crnさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

アメリカの民主主義を体現した映画。
社会的背景や個人的経験がばらばらの12人が対峙する1時間ちょっと。「疑わしきは罰せず」と「全員一致」というグラウンドルールによって、話し合って結論に達する過程が見事
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バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(2012年製作の映画)

2.5

レベル・ウィルソンが見たくて鑑賞。体形が売りだから役が限られるけど、もうちょっと演技にすごみがあれば面白いのになと思う。
お話はよくあるもので、特にコメントするところがない。

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.5

JFK暗殺から数日間のジャッキーの様子と、1週間後に彼女自身がインタビューで振り返って語るという2つの視点で進む作りはよかった。
ジャッキーという人物がもっとよく見えてきたり、JFK暗殺後のアメリカ政
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

かなり高い前評判を聞いていても、それを裏切らずに、観終わって頭の中がフレディ・マーキュリーという人に持っていかれた。力強いキャラクターだった。出自や生まれ持った歯並び、結婚やパートナーとの関係など、歌>>続きを読む

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

NYを舞台に、理想を追う主人公、バリキャリの姉、ネット婚活に励む知人、パーティーガールの同僚の4人によるSATCのアップデート&マイルド版。
シングルを肯定する終わり方しかできないだろうという想定通り
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愛情は深い海の如く(2011年製作の映画)

3.0

きれいな構成に、丁寧な演技で配役もよい感じ。今一つ盛り上がりに欠けるのは、主人公と二人の男性の感情の振幅の激しさよりも、淡々とした全体の流れの方が強いから。本を読んでいるような気分になる映画。その意味>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画化したくなるのがよくわかる、嘘のような実話。でも観てみたら、グーグルアースのくだりよりも、キャラクターに魅せられていた。

5歳のサル―の可愛らしいこと。家族の前での自信と幸せに満ちた姿も、状況が
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彼女は最高(1996年製作の映画)

2.5

キャラクターもストーリーも、あまり印象に残るものがなかった。
女性は3人とも個性と魅力があるのに対し、男性は勝手さが目立つ。それでも、兄弟間、父子間の男同士のつながりが素晴らしいように描かれ、ハッピー
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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.5

月食の夜の異常な空間に始まった暴露は止まらずに、しかも連鎖していく。想像を上回る数と内容の各人の秘密と、転換による良い終わり方。
現実に、携帯のやりとりは漏れる可能性があるし、それ以外にも人には秘密が
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A2 完全版(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何かに所属しないと人は生きられない。そして、敵がいる方が所属が強まる。信者は現世を捨てる教義を、住民はコミュニティを、マスコミは多勢の支持を、警察は権力を用いた任務の遂行を、右翼は教義の正しさと物理的>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

4.5

一つの事象や人、ストーリーに、AサイドとBサイドがあるということはよく言われる。でもそのAサイドが99%の人に支持され、Bサイドの1%を覆い隠していたら。しかもそれがただの数の力に留まらず、メディアに>>続きを読む

二十六夜待ち(2017年製作の映画)

2.5

キャストとテーマで期待して観たら、中途半端に終わる。
作品の評価をしたいのに濡れ場評価みたいになってしまうのも、若干仕方ないのかなと思ってしまうような。
両者とも過去を持たない/持ち込まないから、今・
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.0

製薬会社で汚い手も使いながらのしあがっていく男性と、人を信頼せずに難病を抱えて奔放に生きる女性と、それぞれが主人公で別のお話ができそうなくらい力強い。原作は男性の方が主っぽいけれど、映画はハサウェイの>>続きを読む

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.0

1から10年後の作品だけど、設定は5年経過のよう。役者陣の容姿が10年でこんなに変わるのか、とそこに注目してしまう。
1は結婚、2は出産。ストーリーはさらに内容(に重き)がなくなり、メリル・ストリープ
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

4.0

今ある当たり前のことの中のいくつかは、こうした歴史を通ってきたのだろう。実話は強い。最後に挿入される白黒映像を見て、現実に意識がつながる。そして今もこうした闘いをしている人がいて、マジョリティにいる私>>続きを読む

