ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゆみモン

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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

結局、惑星難民Xは、あっちにもこっちにも存在していた。
えっ、この人も?という感じ。
きっと実際はそんなものなのだろう? 人間を傷つけないというのに、なぜ必死に暴き出し探し出そうとするのか? 異質なも
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市子(2023年製作の映画)

3.5

市子自身には何の責任も無いのに、無戸籍のまま生かされて壮絶な人生を送ることになる。
犯した罪は許されるものではないが、誰が市子を裁けるだろう。

現代の日本にも、無戸籍の子ども(大人も)は存在すると言
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おしょりん(2023年製作の映画)

3.2

藤岡陽子の小説「おしょりん」を実写化したドラマ。福井県に眼鏡産業を根付かせた実在の兄弟・増永五左衛門と幸八、二人を支えた五左衛門の妻・むめの姿を描く。

物心ついた時から、眼鏡(一時コンタクトレンズ)
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殺したのは誰だ(1957年製作の映画)

3.0

自動車社会になりつつある1950年代後半の時代。車の売買が盛んな中、ディーラー同士のバトル、車がなかなか売れない仲買人が金に困って自動車事故を起こして保険金詐欺をしようとする…。
切なくやり切れない結
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.3

死期を悟っている父と古風な姉と勝ち気な妹、姉を疑う失業中の病弱な夫と昔の恋人、その青年に思いを寄せる未亡人といった多彩で複雑な人間関係を描く。

コメディタッチ演技の妹(高峰秀子)が、やや浮いている感
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

ちひろさんは、自由だ。
ちひろさんは、何ものにもとらわれない。
ちひろさんは、ホームレスのおじさんにも、小学生の男の子にも、自分のストーカーの女子高生にも…声をかけ弁当を食べさせる。

つまり、ちひろ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

重苦しくて辛い映画だ。
でも、こういうのは嫌いではない。

美しい自然と神秘的な薪能が魅力的な村を舞台に、ゴミ処理施設で働く青年の人生が、幼なじみが東京から戻ったことをきっかけに変化していく。
そこに
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麦子さんと(2013年製作の映画)

3.3

「親孝行したい時には親はなし」「後悔先に立たず」…をしみじみ実感した。

松田龍平の演技をもっと見ていたかった。

余貴美子は、政治家などの立派な役もいいが、こういうダメな母親とか崩れた役が最高だと思
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羊の木(2018年製作の映画)

3.5

山上たつひこといがらしみきおによる、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞(マンガ部門)に輝いた問題作を、アレンジを加え実写映画化。

殺人歴のある元受刑者の移住を受け入れた過疎の町を舞台に、移住者の素性
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わたしのお母さん(2022年製作の映画)

2.5

他の人のレビューにもあったが、ワンカット、ワンカットが長い。もちろんストーリーから言って、テンポ良くカットが変わるのは違うとは思うが、ほとんどのカットが長いので冗長に感じた。もうすこしメリハリがあった>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

2.3

珍しく、現代ものの青春映画を観た。
愛が、(自分が好きになった男子・たとえの彼女である)美雪に何をするのだろう…と気になって見進めていった。
愛のしたことは、美雪とたとえの関係を壊すことにはならなかっ
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも後味の悪い映画だった。
姉が、自分の妹をレイプした男と婚約する…なんてことが本当にあるだろうか?
自分の妹が、その男のために閉鎖的な田舎で生きていけなくなって、ずっと苦しんで許せず忘れられずに
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誘拐ラプソディー(2009年製作の映画)

3.3

荻原浩の原作小説は、かなり前に既読。
原作も面白かったし、映画も面白かった。
肩肘張らずに観られる、ハートフルコメディ。
高橋克典、哀川翔、YOU、笹野高史、船越英一郎…等などのキャストの演技も安心感
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.8

「最高の胸糞悪さ」という評判を聞いていたので覚悟して観たが、実際は悲しく切ない作品だった。
確かに性的描写は気持ち悪い場面もあったが、それぞれの登場人物は(共感できないが)皆必死に生きている話だ。
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零落(2023年製作の映画)

3.0

小説家、漫画家、シンガーソングライター…等など、自分一人で創作しなければならないクリエイターは、本当に孤独だと思う。
娯楽と芸術の間で揺れる作品創り…ってあるだろうなぁと思う。
本当に上質な作品が必ず
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

