初ボドロフ。チェチェンに派兵された2人の兵士が捕虜になり、村人たちに監視されるうちになんか仲良くなっちゃう噺。「鬼が来た!」みたいな。
主人公の若い兵士役はボドロフの息子らしいが、なかなか可愛らしく>>続きを読む
ソクーロフの卒制だけど、なんというか、天才の所業という感じ。
革命直後の不安定なソ連で、結婚生活に満足できずに死ぬことを試そうとする元赤軍兵士の若者。
という内容なのだろうが、語り口はかなり抽象的>>続きを読む
ずっっっと人が動いてる!!!ずっっっとカラフル!!!そんな映画。フランス人のトチ狂った恋愛模様をこれでもかと味わえる。
これは、階層を問わず金さえ払えば誰でも入場できる民主主義の国フランスらしいムー>>続きを読む
映画館で叫び出したくなったのは初めてかもしれない。ボウイの脳内を追体験する2時間。
改めて、時代によって全く違う音楽・ファッションを次々と展開するスゲェ人なんだなあと。
そして、ボウイが描いた絵が>>続きを読む
ジョージア第二の都市クタイシを舞台に、一目惚れした男女が魔法によって見た目を変えられ、いつまでも再会できないというお伽噺。
という物語こそあれど、実のところ、主人公はクタイシの街だ。作り手がとある街>>続きを読む
田村正穀の撮影が、牛腸茂雄の写真と同じくらい凄い。初夏の空気感。匂い。
そして、情感があるようで実は何事にも無関心なような、西島秀俊の声。ユーモラスでありながら不気味な、牛腸茂雄の声。
テロップも>>続きを読む
なかなか怖い。めちゃくちゃわがままな理由で夢と現実を入れ替えまくるのび太のクズっぷり。なるほど、「トータル・リコール」の4年後の映画か。
夢世界の設定やキャラクターの意味不明さ・絶妙な不気味さはジョ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
スピルバーグがついに半自伝的な映画を撮るというから、こちらとしてはフェリーニの「アマルコルド」やタルコフスキーの「鏡」、タランティーノの「ワンアポ」、ウディ・アレンの「ラジオ・デイズ」のようなものを考>>続きを読む
あざといけど、こういう作り手の映画の趣味があからさまな映画は嫌いではないので、結構好き。ここまであからさまに色々オマージュされると、にんまりが止まらない。チャーミングな映画だね。とても「サクラメント」>>続きを読む
POVモキュメンタリーとしての面白さが全くと言っていいほどない。誰が撮ってんねんこの画は!ってショットが多すぎる。
これ見るなら、人民寺院の集団自殺の時のテープを1時間聴いた方がよほど怖い。
ht>>続きを読む
ベイルートのスラムの12歳くらいの男の子ゼインは人を刺して捕まっている。収監中の彼は、両親を、自分を産んだ罪で訴えることにする。
最初は、こんな子供なのに人を刺すわ、両親に「誰が俺を産めと頼んだんだ>>続きを読む
母の死の報せを受け、イスタンブールから故郷の村に久しぶりに帰った主人公は、母を世話していたという親戚の女の子と出会う。二人は、母の遺言に従い、一緒に羊を生贄にしようとする。
親戚の女の子が凄く綺麗な>>続きを読む
トキワ荘から徒歩20分圏内に引っ越して来たので、今更ながら鑑賞。
改めて考えると、手塚治虫に始まり、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らが同じアパートに住んでたって凄いよね。そしてこの映画自体も、>>続きを読む
まあ、今更ウディ・アレンが自分で主演する映画に対して言うことではないのかもしれない。
だが、あえて言おう。
な ん で コ イ ツ こ ん な モ テ >>続きを読む
コリン・ファレルが、なぜか長年の親友ブレンダン・グリーソンから絶交されてしまう理不尽な噺。
しかし、俺はこの映画のブレンダン・グリーソンにかなり感情移入してしまった。たまたま地元が一緒で仲良くなった>>続きを読む
前作「パリ、ジュテーム」が好きなだけに、この映画は残念と言わざるを得ない。
チアン・ウェン編
★★