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

20年位前ならトスカーナとかプロヴァンスが舞台で、60代後半くらいが主人公だったのだろう映画。インドで80歳前後のおじいちゃんおばあちゃんたちが今を謳歌するという設定は、今だからこそなのかも。前作の方>>続きを読む

愛・アマチュア(1994年製作の映画)

3.5

独特。評価が難しい。駄作では絶対ないのだけど、どこが良いか伝えるのは難しい。
どの人も設定が突飛だったり、本人が自分を表に出す感情や言葉を持っていないから、誰のこともよく分からないまま。なのに惹かれる
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グリフィン家のウエディングノート(2013年製作の映画)

2.5

ひたすらドタバタが続く軽い映画。
これだけの役者をそろえて、これだけ投げやりなストーリーの映画がつくれるのが不思議。とにかく山場がないし、みんな同じような内容の群像劇だから焦点が誰にもあたらず。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

19歳のドランが、自分自信の葛藤をすっかり終えて、経験や思いをこんなにもきれいに分かりやすく作品にできているということに驚き。音楽の使い方、色味の分け方、画面構成で人の気持ちや世界を見せる方法、もうし>>続きを読む

東京無印女子物語(2012年製作の映画)

2.0

谷村美月が見たくて鑑賞。
等身大というのか、B級ならではというのか。服の安っぽい感じとか。
ストーリーは山も谷も中途半端で、日常のように淡々と進む。その中で若い女子たちはちょこっと成長する。言いたいこ
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神様の思し召し(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今時キリスト教をどうやって描くのかと思ったら、上手な距離感だった。神父がちょい悪で人間味があるのも、息子が翻意するのも、そして語らないけど十分に予感させるラストも、バランス感覚が良い。
キャラクタが予
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.0

後妻をもらった男性たちは、なかなか幸せだったのかも。とも思いながら、死んだ後だからって家族なり大事な人を不幸にするのは嬉しくないだろうと思いなおす。
俳優陣は役にそれぞれはまってて、次々出てくる人を見
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女の中にいる他人(1966年製作の映画)

3.5

サスペンス調の成瀬作品。
目線や表情で大いに語りながら煮え切らない姿や自己中心的な自白をする男性。うんざりするけど、悩んでいる姿はリアル。それに対しての女性は、慈しみに満ちているようでいながら何でもで
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グレイ・ガーデンズ 追憶の館(2009年製作の映画)

4.0

突拍子もない始まり方にびっくりしていたら、キャラクターがやたらと力強くて魅せられた。なぜかと思ったら、実話ベースだと知り納得。ドキュメントの方がさらに興味深そう。
実話とどれだけ近いのか、エキセントリ
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.5

「フランシス・ハ」を見てから気になっていて、本作を見て私はグレタ・ガーウィグが好きなのだなと思った。この人から出る現代っぽさ、等身大さ/リアルさは、何なのだろう。
現代ならあってもおかしくないけどまだ
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エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(2015年製作の映画)

2.5

映画も小説も、主役とその周りが美しすぎて本物らしくない、と批判する人がいた。「主役がきれいでない」と言いながら一定評価するレビューが多かったのでこの作品を見てみたら、納得。
主人公は言動に品がなかった
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さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

3.0

タイトルや配役からの雰囲気で、日本ののんびりした映画や北欧の説明の少ない映画のようなものを期待して観たら、だいたいそんな展開の良い話。
それ以上になれないのは残念だけれど、のんびり見るには良い。
何で
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ミックス。(2017年製作の映画)

2.5

可愛い、テンポいい、脇役面白い、期待した通りの展開、というのだけでいいと思う。
そもそも、運動神経を考慮して配役されていないのが丸わかりだから、割り切って楽しむことがよい映画。

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

家族の中でこそ人は、役割を演じやすい。家族の構成員同士が弱いところを認め合うことと、それ以上に一人ひとりの強さを信じられることが、家族のかたちを維持していくために大事なのかもと思った。母親がハブになっ>>続きを読む

エブリデイ(2018年製作の映画)

4.0

姿が変わらなくても、本当は人は毎日変化していく。
その毎日が続く中で、相手に寄り添っていこうとすることも、相手から離れていこうとすることもできる。そしてその両方とも、愛情からすることができる。
主人公
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