ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゆみモン

ゆみモン

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波紋(2023年製作の映画)

3.3

依子役の筒井真理子が絶品だ。
筒井真理子は、様々なタイプの普通の主婦を演じ分けられる俳優だと思う。

この物語は、介護、原発事後、宗教、病気、障害…等など人生におけるあらゆる問題を含んで提起しているが
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

身につまされる切ない物語だった。
どこの国でも、親の介護の問題は深刻だ。
アンソニー・ホプキンスの演技が演技とは思えないリアリティをもって、観客を認知症患者の視点に引き込んでゆく。
何が正解か、それは
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Red(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

う~ん。
妻夫木聡も、夏帆も、間宮祥太朗も、柄本佑も…演技力あるし悪くないが…。
平凡なと言うより玉の輿に近い結婚をして、マザコンだけどしっかり稼ぐイケメン夫と可愛い娘に恵まれた何不自由ない生活を送る
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美わしき歳月(1955年製作の映画)

4.0

1955年
松山善三脚本
小林正樹監督

戦争やそれぞれの生活事情により微妙に変わっていく主人公とその友人たちの青春ドラマの秀作。
もちろん時代背景は現代と全く異なるが、真面目な小林監督の演出が見てい
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南極物語(1983年製作の映画)

3.5

なんとなく辛くなりそうで、これまでちゃんと観なかったが、今回鑑賞。

「何故南極観測に犬ぞりなのか?」もよく知らなかった。氷上車・雪上車があったのでは?と思っていたが、調べてみたら
【厳しすぎる環境ゆ
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

3.3

1959年。
岡本喜八 脚本・監督作品。

戦争映画なので、当然悲惨なシーンはある。だから面白いと言っては不謹慎だが、エンタメ作品として良質だ。

何と言っても、主人公・新聞記者を名乗る脱走兵役の佐藤
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正欲(2023年製作の映画)

3.5

朝井リョウの原作小説を読んだ時、映像化は難しいだろうと思っていたが、岸善幸監督が映画化。

原作を読んでいた時に、登場人物のイメージが勝手に膨らんでいたので、キャストにやや違和感があった。
新垣結衣は
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悪名(1961年製作の映画)

3.0

1961年。大映。
今東光原作。

任侠映画と言っても、高倉健、鶴田浩二、藤純子…の東映映画とは趣が異なる。

早口の河内弁は、聞き取れない箇所もあった。
若く初々しい勝新太郎と田宮二郎。
しかし、最
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競輪上人行状記(1963年製作の映画)

2.6

競輪はじめギャンブルのことはわからないけれど、小沢昭一ならではで面白い。

素足の娘(1957年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

1957年。
佐多稲子の小説の映画化。

桃代役の南田洋子の、若々しく溌剌とした美しさに圧倒される。18歳より大人っぽく見えるが…。

男どもが皆ことごとく、ダメだ。
一番悪いのは、妻の里帰り出産中に
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二重生活(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

小池真理子の小説が原作だが、修士論文のために他人を尾行する…なんて考えられない。そもそも素人の尾行なんて、すぐにバレてしまうだろうし。
哲学のことはよくわからないが、「理由のない尾行」で何かが論じられ
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破れ太鼓(1949年製作の映画)

3.8

コメディ仕立てだが、人間にとっての真の豊かさや幸福、家族や親子の在り方など普遍的なテーマについて考えさせられる作品。
1949年公開作品にしては、母親や子どもの台詞の中に、かなり進歩的な思想が感じられ
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

2.9

1932年 小津安二郎監督サイレント作品。弁士入り。

吉井家の兄弟がいい。子どもの声は聞こえなくて弁士の声なのだが、表情や仕草でその素朴な可愛らしさがよく伝わってくる。
子どもには大人の世界の理
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.1

宮沢賢治の生涯については、だいたい知っていた。
賢治は、短い生涯の中で、詩や童話の製作以外にも、(確か)人造宝石販売、代用教員、農作、農業指導…等などいろいろなことにチャレンジしていた。
それらを全て
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出来ごころ(1933年製作の映画)

3.0

1933年、小津安二郎のサイレント映画。
外国映画の字幕と違い、重要な台詞のみ文字だけの画面が挟み込まれるのは、慣れないせいもあり見にくい。
しかし、それでもストーリーは伝わってくる。
憎めない主人公
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昭和残侠伝 死んで貰います(1970年製作の映画)

3.0

任侠映画は、殺陣のシーン(揃ったり刺したり血が吹き出したり…)が苦手なのでほとんど見ないが、これは何故か見てしまった。

高倉健はもちろんカッコいいが、池部良も素敵だった。

安城家の舞踏會(1947年製作の映画)