「鬼が来た!」のチアン・ウェンとヘイデン・クリステンセン、アンディ・ガルシアという絶妙な組み合>>続きを読む
「パリ、ジュテーム」「ニューヨーク、アイラブユー」に続く、エマニュエル・ハンビイの「Cities of love」シリーズの4弾。全体的にかなり微妙だった。もう「パリ、ジュテーム」のクオリティは取り戻>>続きを読む
オモロすぎて泣いた。かなり寓話的でありながらコミカルなレバノン映画。
内戦が終わり、ムスリムとマロン派が共存する村で、なおも繰り返される男たちの暴力の応酬と、それを止めようとする女たちを描いたコメデ>>続きを読む
アルドルッチ監督で白塗り&フリフリネグリジェのベティ・デイヴィス、謎めいた回想から始まる構成など、最初はお金をかけて作った『何がジェーンに起ったか』の二番煎じかよ、と思った。
しかし、舞台こそジョー>>続きを読む
再見。
ひたすら殺しまくる光石研と、静かに暴れる浅野忠信が面白いけど、2人と同じくらい重要なのが、斉藤陽一郎。
寂しくて殺してしまう光石研、イジメられた復讐のために大量殺戮を画策するも幼い斉藤 陽>>続きを読む
生まれながらにして「罪」を背負ってしまった女性マリアの日常と決断を描いた、トム・ティクヴァのデビュー作。
奇抜なカメラワークやリズミカルな編集といった作風は、「ラン・ローラ・ラン」にかなり近い。>>続きを読む
画質が悪すぎて本当に戦後すぐのサラエヴォで撮られた映画にしか見えん、クストリッツァの出世作。
愛人にちょこっと漏らした国家批判的な一言が原因で強制労働を課せられたお父さんと、彼が出張中だと思い込まさ>>続きを読む
初スロバキア映画。
ひとことでいうと寄宿学校を追い出された少女が母親を探す噺。主人公の、子供とも大人とも女の子とも男の子ともつかないけど、どこかなまめかしい雰囲気が良い。きっと苦労して探したのだろう>>続きを読む
キートンだ!チャップリンだ!いや、ピエール・エテックスだ!って感じ。
コメディ映画の金字塔、いや、映画の宝石箱以外の何物でもない。
映画を見たことがない・映画というものの存在を知らない人に映画の気>>続きを読む
中年の危機に片足突っ込んだ工場の婿が、ある日入ってきたうら若き秘書の美少女に本気で惚れてしまう噺。
おっさんの妄想全開すぎて、ちとキモかった。しかし、ベッドカーの場面は良き。ミシェル・ゴンドリー味が>>続きを読む
ホラー、SF、ミステリー、西部劇、アクションと、あらゆる要素をごった煮にしたブラジル産娯楽作。
あまりブラジル文化には明るくないが、ブラジルのド田舎のあっけらかんとした泥臭ささとジャンル映画の親和性>>続きを読む
監督ミハイル・カラトーゾフことミヘイル・カラトジシュヴィリと撮影セルゲイ・ウルセフスキーの「怒りのキューバ」コンビが描いた、ソ連反戦映画の名作。
「戦争と貞操」という妙に韻を踏んだ旧題の通り、噺自体>>続きを読む
台詞の上では愛し合ってるように見えて、明らかにそんなことはない一方的な関係のカップルを描いた2時間。
スタニスラス・メラールの束縛彼氏っぷりと、どう考えても好きじゃないのに頑なに好きと言い続けるシル>>続きを読む
「10ミニッツ・オールダー」を観て、マイケル・ラドフォードに興味を持ち、鑑賞。ジョージ・オーウェルの有名な原作を映画化したディストピア大作。
スターリン建築を彷彿とさせるビルこそあれど、その下に広が>>続きを読む
ゾンビ映画かと思ったら、全然違った。いつゾンビが出てくるのかと今か今かと待ちわびていたら、そもそものゾンビというものの定義を問う映画だった。単純に好き嫌いとかではなく、凄い映画だと思う。
確かに導入>>続きを読む
噺自体はそこまで面白い訳ではないが、凄いカットの連続。
あんなだだっ広い家に誰が住むんだよ!ってくらい無駄に広い空間には笑うしかない。二重露出の合成によるイメージや吹きすさぶ風が印象深い。
人がス>>続きを読む
うーん、期待はずれ。色々と中途半端な映画。
17世紀の英国。クソみたいな性格した高名な製図描きのネヴィルは、とある地主の妻から屋敷を描いた12枚の絵を依頼される。しかし、制作過程で主が殺されたのでは>>続きを読む