crnさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

初めて観終わった時、混乱多めの余韻に浸りながら色々なレビューを読んだところ、さらに何度か観ずにいられなくなった。それも、主人公にとってハッピーエンディングだったかを一番確認したいと思うほど感情移入して>>続きを読む

バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.5

時節柄Amazonにお薦めされて何年かぶりの鑑賞。ストーリーを覚えていないのは、この映画は全体の雰囲気の方を楽しむものだから。人物把握に混乱しそうな人数なのに、俳優として有名なキャスト陣なのでそれもな>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

ひとりの少年から見たアイルランド紛争の一場面。宗教や帰属の問題が見えながらも、幼いバディにとっては家族が一緒に暮らせるか、好きな子と勉強が続けられるかといった身近な問題の方が切実。何度もクロースアップ>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.5

人生の中で優先してきたはずの大切なものを、自分自身が原因で失いかけている男と女。恋愛関係にならずにふたりの関係性が変わっていき、それぞれの仕事や生活が変化していく様が自然でよかった。サクセスストーリー>>続きを読む

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.0

旦那デスノートを通じて、夫婦の認識のずれが露呈する前半はおもしろい。妻がどんな気持ちでそれを書いていたかという件も、共感を呼ぶ展開。

ただ、全体としては、お話についていけなかった。メインキャラクター
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おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

3.5

大人に振り回されたり、意地悪が過ぎたりしながら、少年が優しく育っていくお話。前評判から想像していたほどの悪ガキではなく、良い意味で肩透かしをくらう。

農村ロケによってつくられる作品全体の雰囲気、分か
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.5

原題Stuck in Loveの通り、自分自身でつくりあげた愛のイメージに行き詰まっていた父娘息子が、それぞれの方法でパートナーとの愛の現実的なかたちを見つけていく。

サンクスギビングディナーで大団
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.0

LGBTQ的マイノリティとされる人が逆境を乗り越えて大成する物語を作りたかった、それも絶世の美人の男性で、という意図が見事に叶えられた作品。周りのキャラクタの賑やかさも、賑やかしたい意図以上のものはな>>続きを読む

誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.5

冒頭とラストのデザートを選ぶシーンの惹き込みが印象的。

一個人の社会的な評価が変わっても、その人のまわりの人間関係は変わらずにいられるはずなのに、実際にはそれは難しい。レアに対して「助けてあげる」役
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グロリアの青春(2013年製作の映画)

3.0

グロリアという1人の女性について、新しい恋愛を中心に据えつつ、生き方そのものを描いた作品。

50代の恋愛やチリの生活から遠いところから鑑賞すると、こんな人生もあるのかなという印象になってしまうけれど
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

ムンバイの発展とともに成功をおさめ、アメリカで身に付けた文化や言葉、価値観の中で生きる男。昔から続く制限の中で生きることで階級を強く内面化し、様々な諦めを経験しながらも、小さな自由や夢を大切に生きる女>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.0

街の個人商店からそこで働く人々へ、人々の仕事から頭の中や歴史へと、焦点を移しながら進む80分の濃いこと。マジックショーというハレの要素を絡めつつ、この時代のダゲール街のケをじっくりと見せられる。ドキュ>>続きを読む

ティファニーの贈り物(2022年製作の映画)

3.0

クリスマス×NYC×ハイブランド×おしゃれで美しい人たち、という盛り込んだ要素から想像できる通りの作品。特段コメントも思いつかない安定作品も、たまに見たくなるのね期待通り。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

タイムループものなのか、サスペンスなのか、混乱しながら鑑賞を進めていって知る認知症という現実的な設定。すべてを理解して振り返った鑑賞者に、悲しさと不安を感じさせる構成がとても上手。ホプキンスの演技と、>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

1を未鑑賞なので、個々の顔の見分けがつくようになるまでは個体・種・尊称など名前の多さについていけず。個体と関係性がわかると実に単純な展開で、逆になぜここまでしてこの家族を殺そうとするのか分からず置いて>>続きを読む

ミートキュート 最高の日を何度でも(2022年製作の映画)

3.0

いくつかのエピソードのひねりや表現は好もしく、良い映画にもなりそうなのに、核となる物語が弱い。伏線がわかりやすすぎたり、不自然な選択や選択の欠如がちょっと多すぎる印象。
それでも90分観られたのは、意
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

純粋、ほっこり、優しい、といった評価の言葉が並ぶのがこの映画のすごさだと思う。それは、みー坊は知らずとも、彼/彼女を守ろうとして選択的に切られた関係性もきっちり見せていたのに、それを踏まえても心を掴ん>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

3.5

同じ街に住む猫たちと人間たちが関わりあいながら暮らす様子がたくさん見られる作品。猫を時にカフェにも自宅にも招き入れ、獣医に何度も連れて行くまで世話をするというのは、日本の野良猫とも地域猫とも違うかたち>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.5

主人公イヴと同じく作品全体がローテンション。本人はその時々の気持ちを語り歌うのに、施設に入った経緯や家族など彼女を取り巻く世界は語られない。この夏にだけ焦点が当てられることでつくられる、独特の世界。>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

ワンショットに注目して観ていたら、いつの間にかそれを忘れてストーリーにはまっていく。

レストランという一つの舞台で各キャラクターが際立っていく群像劇として、中盤までが特におもしろかった。主人公に焦点
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.5

豪華キャストを贅沢にも中途半端に使い切った作品。アドベンチャー度の高い設定とお金のかかってそうな映像なのに、コメディや恋愛へ雑に振られていて、作品の核がぼやける。

無情報で見始めたときに想像した物語
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.0

ジェニファー・ロペスのアナザーワールドでの妄想でも見ているような作品。歌も役も彼女のためにあるようだった。

物語は王道を行くものの、エピソードの一つひとつはつながりや重なりが練られてないから、視聴者
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Mack & Rita(原題)(2022年製作の映画)

3.0

ポップなダイアン・キートンを見る作品。ストーリーは荒があるけれど、可愛いおばあちゃんを見ていたら90分はあっという間。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

ハリポタ作品を途中までしか読んでも観てもおらず、本シリーズは初見だったので、人物や設定についていこうと必死に考える2時間半。それでもCGや役にはまった役者たちを見ていたら、そのシーン限りの面白さやホグ>>続きを読む

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.5

コメディとして振り切っていておもしろかった。マリリン・モンローのイメージ通りな役柄には憎めないところがあり、女性同士の友情がメインだからなんとなく良いお話感もあり。ミュージカルのリメイクと知らずに見た>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.5

この俳優2人に、ピアニストと作家という設定、挿入される星に絡めた話と映像、そして美しい自然風景。これだけ揃うからこのお話が美しく成立するのであり、テーマに対しての考察が両者への共感になるのだろう。>>続きを読む