yyyymmddさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

バブルが崩壊している1997年、人々は相当に病んでいたのだろうか。催眠による救いのようなものに人々はハマっていく。救いというよりは「癒し(CURE)」か。癒しを受け容れた人々は他者もしくは自身を殺して>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.9

とても小さな物語の中で前田敦子が仕事を懸命にこなし、時に苦悩し、好き勝手歩き回り、そして歌う。前田敦子が走り出すときの物語が動き出す感覚がワクワクする。そのワクワク感は結局あまり持続しないのだけど、そ>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

タイトルはフォードvsフェラーリだけれども、あらすじは金に物を言わせてレースに勝とうとする巨大企業とそれに翻弄されるふたりの男の物語。某氏の「世の中はフォードvsフェラーリ」という言葉に影響を受けすぎ>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.1

最初、違う劇場に入ってしまったんじゃないかと驚いてしまう。序盤にバーンと打ち出されるタイトルは「重慶森林」。
観終わった後にだいぶ前に買っていた4Kリマスターのパンフを読みながら、ウォンカーウァイ映画
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見知らぬ人の痛み(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

コンテンツモデレーターとSNSの残虐な投稿という題材は興味深く見たものの、この短い尺だとどうしても主人公を救うためだけにわかりやすく物語が動く気がしてしまう。このテーマならもっともっと描けることがある>>続きを読む

霧の淵(2023年製作の映画)

3.9

エンドロール、「エグゼクティブプロデューサー 河瀬直美」の文字が出てきてうっ、となる。制作の奈良国際映画祭やNARAtiveという映画制作プロジェクトを率いているのが河瀬直美のようだ。そして、本作は村>>続きを読む

20歳のソウル(2022年製作の映画)

3.0

ウォッチパーティーにて🎉

最後の最後まで振り絞るように生きた若者がいたことはわかった。ただ、それ以上には得られるものが何もなかった。社会背景が立ち上がってくることも、個人的な出来事のディテールによっ
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異人たち(2023年製作の映画)

4.6

カムアウトについてのとても個人的な物語。
かつて親しい人に自分のクィアとしての感情を否定されて以来、わたしは自分のことは自分さえわかっておればそれで良い、と思っているところがある。けれどもこの映画を観
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aespa: WORLD TOUR in cinemas(2023年製作の映画)

-

ウィンターのギターソロをもう一度見れる貴重な作品。やっぱさすがに弾いてはないと思うけど(ノールックでそこまでできたらスタジオミュージシャンなれるよ)、それでもポジションをちゃんと動かしてるとことか本気>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

2.8

父クローネンバーグ作はそんなに観れてないのだけど、去年のクライムズオブザフューチャーがかなりハマったので観てみた。
ミアゴスがすごいのはわかる。でもわたしはこの映画別に好きじゃないな…。父クローネンバ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウォッチパーティーにて🎉


大事にしていた関係が壊れそうになったとき、壊れてしまったとき、人は「なかったことにしてしまいたい」なんて思うものなんだろうか。この映画における「忘れる」とはなかったことに
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.1

推していたアイドルが性加害で逮捕されたファン達の物語。女性ファンから見た男性アイドルの性加害というのはひどく傷つけられるもので、一言で語り切れない複雑な感情があるのだと思った。そしてそれを起点に女性ど>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

白黒のシーンでは明確に他者の目線が入ってくるものの、基本的にはオッペンハイマーという人間が見た景色とその内面の苦悩を描くものであり、事前に話題になっていた通り日本の直接的な被害の描写はない。でも、そう>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

2回目の鑑賞:
ウォッチパーティーにて🎉

1回目の鑑賞: 2018年3月11日 @センチュリーシネマ

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

2024年4月25日: 3回目の鑑賞
12歳でノラがカナダに移住して以来、ふたりは別々の人生を歩んできた。それでも12年ごとに出会い直すふたりの間には、かつて幼馴染だったというだけではない何か特別な繋
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