『アウトレイジ最終章』の良さでもあり悪さでもあったコメディ的要素
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浮草物語(1934年製作の映画)

2.0

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小津安二郎3本目。
松田春翠のネタバレ活弁入りで観た。
ネタバレ活弁のくせに、おときの説明が分かりづらくて、途中まで喜八の娘なのかと思いながら観てしまった。旅役者と恋をしてはいけない理由もよく分からな
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出来ごころ(1933年製作の映画)

2.0

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小津安二郎2本目。
先日の『雄呂血』もそうだけど、主人公が視聴者に見下されるタイプの作品は苦手かもしれない。
溝口健二『瀧の白糸』を観た後なので、今作の映像はずいぶんとつまらなく感じてしまった。
ラス
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瀧の白糸(1933年製作の映画)

2.5

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溝口健二1本目。
映像が最近観たサイレントの中ではダントツで良かった。静と動の緩急だったり、光と影の使い方が素晴らしくて、とても気持ち良く観られた。
3.0点にするか少し迷ったけど、映像以外がいまいち
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学生野郎と娘たち(1960年製作の映画)

2.0

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中平康5本目。
クレジットから勝手に判断して、途中まで長門裕之と芦川いづみが結ばれるような展開を想定しながら観てしまった。
原作は知らないけど終盤のシリアスな展開を唐突に感じた。大学生のふわふわした空
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

2.5

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小津安二郎1本目。
活弁入りで観た。
子供は判ってくれない。
全体的に嫌な話だった。普遍性を感じるのが腹立たしいような作品だった。
兄の良一、太郎、亀吉あたりの子役の演技が良かった。
女子が全く登場し
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

2.5

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バスターキートンは昔傑作集を1,2本観たことがある気がするけど今作は初めて。
前半は分かりやすいけど今ひとつ面白みに欠けた。
教会のシーン以降は見ごたえがあった。実写化したアニメのような映像の連続だっ
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河内山宗俊(1936年製作の映画)

1.0

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山中貞雄2本目。
音が悪すぎてセリフが聴き取りづらすぎた。最近というより人生で観た映画でダントツだったかもしれない。小柄にまつわる部分以外ほとんど楽しめなかった。

第七天国(1927年製作の映画)

2.0

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前半の恋愛パートが面白かった。戦争映画になってからは長たらしく感じた。
この時代に戦争の悲惨さを訴える作品があったことに関心したけど、この後に第二次世界大戦が起きていることに気付き、映画の無力さを感じ
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.5

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インド映画は多分初めて。
ラトナが家を出ていくあたりから「わーどうなっちゃうのこれ。ハッピーエンドになってほしいけど作品のメッセージ性を強調するならバッドエンドかなあ」なんて思いながら観ていたらベスト
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雄呂血(1925年製作の映画)

1.5

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冒頭のトラブルの後、主人公が3人組と喧嘩を始めたあたりで萎えた。
最低限の知性を持ち合わせない人物にはどうにも心が動かず、終盤のチャンバラも虚無的な気分で眺めてしまった。
善悪の教訓話のように語られて
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.5

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北野武8〜11本目。3本くらい観たか観てないか記憶に無い作品がある。
『首』に備えて初鑑賞。
北野作品は国内での配信が無いので、同じような考えの人が多いのかゲオのレンタルコーナーもスカスカだった。
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結婚哲学(1924年製作の映画)

2.5

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エルンストルビッチ1本目。
面白かった。
絶妙に的を射た女性陣のキャスティングだった。
昨日観た『奇傑ゾロ』は活弁入りのほうが観やすくて良かったと思うけど、今作はサイレントのほうが良い部分もあったよう
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モービウス(2022年製作の映画)

2.5

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SSUは今のところ見せ場の能力バトルでほとんど敵も味方も同じ能力の対決になっているのがつまらないと思った。
湯気みたいなエフェクトの映像は気持ち良かった。エフェクト無しだと『ヴェノム』に比べてだいぶ地
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

2.0

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PS2の『アルティメットスパイダーマン』で初めて存在を知ったとき、格好がスパイダーマンに似ている思ったのを憶えていて、そのイメージと比べると今作のカーネイジは少しサイズが大きすぎて違和感があった。ヴェ>>続きを読む