KnightsofOdessaさんの映画レビュー・感想・評価 - 62ページ目

KnightsofOdessa

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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

No.583[アニメでしか描けない被支配族の悪夢譚] 70点

どうしても”買うまで必死なのに買うと積み置く病”から完治しないので、再販直後に購入して4年以上も置いて今更鑑賞。これが噂のラルーワールド
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カンダハール(2001年製作の映画)

2.5

No.953[義足にパラシュート頼み…オープニングで全部終わる映画] 50点

想い出記録。「ギャベ」を見て、マフマルバフ作品は初だと思っていたのだが、思い返してみれば本作品を鑑賞していた。それも2ヶ
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セレブレーション(1998年製作の映画)

4.0

No.927[揺れる手持ちカメラで描く曲者一家の終焉] 80点

ドグマ95という活動があるのだが、これみよがしな”俺凄いだろ”感というか”俺は最先端だぜ”感がヒシヒシと伝わってくるので非常に苦手とし
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ギャベ(1996年製作の映画)

2.0

No.909[パラジャーノフに遥か及ばず] 40点

何故評価されているか未だに理解できない監督の一人にモフセン・マフマルバフがいる。何が評価されているのか、ぜひとも教えていただきたい。

本作品は絨
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

No.615[他人を演じるということ、別の人生を生きるということ] 90点

みんな大好きジャンヌ・ディエルマンを私は初めて見るのだが、これがまた不思議な映画だった。ちなみに言いたいのだが、正しい邦題
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

5.0

[人生とは獲得ではなく喪失の物語だ] 100点(ATB1位)

人生ベスト。圧倒的一位。オープニングから泣いていたのは久しぶりなのだが、それ以降もそのテンションを持続して走り切ることが出来た。「イカリ
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

4.0

[SF映画と思いきや、美しき人間讃歌] 80点

適度に気を抜いて見ていたのだが、オープニングからありえないほど緊張と興奮が襲ってきた。4月に見たどんな映画もなぎ倒せるほど素晴らしい作品!映画終了後に
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

No.68[同情も所詮は傲慢な上から目線である] 80点

なんとも評価の付け難い作品であるが、見世物小屋の呼び込みからキャリアをスタートさせたブラウニングらしい慈愛に満ちた平等な目線で彼らを見つめて
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ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989年製作の映画)

2.5

No.799[結局貧乏ヲタクは金持ちイケメンに勝てないということ] 50点

開始1分くらいで自分に合わないことを悟ったが、まぁ普通に見終わることが出来た。映像もニクヴィストという割に記憶に残るものが
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愛は死より冷酷(1969年製作の映画)

4.4

[デビュー作からいきなりファスビンダー全開] 89点

想い出記録。ファスビンダーの映画は独特のエネルギーと厭世観があるから基本的に好きな部類に入るのだが、本作品はその良い例である。

最初にどっかの
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.9

[詩でコンピューターを破壊するゴダールのセンス] 90点

想い出記録。今年のカンヌ映画祭ではゴダールの新作「The Image Book」の扱いに困ったらしく、特別パルムドールという謎の賞を新設して
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侠女/俠女 第一部:チンルー砦の戦い(1971年製作の映画)

5.0

No.493[伝説の武侠映画、ここにあり!] 100点(ATB)

どこで切れてたかとか器用なことは思い出せないので全部こっちに記載。想い出記録。
リバイバルをやると思わなかったので、Criterio
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大酔侠(1966年製作の映画)

4.9

[キン・フー映画にハズレ無し] 99点

去年リマスターされた「侠女」を見て即座にオールタイムベスト入りを果たしたのを踏まえて、キン・フーの武侠映画ということで鑑賞。当然期待値も上がりきっているわけだ
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

5.0

No.865[セピアに彩られた運命の叙事詩] 100点

観るたびに感情が振り切れてしまうので、実は一回も直視したことがないのだが、どの部分を切り出しても胸を締め付けるほど美しい。キェシロフスキはジャ
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Report(1967年製作の映画)

3.5

No.452[暗殺の衝撃に取り憑かれたコナーの描く超越した現実] 70点

熱に浮かされた様に本作品を探しまくっていたのだが、ついに発見し鑑賞。

JFK暗殺のフッテージやらテレビ広告やらラジオ音声や
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炎628(1985年製作の映画)

5.0

No.750[来て、見よ…これが本物の地獄だ…] 100点

And when he had opened the fourth seal, I heard the voice of the fou
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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

No.410["人生は祭りだ、共に生きよう"映画界を根底からひっくり返した化物映画] 100点(ATB3位)

"はっかにぶんのいち"という題名は普通にかっこいいと思うのは私だけだろうか。処女作が共同
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ウエスタン(1968年製作の映画)

