阪本順治:監督・脚本
デザイン専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみながら、友人たちから金をせびってダラダラと中途半端に生きる渡口淳(伊藤健太郎)。埋立て用の土砂を船で運ぶ海運業を営む彼の両親は>>続きを読む
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日本では2015年に公開された韓国映画『最後まで行く』をリメイクしたクライムサスペンス。
裏金作りに関わる刑事が、ある事故を起こしたことをきっかけに次々と災難に見舞われる。
次々と工藤(岡田准一)に>>続きを読む
三重苦のヘレン・ケラーがサリバン先生によって人生に光明を見い出すまでの苦闘を描いたウィリアム・ギブソンの戯曲を、彼自身がシナリオ化し、ブロードウェイの演出者アーサー・ペンが監督したもの。
書籍では読>>続きを読む
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イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチが1972年に手がけ、公開当時、大きなセンセーションを巻き起こした一作。ベルトルッチの名を世界に広め、同監督のフィルモグラフィーを代表する一作でもある。
妻が自殺>>続きを読む
ビートたけしが自身の師匠である芸人・深見千三郎と過ごした青春をつづった自伝「浅草キッド」を映画化。
劇団ひとり:監督・脚本
多くの人気芸人を育てながらも自身はテレビにほとんど出演しなかったことから「>>続きを読む
原作:重松清
妻に先立たれた主人公が、男手一つで娘を育てる10年間の軌跡を描く。
その10年間には、特別ドラマティックな事件が起こるわけではない。しかし、誰もの暮らしの中に起こるような小さな出来事の>>続きを読む
北海道阿寒湖にあるアイヌの集落アイヌコタンを舞台にしたドラマ。アイヌ文化と距離を置くようになっていた集落の少年が、亡き父の友人とのやり取りを通じて民族のアイデンティティーを強く意識していく。
主役の>>続きを読む
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1937年。
原作:吉屋信子
監督:山本嘉次郎
この作品は前後篇に分かれていたが、現在残っているのは再編集版だと思われる。
いかにも新聞連載の流行小説の映画化らしい雰囲気がある作品だ。
親友同士の>>続きを読む
第2次世界大戦中、独ソの攻防で最大の激戦地となったスターリングラードの戦いを、東西ドイツ統一後のドイツ映画界が総力を結集して描いた。
1942年。北アフリカ戦線で戦功を立て、イタリアの海辺の町で短>>続きを読む
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福永壮志監督が柳田國男の「遠野物語」に着想を得て、飢饉に見舞われた18世紀末の東北を舞台に懸命に生きる女性を描いた作品。
18世紀末、冷害による凶作に苦しむ東北のある村。人々から蔑まれていた一家の凛>>続きを読む
東野圭吾の原作は未読。
東野作品だから、そこそこ期待はして観たのだが…。
結局、どの子どもが(あるいは全員が)真犯人なのか明らかにしないままなのは、どうなのか?
小説では明らかにされているらしいが。>>続きを読む
1949年。
監督・溝口健二、主演・田中絹代のコンビが、女性の自立と解放をテーマに作り上げた“女性解放3部作"とも言われるシリーズの第3弾。
明治・大正時代、婦人解放運動のために苦闘した先駆者・影山>>続きを読む
「結婚のすべて」(1958年)に続けて、岡本喜八監督初期作品を鑑賞。
原作は、直木賞を受賞した山口瞳の同名小説。
アニメや特撮などの映像表現を盛り込みながら、高度成長期の世相と戦中派サラリーマンのボヤ>>続きを読む
1958年
白坂依志夫脚本。
岡本喜八監督デビュー作品。
雪村いづみ主演の恋愛結婚に憧れる若い女性を描く風俗コメディ。
見合い結婚、恋愛結婚、学生結婚、契約結婚、結婚相談所…この時代背景の中でも様々>>続きを読む
まるで落語のオチのようなラストに驚いた。
だから、途中からマンガのようなドタバタ劇だったのか。
そんなドタバタ劇が、役者が達者だとこんなに面白い。
第49回衆議院議員総選挙に焦点を当てたドキュメンタリー。
『なぜ君…』の続編的位置付けとして、いまや全国最注目といわれる「香川1区」の選挙戦を与野党両陣営、各々の有権者の視点から描き、日本政治の未来を>>続きを読む
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📺で『生きる』を観て、志村喬の映画を他に見たくなったので。
1947年
黒澤明・谷口千吉 共同脚本
谷口千吉監督デビュー作
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野尻(志村喬)と江島(三船敏郎)>>続きを読む
1978年。
岡本喜八監督、倉本聰脚本。
