ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ゆみモン

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東京の女(1933年製作の映画)

2.6

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1933年。47分のサイレント作品。

姉弟の二人暮らし。姉は、二人の生活と弟の学費のために昼夜それぞれの仕事を掛け持ちして働いている。弟には、「大学の先生の翻訳の仕事を手伝っている」と伝えているが、
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化石(1975年製作の映画)

3.0

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日本映画専門チャンネル ディレクターズ・カット版/217分

井上靖の同名小説をTVドラマ化し、さらに映画に再編集した作品。

一鬼建設社長の一鬼太治平(佐分利信)は、仕事一筋に生き、男手一つで育て上
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

前宣伝通り、静かな静かな映画。

東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)は、変化に乏しいながらも充実した日々を送っていた。同じような日々を繰り返すだけのように見えるものの、彼にとっては毎
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勲章(1954年製作の映画)

-

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1954年公開作品。
戦後まだ9年、もう9年、というべきか…考えさせられた。

価値観が急転した敗戦後を舞台に、元軍人の凋落をシニカルに描いた作品。当時の社会を騒がせた再軍備の動きと権威主義的人間への
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.4

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長い映画である。(217分)
そして静かな映画である。

ユリイカ (EUREKA) は、ギリシャ語で「発見」の意。キャッチフレーズは「癒しと再生の一大叙事詩」。

九州の地方都市でバスジャック事件
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才女気質(1959年製作の映画)

3.6

田口竹男の戯曲『賢女気質』を、新藤兼人が脚色し中平康が監督したホームコメディ。昭和30年代の京都の風俗がふんだんに盛り込まれている。
キャストでは登代を演じる轟夕起子の演技がさすが。 京都の老舗表具商
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日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981年製作の映画)

3.8

1981年作品。

1949年7月に、連合国による占領統治下の日本で起こった「下山事件」(下山定則国鉄総裁の変死事件)とその捜査・解明に当たった人々を描いたミステリ映画。
捜査時に活躍した朝日新聞の矢
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

4.0

1993年 アメリカ。
1987年にイギリスの作家アン・ファインが発表した小説『Madame Doubtfire』(または『Alias Madame Doubtfire』、邦題『ミセス・ダウト』)が原
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反逆児(1961年製作の映画)

2.9

1961年。
大佛次郎の新作歌舞伎(戯曲)『築山殿始末』を伊藤大輔の脚本・監督で映画化。
徳川家康の嫡男として生まれながら若くして悲劇的な死を遂げた松平信康(三郎信康)の生涯を描く。
信康は、今川義
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山椒大夫(1954年製作の映画)

3.5

切な過ぎる。
悲し過ぎる。
残酷過ぎる。
…なのに、要所要所の映像が美しくて。
最後の田中絹代の演技が素晴らしい。

オーディション(2000年製作の映画)

2.4

ビデオ制作会社の社長(石橋凌)が、映画プロデューサー?の友人(光石研)と組んで、再婚相手を映画の主演女優のオーディションを催して探す…というなんとも勝手なような物語前半。
雲行きが怪しくなるのは、主人
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女人の舘(1954年製作の映画)

3.0

1954年作品。
読売新聞に連載された白川渥の原作を井手俊郎が脚色。春原政久が監督に当る。
北原三枝の日活入社主演第一作。

息子の周一郎が上京したあと、丹野家は丹野夫人(東山千栄子)、周一郎のいとこ
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砂の上の植物群(1964年製作の映画)

2.2

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昔、原作の小説を読んだが、よくわからなかった。
その時は、自分が若いから(と言うより子どもだから)かと思ったが、映画化された物を観てもやっぱりよくわからない。
これが、吉行淳之介の文芸的エロティシズム
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結婚相談(1965年製作の映画)

2.9

原作:円地文子
円地文子は、こういう小説も書いていたんだな~。

芦川いづみは可愛らしくて(当時の実年齢は不明だが)、とても”結婚を焦り結婚相談所に通う三十女“には見えない。
この時代の結婚観はこんな
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雑居家族(1956年製作の映画)

3.2

原作:壺井栄
脚本:田中澄江
監督:久松静児

原作は壺井栄が自伝的要素を込めて執筆した新聞連載小説。
他人の子供を引き取って育てている女流作家(轟夕起子)とその夫(織田政雄)、彼らのもとに集まる人々
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銀座の女(1955年製作の映画)

3.2

馬鹿にされたり男に騙されたり蔑視されたりしながらも、明るく逞しく生きる銀座の女たちをコミカルに描く。
新藤兼人、吉村公三郎コンビの真骨頂とも言える風俗映画の佳作。