2.5

吉村公三郎:原作・監督
新藤兼人:脚本
1947年作品。
戦後の没落華族の、最後の打ち上げ花火のような舞踏会の一夜。
本当に華族制度というものが存在したのだなぁ。大仰だが美しい日本語。主人に使える使用
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親愛なる君へ(2020年製作の映画)

3.1

切ないお話。
ジェイン役の俳優さん、雰囲気があって素敵だ。
ジェインが、亡くなった同性パートナーの母親と(元妻との間の)子どもの面倒をみていたのは、パートナーへの愛からか贖罪からかわからない。
でも、
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魔性の香り(1985年製作の映画)

2.2

これはやはりロマンポルノというのだろうか?
天地真理30代半ば。まだまだ可愛らしいのに。大人の女優として再起を図ろうとしたのだろうが、「真理ちゃん」にこういう役は似合わない。
大胆な脱ぎっぷりや濡れ場
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嗚呼!おんなたち 猥歌(1981年製作の映画)

2.0

ジュリーとショーケンの挿入歌を聴きたかっただけなのだが、良く聴こえなかった。

事件記者 時限爆弾(1959年製作の映画)

2.9

50分とテレビドラマ並みの長さだが、コンパクトにまとまっていて面白かった。
警察と新聞記者の馴れ合い?が気になったが…。
最後の船の爆破のあと、敢えて詳しく説明的な描写をせず、次の事件へ向かうブン屋た
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あつもの(1999年製作の映画)

3.2

あつもの(厚物)とは、”花弁が管状で、まり状に厚く盛り上がった頭花を開く大菊“…ということを初めて知った。

北陸の小さな町で家庭を顧みることなく「消防と菊作りだけの人生」を過ごしてきた真面目でおとな
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マダム(1957年製作の映画)

2.8

風俗作家織田作之助の未亡人織田昭子の同名原作の映画化。

夜の銀座で働く女たちや、彼女を取り巻く男たちの愛憎や駆け引き…時代の風俗等が味わえて面白かった。

月丘夢路は美しさに迫力のある女優だ。
左幸
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総長の首(1979年製作の映画)

2.7

暴力団・二代目松田組系大日本正義団組員・鳴海清が、山口組三代目の田岡一雄を銃撃したという事件(1978年)。
この事件の鳴海をモデルとして、東映が1979年に中島貞夫を監督に据えて映画化したのが、この
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

4.0

久しぶりに声を出して笑った。
ファンタジーコメディとあるが、確かにシンプルに面白くて、ラストはホロリとさせられた。

とにかくジム・キャリーが最高だ。正統派二枚目の顔立ちだと思うが、いったい彼の表情筋
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山口組三代目(1973年製作の映画)

2.4

ヤクザ映画は好きではないが、高倉健と菅原文太と丹波哲郎が出ているというだけで見た。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.0

あまりにも残虐で救いようのない後味の悪い、猟奇殺人事件。
それを解決に導くのは、視力を失った元警察官の女性・なつめと、年下のスケボー青年・春馬。
なつめを演じた、吉岡里帆のノーメイクでクールな熱演はな
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

3.3

沖縄の少年兵による「護郷隊」…
まだまだ知らないことがたくさんある。

俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年製作の映画)

3.0

これも悪くはなかったけれど……
『ホタル』(2001年、降旗康男監督、高倉健主演)をお勧めします。

男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

3.0

まず、とにかく物凄くお金がかかってるな〰と思った。
戦艦大和の原寸大再現セット。
自衛隊の全面協力。(たぶん)
膨大な数のエキストラ。
豪華なキャスティング。etc.

戦艦大和に乗艦してきた、神尾(
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.3

現在放送中の朝ドラ『ブギウギ』で主役をつとめている趣里の映画初主演作。
水谷豊と伊藤蘭を両親にもつ趣里。親の七光りと言われず、演技の勉強をいろいろなところで続けてきて、朝ドラの主役もオーディションで勝
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オアシス(2002年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まず何と言っても、脳性麻痺のコンジュを演じたムン・ソリの演技が、演技とは思えないほど見事だった。
障害者を演じるのは、あまりに似せると悪いような気がして控え目になりがちだと思うが、ムン・ソリは違う。徹
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、272kgの巨漢・チャーリーに扮したフレイザーの、特殊メイクと演技が凄い。
自分では歩行器を使わないと立つことも歩くこともままならないチャーリーだから、物語の舞台はほぼすべて彼の部屋の中だ。
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地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作小説は未読。

私は本来、タイプスリップや入れ替わり等のファンタジーがあまり好きではない。(『JINー仁ー』と『テルマエ・ロマエ』は例外)
この作品も前半は割りと入っていけたが、後半になると無理な
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