派手な特撮などは無いのに、静かな恐怖にとらわれるSF映画。
UFOや宇宙人の存在、青い血についての謎解きは一切なく、異質なものを排除する人間の恐ろしさを徹底>>続きを読む
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1959年、西河克己監督作品。
川端康成原作。
美しい三姉妹(北原三枝、芦川いづみ、清水まゆみ)のそれぞれの結婚と恋愛を、次女・直子(芦川いづみ)を中心に描く。
直子には華道矢田流の後継者・光介(小>>続きを読む
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陶器職人として一人山里に暮らす神谷誠治(役所広司)を、仕事でアルジェリアに赴任中の息子・学(吉沢亮)が、婚約者ナディアと共に訪れる。一時帰国した学は、結婚を機に仕事を辞めて陶器職人になるというが、誠治>>続きを読む
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1961年、五所平之助監督。
井上靖原作。
井上靖は、こういうメロドラマも書いていたのだなぁ。
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彩子(山本富士子)は芦屋に住んでいたが、夫・門田礼一郎(佐田啓>>続きを読む
202分は映画としては長い。
しかし、この作品の映像化には短い。
原作小説も読んで感動した。文庫全4巻の長編。
テレビドラマも素晴らしかった。原作の感動を伝えてくれた。
この壮大なドラマは、映画の尺に>>続きを読む
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親友同士である13歳のレオ(エデン・ダンブリン)とレミ(グスタフ・ドゥ・ワール)は、学校でもプライベートでも行動を常に共にしていた。
やがてレオとレミは中学校に入学。大勢の同年代の中で2人は緊張するが>>続きを読む
1957年
五所平之助監督作品。
小学生の清は母親・マチ子(淡島千景)と二人で暮らしていたが、そこへ父・一郎が(伊藤雄之助)中国から9年ぶりに復員した。清は父が出征してから生まれたので、父親の顔を知>>続きを読む
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1976年公開。
木下恵介監督作品。
最初のタイトル映像に、「昭和21年9月完成」とあった。終戦からたった1年でここまでの映画を完成させたことに驚かされる。
ある農村の牧場で仲睦まじく育てられた兄の>>続きを読む
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菊田一夫の戯曲を原作とし、1943年に公開された、木下恵介の映画監督デビュー作品。
舞台は南九州の、とある小島。15年前、その地に造船所を造ろうとして人々に尊敬されていた男の遺児を名乗る男が二人(小>>続きを読む
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1970年作品。
「若者たち」「若者はゆく -続若者たち-」に続く第三作。脚本、監督、撮影も前作と同じく、山内久、森川時久、宮島義勇。
佐藤家の五人兄弟はそれぞれにさまざまな問題をかかえて生きていた>>続きを読む
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「若者たち」のトリオ、山内久、森川時久、宮島義勇が脚本、監督、撮影を担当した続編。
佐藤家の五兄弟は、東京で働き、学び、生活する若者たちだ。長兄の太郎は設計技師で、親代りになって育てた弟妹も成長し、>>続きを読む
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1967年作品。
同名のテレビドラマでコンビを組んだ山内久が脚本、森川時久が劇映画初の監督をした青春もの。
熱く真っ直ぐな登場人物たち。
太郎(田中邦衛)、次郎(橋本功)、三郎(山本圭)、オリエ(>>続きを読む
文部科学省選定。中学生向けの教育映画だけあって、わかりやすく説明がしっかりしている。その分、映画としてのドラマティックさに欠ける気もするが、この作品の目的としては、わかりやすさが一番だろう。
194>>続きを読む
工藤夕貴が可愛い。この工藤夕貴のためのアイドル映画でもあり、反戦を訴える教育映画でもある。
東京大空襲の回想シーンは、大変な迫力とリアリティがあり、目を背けたくなるほどだった。
その反面、その他の場面>>続きを読む
ドラマも楽しかったが、映画も良かった。
大勢の名バイプレイヤーズと
主役級の俳優たちという豪華なキャスティング。
映画やドラマ撮影の苦労もよくわかった。
大杉漣さんの写真が切なかった。
BSテレ東にて、4Kデジタルリマスター版を放映していたので鑑賞。
再度観られて(今回は吹き替え版)幸福だ。
アメリカの刑務所はこんなに緩いのか?…と、今回もツッコミどころは多かったが、面白かった。>>続きを読む