すずめのちゅんさんの映画レビュー・感想・評価

すずめのちゅん

すずめのちゅん

映画(267)
ドラマ(0)
アニメ(0)

マジック(1978年製作の映画)

3.6

これほどまでに2分30秒が長く感じる作品にはそう出会えないだろう。
おおまかなストーリーや撮影はありふれたものといえるだろうが、役者の演技がそれを補っている部分をいくつも感じる。
それが上述の2分 3
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

マジックで使われたものはすべからく劇中で役目を果たし、いくつもの謎がまるでパズルのピースをはめていくかのように順序立てて種明かしされているように感じる。

ひとつずつ伏線が回収されていったあとこそ、や
>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

4.1

もうハートフル。
ほんの少しばかりの奇跡にワクワクしてしまう。

グーニーズ(1985年製作の映画)

4.0

オープニングの人物紹介が上手で、子どもたちもヴィランもキャラクターが立ってるから非常にわかりやすい。
それよりも大事なことは、ずっとワクワクできる作品であること。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

人の心がないと思っていた男が自身の心に気づく話。
まあぶっ飛んでるけど、心を手にするためには多少の破壊は、ね。

「え、これ伏線だったの?」みたいなのが終盤一気に集まって笑顔が作り出されるのはとても心
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ここまでするかってくらい生々しい。
間違いなくこれは『欲望』の映画で、理性の象徴である知識欲と本能の象徴である性欲が恐ろしいくらいの黄金比で配分されている。
それらを取り込み成長するベラを演じきるエマ
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

ディストピアっていうのはなにかが欠けてるから発生するパターンがあり、その欠けた社会に生きる登場人物たちはやはりどこかおかしい。
ホテルの異常性はいわずもがな、独身者たちも闘う相手を少し履き違えてる。
>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.6

奇跡は起きるけど、ご都合主義さを感じさせず、自分たちで起こすものとして描かれているところが好き。
明確なヴィランもなく、あくまでも家族の問題を家族で解決するというプロットも好き。
ただ、せっかくの魔法
>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

2.6

MCUの良さの1つに、コミックの世界をうまく現実に馴染ませてきているというものがあると思っていました。
タイカ・ワイティティという例外を除いて。
今作に感じることは、どうやって問題を解決するのか、とい
>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.9

『アナ雪のスタッフが送る』というフレーズを聞くたびに思い出すのが某中華料理チェーン店。
餃子は圧倒的にうまい。グランドメニューもだいたい悪くない。しかし揚げ物は悪い、油の主張が激しすぎる。そしてなぜか
>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.4

おい日本語版タイトル!ブラジルの皆さんに失礼やろ!!
ただ原題、もはやベビーシッターしてねぇ!!

あいも変わらず人間のHPは無限で動物の命は儚い。
スケールは大きくなったが面白さのキレは前作超えなら
>>続きを読む

真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

3.7

やってることがだいたい《ハングオーバー》ですが、視聴後感は爽やか。
しかしデビュー作から動物虐待に走るラショー、なんの恨みか。

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

そりゃフィリップ・ラショーにさせると下ネタ割合が増加するけど……いや、原作もや!これぞリスペクトや!!
ちゃんとハイペースでもっこりしとる!!

MAMA(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カメラワークがあざとい。
そのあざとさが嫌な感じのホラーを終始出すことに徹している。
と思いきや終盤、突然訪れる80年代B級感!
急に溢れ出る既視感!

あと監督、MAMAのデザイン後年《IT》で使い
>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.8

きちんとわかるように書かれていて、とても真摯に作られています。
2つの異なる場面においてのテーマが一貫しているのも………………ですね。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.2

もうコリン・ファレルに嫌われ者の役させるの辞めてあげて!!
って思ってたけどそれは間違いでパードリックが嫌われているわけではなく、登場人物の大半がみんな嫌いなんだとわかる。
優しさとはなにか、争いとは
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

伝記ものでまあここまでできたな、という挑戦作。
話の本筋やテーマをずらすことなく、ほぼ時系列の入れ替えだけである種のミステリーが生み出される技術はまさにノーラン。
一方で表現は極端にわかりやすく、扱う
>>続きを読む

ガープの世界(1982年製作の映画)

4.2

奇妙なヒューマンドラマ。
劇中劇はかなりショッキングだが現実もそんなに負けてない。

常識はあるが衝動的で、家族想いがために複雑な感情に揺られるロビン・ウィリアムズの演技は適役でしょう。

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.0

若い頃のブラピって芸術の域に達してるよね。
物語、青春、家族、景色、何もかもが美しく、そのなかにはまるブラピの美しさ。
もっと他にも深みのたくさんある映画だが、ひとつ、タイトルとてもいいよね。

