べるーし

東京流れ者のべるーしのレビュー・感想・評価

東京流れ者(1966年製作の映画)
4.5
レフンやチャゼルに多大なる影響を与えた名作。
内容自体はヤクザをやめたがる流れ者の男がやはり抗争に巻き込まれるという今となればかなりベタな任侠映画の筋書きだが、それを川内広範による外連味満載のシナリオとビカビカでオサレな証明で彩った清順節炸裂の独特な作品として成り立っているのが見どころ。
日本の歌謡映画は大体本編と関係ない役者繋がりで曲が採用されるが、今作はそうではなく元からある『東京流れ者』を渡哲也がカバーしたものが度々流れる為に実は意外と歌謡映画としてしっかりしていて、そりゃあ後世に残るのだなと思う。
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