べるーしさんの映画レビュー・感想・評価

べるーし

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PとJK(2017年製作の映画)

1.0

北海道警=稲葉事件の偏見しかない故に亀梨演じる警官がこんな優しいワケ…と思ったが、未成年と結婚する様な危なっかしい奴はいそうなので、その点の説得力だけはデカい。それだけ。あと回想の刺殺シーンがあまりに>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

3.0

微妙。汚しや汗臭さを焼き付けた熱量ある画は眼福で、かなりノワールな展開にこれはもしやと途中までは思った。が、良心的な着地が全く合わなくて残念だった。ほぼ全員強面なのは良かった反面、登場人物の罵り方や暴>>続きを読む

ザ・テロリスト(2009年製作の映画)

4.1

観た。傑作!『狂い咲きサンダーロード』に劣らぬカタルシスが満載。普通なら退屈なプロセスになる筈のルサンチマン拗らせパートが結構面白いが為に、主人公の無軌道な殺戮にやり過ぎ感を抱ける、意外に上手い作りが>>続きを読む

隣人13号(2004年製作の映画)

3.1

暴力シーンの厭さやクズ人間の描写は上等で脚本自体もよく出来ている筈が、全体を通して冗長でメリハリがなくて退屈だった。主人公の二重人格設定もあまり上手く活かされておらず投げっぱなしにも感じるのが残念。こ>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.3

大当たり、超面白かった!延々と続く大馬鹿な展開にアイデア満載。人間は脇役に、怪獣は主人公となり神々しさを殴り捨てた今作は観たい物が期待以上の濃度で観られる怪獣対決映画の一つの完成形と言える。あ、絶賛風>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.7

(オリジナル版の方に書いた感想をそのままコピペしました)
トラウマ。文明人と原住民のどちらが暴力的で野蛮かを問う内容と、実は映画についての映画である見世物フィクションとして大変素晴らしい。
しかしなが
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食人族(1981年製作の映画)

3.7

過去鑑賞
トラウマ。文明人と原住民のどちらが暴力的で野蛮かを問う内容と、実は映画についての映画である見世物フィクションとして大変素晴らしい。
しかしながら、文明人による蛮行がどの映画よりもあまりに惨た
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.5

レフンやチャゼルに多大なる影響を与えた名作。
内容自体はヤクザをやめたがる流れ者の男がやはり抗争に巻き込まれるという今となればかなりベタな任侠映画の筋書きだが、それを川内広範による外連味満載のシナリオ
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大列車強盗(1903年製作の映画)

4.0

世界最初の犯罪映画。終始引の画で寄り画が無いことや無声なことを除けば、この時点でジャンル映画は完成されていた様なもの。ピカレスクロマンな犯罪映画はやはりこの時代から既に面白かったのが分かるし、よく注目>>続きを読む

壁の破壊(1895年製作の映画)

3.9

壁の解体を撮っただけ、とは言わせない。そこには迫力とスペクタクルがある。要は後の特撮がある映画の先駆けがこの時代から既にあったワケですが、もっと面白いのは逆再生の概念が今作を上映した映写機によって偶然>>続きを読む

赤ん坊の食事(1895年製作の映画)

3.5

世界最初のホームビデオ。これも特段ストーリー性はないが、赤ちゃんを映画に登場させたのもこれが初。

カード遊び/リュミエール家の庭での親睦会/エカルテ遊び(1895年製作の映画)

3.5

カードで遊ぶだけで、散水夫の様なストーリー性こそないながら映画における演技はここで確立されたも同然

水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)

3.9

最初に明確なストーリー性、脚本を持たせた映画として挙がるのは『大列車強盗』だが、実のところは本作が初めてなのではないかと思わざるを得ない

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

4.0

たった1分でこんなに立体感、奥行きある画に感動出来るだなんて

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.4

名作。
時代に翻弄された清国最後の皇帝・溥儀の栄枯盛衰を描く超大作。ただその歴史をなぞるだけではなく、崩壊後と幼少期〜皇帝の時代を交互に描く『ゴッドファーザーPART2』的な構成と編集のおかげもあって
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君は裸足の神を見たか(1986年製作の映画)

3.1

ATGはどれもクセが強いでお馴染み。そりゃだってアートシアターギルドなんて名前じゃあ普通の作品があるワケない。…のだが、今作はかなり観やすかった。
ドロドロした青春劇で、こういう苦味が人生に必ずあって
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銀河健康センター(2024年製作の映画)

2.6

あらゆる背景が説明不足で、三部作からなる一本目らしいものとしては全くのめり込めず、18分なのに結構退屈した。
特撮は凄いのだが、正直それ一辺倒であれじゃサウナに入ろうとも思えない。

丑三つの村(1983年製作の映画)

4.5

トラヴィス・ビックルやタイラー・タイデンも真っ青のルサンチマン拗らせ。実際に起きた津山三十人殺しを映画化した作品としてお馴染みで、病気から徴兵に行けずに村八分、しまいに数多の女性とまぐわいという流れが>>続きを読む