5.0

[男の時代の終焉、レオーネウエスタンの最期] 100点

セルジオ・レオーネのむさ苦しい演出は大好物なのだが、その中でも際立って美しいのが本作品だろう。私が決まって思い出すのはCCでもブロンソンでもフ
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ハーケンクロイツ/ネオナチの刻印(1993年製作の映画)

3.0

No.846[ネオナチにする必要性を感じない] 60点

題名からして圧がすごいのだが、オーストラリアでは映画賞をいっぱい貰ったらしい。まぁ内容と演技や技術は切り離して考えるべきだろう。

結論から言
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.0

No.824[犯行動機ソシオパス系映画の元祖] 60点

どうやら胸糞悪くなる映画だと聞いて楽しみにしていたのだが、そこまででもなかった。監督御本人がハリウッドリメイクに参戦したらしいが、結果は誰でも
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牛泥棒(1943年製作の映画)

4.5

No.163[感情論に流された男たちの末路] 90点

題名にセンスを感じなかったので気乗りしなかったのだが、75分という上映時間に惹かれて鑑賞。久しぶりのヘンリー・フォンダはお元気でした。

という
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群衆(1928年製作の映画)

3.9

No.41[oneがone of themになってone of usになる時] 79点

「群衆」って映画をキングって監督が撮るって何か凄えよなといつも思う。サイレント映画はヘイズコード導入前だからハ
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4番目の男(1979年製作の映画)

3.5

No.723[アンチキリストの悪夢に絡め取られかけたクリスチャンのおっさん] 70点

実は「女王陛下の戦士」と同じ日に見ていたのだが、あまりに意味不明すぎて解釈を先送りにしていた。ヴァーホーヴェンは
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Shanty Tramp(原題)(1967年製作の映画)

1.5

[この女はファムファタールではなくただのクズ] 30点

想い出記録。MUBIとニコラス・ウィンディング・レフンが古いB級映画を復活させるプロジェクト"BYNWR"の一環でMUBIに上がっていたので鑑
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

5.0

No.893[こんな永久ループはイヤだ] 100点(ATB)

「ラベンダー・ヒル・モブ」を見て思い出したのが本作品。両者全く関係がないのだが、私の中で一番楽しかった”トーキー以後の外国産コメディ”は
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ラベンダー・ヒル・モブ(1951年製作の映画)

3.0

No.235[良くも悪くも教科書的な強盗コメディもの] 60点

トーキー以後の外国産コメディでハマった作品は本当に少ないのだが、懲りもせずまた挑戦しようと思える点、コメディは強いと言える。75分とい
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サン・ピエトロの戦い(1944年製作の映画)

2.5

No.190[奇妙に政治色の薄い戦争記録映画] 50点

”1001の映画2011”には色々な作品が載っているが、一応戦争記録映画と呼べるような映画はこの作品しか入っていない。厳密な定義に従えば、本作
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

5.0

[Schrödingerの猫と人生の選択] 100点(ATB1位)

見た動機は"題名カッコいい"というアホみたいなものだったが、結果として映画人生が拓けたのだからドルマル監督には感謝している。想い出
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山猫(1963年製作の映画)

5.0

No.408[崇高なる滅びの美学] 100点(オールタイムベスト1位)

見た動機は"クラウディア・カルディナーレ可愛い"という不純なものだったが、結果として人生が変わってしまったからトントンなんだろ
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

3.5

No.265[ロッセリーニ、実際の夫婦問題を映画で解決しようとした男] 70点

ロッセリーニは「無防備都市」以来二作目。「無防備都市」は好き。我が家の録画戦争に負けたため、在庫整理のため鑑賞。

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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

5.0

No.23[驚異のビリヤード技術] 100点(ATB)

想い出記録。個人的キートンベスト作品。たまにキートンの作品を無性に見たくなるのだが、そのたびに思い出すのが本作品と「キートンの大列車追跡」の二
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

5.0

No.33[行って帰って来るだけなのにこんなに面白いのか] 100点

想い出記録。たまにキートンの作品を無性に見たくなるのだが、そのたびに思い出すのが本作品と「キートンの探偵学入門」の二作品である。
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あの家は黒い(1963年製作の映画)

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No.411[慈愛に満ち溢れた優しい目線]

鑑賞の記録。私はこの映画について語るほど、成熟した文章力を持っていない。シュナイダーさんに感謝ってとこすかね。

糧なき土地(1932年製作の映画)

3.5

No.81[現実世界の超現実] 70点

ブニュエルの作品は好きなのだが、見ると疲れるので案外見ていないことに気が付いた。という訳で家にあった箱をひっくり返して一番短かった本作品を鑑賞。

この手の映
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