YAJさんの映画レビュー・感想・評価

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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 WWⅡものは近年、お気に入りのジャンル。

 デンマークを舞台にした戦後地雷処理にあたった独軍少年兵とデンマーク軍の軍曹の敵味方を越えて芽生える絆の物語。
 絶
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

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(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 WWⅡもの。缶バッチさんが実在の数学者を見事に演じ、ナチス・ドイツの暗号に挑む物語。暗号の解読による戦勝への物語かと思いきや、暗号解読後の展開や、戦後のジェンダ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.0

(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 うまいよね、泣かせるよね。まんまとディズニーの魔法にしてやられるのだけど、なによりユアン・マクレガーのこの手の演技は基本好きなんだなあ。SWの貫録あるジェダイマ
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サラは走る(2013年製作の映画)

1.9

(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 まったくアンテナにひっかかってなかった作品だけど、タイトルだけで鑑賞。

 原題のフランス語をGoogle先生に聞いたところ「サラは走るのが好き」と出た。うん、
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

3.5

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【成功体験】

 うちの奥さんのアンテナにひっかかった作品。今のフランスの教育問題を扱っているが、移民、貧困、格差など、我が国においても、すぐそこにある未来。いや、日本語教育の現場にいるうちの奥さんに
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.0

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 インドで5歳で迷子になり、幸運にもオーストラリアの里親の養子にもらわれ育った主人公が、Google Earthを使って故郷を探し出すという話(とたった3行であらすじは語れる)。

 ”事実は小説より
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

3.2

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【理解者】

 うちの奥さんが某山岳レースの大会運営に関わっている関係で鑑賞。 この日もその大会が開催されるあきる野市の市長さん表敬訪問とかで、他役員の方々と一緒にあきる野市へ出向いていった帰途、立川
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.5

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【View】

 圧倒的リアリティ。新春早々ゾクゾクさせていただいた。監督、プロデュース、撮影、そして実際に登ったJimmy Chinが好きになる映画。山岳カメラマンである彼が捉えた映像美に酔いしれる
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.8

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【海鼠】

 雨の週末。シャキっとしようと、映像が衝撃的というドキュメンタリを鑑賞。キューっと股間に震えが走るような見事な映像と、ヒトの飽くなきチャレンジに喝采の100分間でした。

 来月からは、ジ
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アルピニスト(2021年製作の映画)

3.8

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【到達するまでの旅】

 山岳アスリートの話として観るか、人生を謳歌し己の生を全うした若者の半生記として観るか。あるいは、ADHD(注意欠如・多動症)の息子を伸び伸びと臆することなく育てた母の愛情の物
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レミニセンティア(2016年製作の映画)

3.6

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【日露】

「реминисценция(レミニセンティア)」、邦題、副題を付けない潔さがいいね。ロシア語の意味は”追憶”など、英語でreminiscence、ラテン語に語源のある言葉らしい。人の記憶
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.0

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(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

『スターリンの葬送狂騒曲』は見落とし作品としてリストしてあったもので、この機会に観てみた。観ているうちに、これどっかであった構成だなあと、思い出したのが、三谷幸喜
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.0

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【Children】

 米国アカデミー賞のノミネート作品が発表され、濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』が日本映画としては初の作品賞ノミネートというのは、ちょっと楽しみ。

 さて、その『ドライブ・
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.3

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【平手打ち】

 鑑賞前日は「第94回米国アカデミー賞」の授賞式(https://eiga.com/news/20220328/8/ )。
 期待された『ドライブ・マイ・カー』は国際長編映画賞受賞ど
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

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【ドーン!!!】

 監督アスガー・ファルハディの作品は前作「セールスマン」(16)を見のがしていたので、こちらを観れてよかった。その作品以前からベルリンやカンヌの国際映画祭で話題の監督だったので、本
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

3.0

(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 矢口史靖監督作品は『Swing Girl』あたりから、音楽目当てで鑑賞してるが本作だけ見損なっていた。

 地味なオープニング曲、ピアノの低音の打鍵が、らしい。
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.0

(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 NETFLIX作品『2人の教皇』(2019米)でアンソニー・ホプキンスが演じていたベネディクト教皇。醜聞にまみれたバチカンのスキャンダルの端緒のひとつが、本作で
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世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

3.3

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(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)

 誉田哲也の原作を先に読んでいる。原作は中学生が主人公なの年代を少し上げて高校生にしている。悪くない、清々しい青春譚。

 主人公の従姉の温子はヤンキーな姐御タイ
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

2.6

(緊急事態宣言下 落穂ひろい鑑賞)