温泉しかばね芸者(2017年製作の映画)

3.8

学生の卒業制作映画はかくあるべきだと分かる作品。『狂い咲きサンダーロード』や東映のバイオレンスポルノを彷彿させられる疾走感で、結局あれは何だったんだと思わせる隙すら与えない脚本と編集がお見事過ぎる!>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

いま劇場公開中との事で…!
いや〜これはまさに良い作品だった。過去作の様なキャッチーさは全然無くて、恐らく子供ウケは悪いかも知れないやや抽象的な内容は否めないが、兎に角あまり観たことのない新しい世界観
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魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)

3.2

かなりつらい序盤から、これ相当に残酷な現実を描く作品ではと思っていたら…確かに本作が映すのは残酷な現実ではあるも、そんなにショッキングでは無かった。抑揚が無さ過ぎるのもその要因の一つかも知れないが、兎>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.9

『デッドプール&ウルヴァリン』公開記念2。なんと規模も馬鹿度もパワーアップして帰って来た上にX-MENシリーズ最大のヒット作になった今作。後の完結作があんな結果に終わるのは皮肉だなと思いつつ、今作は前>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

『デッドプール&ウルヴァリン』公開記念で。実は初めて観た15禁映画はこれで、確かにバイオレンス入門には丁度良い塩梅。ウェイドの軽妙なキャラクター、アクションシーンの重さ、タイトな脚本が今思えば結構よく>>続きを読む

ギブリーズ episode2(2002年製作の映画)

3.6

過去鑑賞
『猫の恩返し』と併映だった短編集で、ジブリにしてはかな〜り何でも無い普遍的な内容を外連味タップリに面白おかしく描いて見せるのが見どころ。激辛カレー完食で1000円キャッシュバックを巡るメイン
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.9

いつものクローネンバーグとは違う上品な犯罪メロドラマ。変態性を期待したらそんなものは一切無く、カット割も凡庸に感じたものの、裏社会に生きる男の変化と葛藤には胸を打たれる。その上に何と言っても濃厚ブロマ>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.3

過去鑑賞
戦争が生む抑圧と悲劇。正直、実写でも出来る内容なんじゃないかと思いますが、偶発がやはり焼き付く実写じゃなく演出が最初から計算されたアニメで繊細かつ緻密に描いたからこそ価値が出た作品だったんだ
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ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.7

過去鑑賞
シーズン1のアダルティな世界観、シーズン2の外連味が理想的な形で合体した名作。ルパンにしては後半が中々アーティスティックで癖が強い気はするも、それがあるからこそ今作は特別な一本になったのだと
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.7

過去鑑賞
あれ?これ宮崎駿監督作だったのか。てっきり息子の作品かと思ってた。
今は亡きワーナーマイカルシネマで親と観に行った思い出補正から、今作を観ると公開当時の空気感を走馬灯の様に思い出す。親と電車
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.8

過去鑑賞
大人の宮崎駿。メカニックに対するフェチズムと、カッコいい大人達への憧れと…兎に角今作で描かれるメカと大人がもう渋くてカッコいいこの上ない。男性だけでなく女性もそつ描く点なんかが凄〜くフェアで
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

過去鑑賞
一応ジブリ以前の宮崎駿監督作に当たるけど、今やすっかりジブリ扱いにw
アドベンチャー映画や戦争映画的なカタルシスと難解さを両立した作劇の原点はここからだったか、と今思わせられる。
今だとフラ
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.3

過去鑑賞
40秒で本当に支度出来るかはともかく、日本における『レイダース』は間違いなく今作だと確信する名作。それに位置する作品がアニメ映画なのも日本的ではあるが、そこ含め愛おしい。
スチームパンクな世
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.7

過去鑑賞
魔女っ子キキの成長譚。周りに貶まられてもまずはめげずに認められるまでやり遂げる事だと示す、教科書的ながら流れる様な展開で全て見せる脚本とアニメーションが大変よく出来てる。…のだが、ちょっと印
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.0

過去鑑賞
これまたやはり新たな発見ありの宮崎駿節炸裂!純粋に一夏の思い出映画としてよく出来ており、キャラクターは全員愛おしい。シンプルながら、一つ一つの描写にワンダーさがあるからそりゃあ名作になるよな
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.3

過去鑑賞
一番馴染み深いジブリ映画はこれで、幼少期に何回も観た。今観ても発見がある辺りに今作が如何に作り込まれた作品かを再認識させられる。
ある種芸術映画的な難解さを持ち合わせながらも、案外異世界アド
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

まさに宮崎駿ベストヒッツ。だが、その足取りにはかつての軽やかさや面白みはなく、映画としての出来は悪い。でもそこを隠さない正直さは彼らしく、駄作とは口が裂けても言い難い。これからを生きる人、もしくはアニ>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

なんやかんや溜め込んだせいで遅れた1000本目は飛び切り面白いバイオレンス映画で!
リオデジャネイロの暴力団抗争の一代記という筋書きだけでも面白いのに、それをアップテンポでスタイリッシュに描くから尚の
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