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

2.4

《インサイド・ヘッド2》公開を前に実写を(違)。

脳内会議が混乱を極めていることの表現なのは理解できるが、とにかくうるさい。
それだけならまだしも感情を抑えることの表現なのは理解できるが真木よう子の
>>続きを読む

もうひとりの息子(2012年製作の映画)

3.4

とてつもなく根深いところに焦点をあてた作品ではあるが、奥までは踏み込まずに表面的なところで映画が終わったなという感想。
家族の心情、葛藤、距離感はとてもうまく表していると思います。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.5

さすがクセが強すぎる。
なくても展開に問題のないシーンや間が《The・日本》って感じ。
なのにヒップ・ホップ、マフィアの内部抗争、多種多様の人種・言語の取り合わせがいとおかし。
犬はいい味出してるけど
>>続きを読む

ロボット2.0(2018年製作の映画)

4.0

ヤバい!
監督前作を経て何を求められてるのか理解した!
スマホによる爆死、圧死、窒息死、これこそワケわからん!
さらに前作を超える数のラジニカーント!
前作では欲望のまま奪う、破壊するだけだった2.0
>>続きを読む

ロボット(2010年製作の映画)

3.0

『ワケわからんが面白い』のキャッチコピーを作り、あまつさえ山ちゃんにCMのナレーションをさせた日本の配給元はいったい何を考えてるんだ……
ストーリーはワケわからんどころかとてつもなくシンプル。
ラジニ
>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

3.9

役作り、カメラワーク、演出、そのすべての高まりが臨場感溢れる試合へと昇華していく。
ストーリーラインも丁寧で、多くを深堀りせずにキャラクターの背景や心情を伝える工夫をしている。
一方で対戦相手や事件の
>>続きを読む

映画しまじろう「ミラクルじまの なないろカーネーション」(2024年製作の映画)

3.0

ゲスト声優の大切さ。
JO1の人気ってすごいなと思いました。
演技もふつうに溶け込んでたし。
むしろ劇場でははじめてにゃっきいの新しい声で、違和感を払拭できてない自分がまだそこにいました。黙祷。

>>続きを読む

ペット・セメタリー2(1992年製作の映画)

2.0

嘘やろ……監督前作と同じ……!?
『呪われた地に死者を埋めると邪悪になって帰ってくる』という土地情報以外なにもかもちがうやん!?
監督の他の作品一覧みてると、むしろ原作という禊を終えたいま、『やりたい
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.9

開始5分で「これ子どもに見せたくないな」ってなる子ども向け玩具の映画化。
序盤から続くかっるーい感じの中にもメッセージ性が盛り込まれてるし、色々とメタい。
キャスティング神がかってない?

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.1

《シックス・センス》から観続けて幾年、ついにシャマラン監督を見つけられなかったことがただただ悔やまれる。
終末の名にふさわしく、監督探しの難易度はかなり上がっていたように感じる。
というよりいつもめっ
>>続きを読む

トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

4.0

この国の戦争は問題がとても根深いところにある。
だからこそハートフルなシーンはたはだ笑える以上のものであるし、徐々に埋まる溝を観たうえでの終盤は涙ものだ。
戦争を知らない村、トンマッコルの大人が兵士に
>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.4

絵に描いたようなディストピア。
序盤だけ観ると時代と共に埋もれていくような展開に思えたが、夢と現実の区別ついてるの?ってレベルでサムが狂っているため個の狂気vs全体の狂気という類をみないストーリーがい
>>続きを読む

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

1.5

原作で大切にしていたテーマが失われて不出来なゾンビホラー映画に成り下がってしまった。
ところどころある「原作と同じでこう展開すると思っただろ?残念、違う展開になりまーす」みたいな思わせぶりからのオリジ
>>続きを読む

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

1.2

キャラクターの心情を一番理解していないのはたぶん監督。
父親の行動が娘を守るという想いから離れたものが多いし、娘はなんでそこで感情的になるん?みたいな場面でファイアーしまくる。
両者ともそんな抑制でき
>>続きを読む

彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

4.0

無人島生活を送る男性と引きこもりの女声の交流。
こんな荒唐無稽な設定を笑いあり感動ありに仕上げられるのはすごい。
ちょっとだけ伏線があるのだけれど、その回収シーンに胸が熱くなります。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.7

ストーリーは明るく、音楽は軽快で、それ以上に目を引くのは色彩の鮮やかさ。
やっぱりミュージカルはウキウキできるほうが好き。

>|