 フェリシティ・ジョーンズ、エディ・レッドメインと名のあるふたりが主演なのに、単館でかかってたりして、なぜ?と思っていたけど、観て納得。

フェリシティのローグ・
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人間の境界(2023年製作の映画)

4.2

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【覚悟を促す】

 非常に見応えのある力作。
 実はドキュメンタリかと思っていた。モノクロにしたのは、まさに、そう思わせる効果も狙ってのことだろう。
 さらにフィクションとして仕立てたストーリーも優れ
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ウクライナから平和を叫ぶ Peace to You All(2016年製作の映画)

3.0

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【イメージ合戦】

 短い作品なので(67分)台風の雨の合間を縫ってサクっと鑑賞。
 もとより小さいスクリーンでしか掛かっておらず、お昼にさしかかる時間帯もあってか、わずか6人で鑑賞。
 戦端が開かれ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.3

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【人違い】

 観る価値はあった力作。
 エンドロールで知らされる本作主人公フリーランスのジャーナリストGareth Jones(James Norton)の最期と、本作では権力に靡いたマスコミの具現
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.4

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【gemstone】

 美しい作品。
 予告編映像とバックに流れる“Killing Me Softly with His Song”に、王道ラブストーリーのニオイを嗅ぎ付け観てみた。実に美しい。
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フェンス(2016年製作の映画)

3.7

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(韓国冠婚葬祭旅@復路)

悪くない。1950年代を舞台に普遍的な家族愛、父子の確執が圧倒的な台詞回しで描かれる。

Denzel Washingtonの演技はバツグンにいい!

スプリット(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

(韓国冠婚葬祭旅@復路)

アメリカ人は、この手の多重人格モノ好きだよな~。面白かったが期待を下回った。やはり『6センス』(同監督作)は越えられなかったかあ。

日本向け特別予告編でシャラマン監督自身
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.0

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(韓国冠婚葬祭旅@復路)

吹き替えVer.で。

長澤まさみが意外と歌上手!?キャラ的には岸谷かおりに歌って欲しかったね(笑)

大御所Nana(声:大地真央)がBVSCのオマーラのようだった。

続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.3

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(韓国冠婚葬祭旅@復路)

割と泣けた。日本女優さんたちの演技が素晴らしい!

3話オムニバスってところが、ちょっと残念。読切漫画やTVシリーズと一線を画した作りにすればいいのに。。。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

2.8

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(韓国冠婚葬祭旅@往路)

ポケモンGO!かっ!? ハリポタも3作くらしか観てないけど、旧作ファン的にはどうなの?と心配になった。

CGでいろいろ見せたかった、って作品やね。

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.2

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(韓国冠婚葬祭旅@往路)

意外と良かった。

福山が福山らしく、吉田羊が吉田羊らしく、「あて書き」したのかな?とも思える設定。

まぁ邦画にありがちですが。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

2.6

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(韓国冠婚葬祭旅@往路)

思ったとおりベタ。見せたいものの8割が映像美か?!という作品(所詮CGだけど)。

原題が『-S』と複数形なところは邦題もちゃんと付けないと。

まぁ、ひと言「キモっ!」っ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

『ヒトラーに盗られたうさぎ』鑑賞直後に観たが、こちらは「さようなら」がない世界と、ノマドの一人が語る台詞が印象的。

 いずれまた道の途中で出会うだろうと、ノマドたちは「See you again d
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ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.0

これも実話? ドイツの絵本作家ジュディス・カーが少女時代の体験を基につづった自伝的小説が元。

 ナチス台頭の時代に、ベルリンからスイスへ脱出、フランスからイギリスへと逃避を繰り返す少女時代を描く。
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私は確信する(2018年製作の映画)

3.0

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2000年にフランスで実際に起こった未解決事件の「ヴィギエ事件」を題材にした、いわゆる実話ベースもの。

 フランスの裁判の様子がよくわかる(陪審員の着席位置が裁判長と横並びなど、見慣れたハリウッド映
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.3

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【ピュア】

 いかにも岩波ホールがもってきそうな作品。
 それを信州の地で鑑賞。ながでんシネマキップを使って割引汽車賃で長野ロキシー相生座で鑑賞。

 ブータンという国の現状と、将来的に抱える問題を
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

2.4

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 ロードムービーっぽいし、少し期待していたけど結果はイマイチ。貨幣経済、大量消費社会の是非には触れているものの、それがテーマでもなく、ヒッピー崩れの父親に振り回される子供たちが憐れだった。

 物語は
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 薄々ヤな予感があり後回しにしていた作品。地元に来たし、時間もあったので鑑賞。今、こういうネタで撮ればアメリカではウケるんで作ってみました~といった作品か。

 好きなロード・ムービー系だ。2人の会話
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