置屋の女将・轟夕起子、乙羽信子、藤
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さらば箱舟(1982年製作の映画)

2.9

1982年作品。
寺山修司の遺作。
上手く説明出来ないが、「寺山修司だなぁ〰」「ATGだなぁ〰」という世界観。

いつの時代なのか、どこの話なのか、わかるようでわからない物語の舞台。
いとこ同士のため
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.6

静かな恐ろしさという感じで、予想していたほどのホラー映画ではなかった。

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.0

中国西北地方の農村が舞台。
貧しい農家の四男・ヨウティエと、障害や病気があり子どもの産めない身体のクインは、互いに家族から厄介払いされ見合い結婚させられる。
そんな二人が、互いを慈しみ、作物を育て家を
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

2.8

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まず初めに…サラ役の女優さんって、実際は何歳なんだろう?
サラは高校生だと思うけど、とても高校生には見えない。年齢不詳といえばそうとも思えるけど…。若い実際で、こういう体型の人がいなかったからキャステ
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.7

江戸時代の循環型社会は、優れたエコサイクルシステムだったが、実際下肥買いの仕事は大変だったのだなぁと実感。

おきくと中次の心の通い合いが自然で感じがいい。

黒木華は、古風な顔立ちでこういう役が良く
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土砂降り(1957年製作の映画)

3.8

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連れ込み宿を営む妾の子、松子・岡田茉莉子。
勤めている役所の同僚(佐田啓二)と結婚話が進んでいたが、松子の家庭事情が明らかになると、男は破談にし、母親の言う通りいいところのお嬢様と結婚する。
松子が本
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メッセージ(2016年製作の映画)

2.8

私には難解な部分も多かった。

世界各地12箇所に現れた謎の飛行物体は、地球上の国々が平和に協力して暮らすようにとの役目を負っていたのかもしれない。

時代屋の女房(1983年製作の映画)

2.8

男たちの妄想や願望を映画化したような作品。
夏目雅子のような若くて美人で明るい女性が、突然フラリと自分の前に現れて、その日のうちに身体も許してそのまま居付いてしまうなんて…。
あり得ないけど、あったら
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.5

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42人の要介護老人を殺害した介護職員・斯波宗典(松山ケンイチ)。

そして、彼を起訴するべく対峙する検事・大友秀美(長澤まさみ)。

斯波は父(柄本明)の介護の沼から這い出せなくなり、父に懇願され病死
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

旧華族信濃家の一人娘の雪(木暮実千代)は婿養子の直之と結婚しているが、直之は京都の愛人綾子を抱え、放蕩三昧の生活を送っていた。家に出入りする琴の師匠の息子・菊中方哉(上原謙)に想いを寄せる雪だったが、>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

2.6

236分という異常な?長さの作品だが、何故か中弛みすることもなく観てしまった。
荒唐無稽なストーリーなのに、いや荒唐無稽だからこそなのだろうか?

リング(1998年製作の映画)

2.8

ホラー映画が苦手なので敢えて観なかったのだが、この度
YouTubeで限定無料公開してたから鑑賞。

ホラーと言っても幽霊や怪物や残虐シーンが連発して登場する…というのではなく、サスペンス的なストーリ
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評決のとき(1996年製作の映画)

3.8

過去に観たことがあったが、このアプリが無かったので再鑑賞。

改めて黒人差別問題の根深さに驚かされる。
そして、KKKの存在が恐ろしすぎる。

これで無罪はあり?とも思ったが、最終弁論から無罪判決まで
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トッツィー(1982年製作の映画)

3.7

楽しかった。
とにかくダスティン・ホフマンが素晴らしい。
身長は高くないけれど、けっこうゴツい顔立ち?の彼が、女装しても違和感がない。
厚化粧だなぁと思う程度で、このぐらいの女性は確かに居そうだ。
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春画先生(2023年製作の映画)

3.0

思っていたほど隠微でもいやらしくもなく、あっけらかんとしたファンタジーコメディといった作品。

内野聖陽は、カッコいい役よりこういうコミカルな役の方が好きだなぁ。

春野弓子役の女優さん、悪くないけど
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

2.0

ホラーやエログロナンセンスは苦手なので、ずっと避けてきたが、何故かこの度鑑賞。
はじめから直視できない場面の連続。
しかし、最後の方で、金属がどんどんくっついていって男が肥大化していくと、恐ろしいとい
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