予想以上に良かった。
面白くて楽しくて切なくて…。

作文が上手で、国語の成績だけが良かった久ちゃんは、物書きになった。
久ちゃんにサバ缶寿司を作ってくれた竹ちゃんは、寿司職人になった。

少年二人の
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令嬢ジュリー(1951年製作の映画)

3.1

アウグスト・ストリンドベルイの同名の著名な一幕戯曲より、スウェーデン王室演劇場出身のアルフ・シェーベルイが脚色・監督した1951年度作品。

19世紀末、北欧の白夜の短い夜を楽しむ人々。ある者たちは踊
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色ごと師春団治(1965年製作の映画)

3.0

長谷川幸延:原作
松竹新喜劇の館直志(渋谷天外)と中島貞夫が共同脚色
マキノ雅弘:監督

松竹新喜劇のスター、藤山寛美主演の人情喜劇…なのだが、喜劇と言うには女性たちが可哀想だ。
大阪ミナミの寄席“花
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.0

難しいことを考えずに、面白く観てしまった。
水川あさみの悪態・罵詈雑言のテンポの良さが凄い。
夫の仕事が成功して仲直り…という出来過ぎのハッピーエンドではないところもリアルだ。

…ボロボロになっても
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.0

過剰な贖罪。
過剰な復讐。

岡田准一が、その鍛え上げた肉体と戦闘能力の高さを誇示する映画。

八甲田山(1977年製作の映画)

3.5

昔観たのだが、このアプリは無かったので未記録だった。
この度、BSにて4Kリマスター版を放映していたので再鑑賞。

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

2.9

訳あり住人たちの住む、古いアパート(長屋?)「ハイツ・ムコリッタ」。そこに引っ越して来たのは、詐欺罪での服役を終え、イカの塩辛工場に勤め始めた山田(松山ケンイチ)。
誰とも深く関わらずひっそりと生きて
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あのこと(2021年製作の映画)

3.0

2022年度のノーベル文学賞を受賞した作家アニー・エルノーが若き日の実体験をもとにつづった短編小説「事件」を映画化。法律で中絶が禁止されていた1960年代フランスを舞台に、望まぬ妊娠をした大学生の12>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

アカデミー賞を受賞した1930年のルイス・マイルストン監督による映画版でも広く知られる、ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」を、原作の母国ドイツであらためて映画化した戦>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.8

原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。
1930年公開。
戦争の過酷さをドイツ側から描く、アメリカ合衆国の映画としては異色の作品。

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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.5

黒川博行のクライムサスペンス小説「勁草」を映画化。

「名簿屋」の高城に雇われている橋岡煉梨=ネリ(安藤サクラ)は、オレオレ詐欺の受け子を手配する役割“三塁コーチ”を担っている。一方、刑務所から出所し
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

3.8

ポン・ジェンミンによる同名の短編小説(原題『那山那人那狗』)を原作とする。

1980年代初期の、湖南省西部の山岳地域。その地域に向けて若い男が、郵便配達人として初めての旅に出る。彼の父はベテランの
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.4

これは、
ファンタジー…ではない。
ミステリー…とも違う。
エロ・グロ・ナンセンス…か?
ホラー…に近い?

それは出来ないよ、とか
それはあり得ない、とツッコミながらも、綾野剛に引っ張られて最後まで
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.8

原作はヴィクトル・ユーゴーの有名な同名小説。
情けないことに私はこの話を、児童向けの簡略化された物語でしか知らなかったようだ。

今ごろであるが、初めて映像化された作品を観た。
1998年のアメリカ映
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

時代に取り残されながらも復興の兆しが見えていた猪狩島。
ある日、幼なじみの圭太(藤原竜也)、純(松山ケンイチ)、真一郎(神木隆之介)の3人は、島に突如現れた不気味な男、小御坂睦雄の言動を不審に思い始め
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夜の鼓(1958年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1958年作品
原作:近松門左衛門
   『堀川波の鼓』
脚本:橋本忍、新藤兼人
監督:今井正

鳥取藩御納戸役小倉彦九郎(三國連太郎)は、主君と共に参勤交代で在京すること1年2カ月の後、懐しの国許へ
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