ウルトラB級のグロい作品だろうとは予想しましたが、日本では「アルプスの少女ハイジ」のアニメのイメージが定着しているので、それがどんなふうに破壊されているのか興味があって観ました。
独裁者の大統領が>>続きを読む
キャッチコピーに「ひとりの主婦の情熱が…」とありましたが、主人公のフィリッパは、れっきとした労働者であって主婦ではありません。冒頭の職場のくだりは、彼女がリチャードⅢ世に共感するきっかけになるので、>>続きを読む
ちょっとネタバレかもしれませんが、1990年代の傑作である「ヒート」と「ユージュアル・サスペクツ」を足して3で割ったような印象です。
かなり指摘されていますが、この物語に140分は無駄だったかもし>>続きを読む
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の作品は初めて観ました。オープニングタイトルがソール・バスを意識した感じでよかったし、スラッシャーホラーをオーバーツーリズムという社会問題と一緒にテーマにするところ>>続きを読む
2013年の前作の原題が“Jack Reachar”だったのに、なぜか邦題が「アウトロー」でした。これでは続編ということがわかりづらいです。このパターンの邦題はときどきあります。
この作品でも本人>>続きを読む
4年前くらいに1回観ましたが、「オーシャンズ」シリーズの4作目というレベルではなく、やっぱりスティーヴン・ソダーバーグ監督の演出とジョージ・クルーニーたちの相性のよさが魅力だったと実感しました。
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ジャン=ピエール・ジュネ監督は、1997年の「エイリアン4」が不評でしたが、個人的には好きでした。水中で炸裂するエイリアンの映像を観たときは、「センスいい」と思いました。当時はハリウッドでうまくいか>>続きを読む
当時は劇場で観て、「こんなエンディングでいいのか?」と思わずにいられませんでした。究極のバッドエンドではありませんが、悲惨な結末を直接的に描くよりも後味が悪くて、とても印象深い作品になりました。物語>>続きを読む
1997年のカンヌで賛否あったという記憶しかありませんが、当時はポスタービジュアルがカッコいいというだけの理由で観ました。かなりハマってしまい、数年後にDVDを購入していました。いまとなっては、たま>>続きを読む
ウォン・カーウァイ監督は、「天使の涙」をリアルタイムで観て、「欲望の翼」からの作品に魅了されてきました。
この作品は、仕事の出張先で空いた時間に急遽だったので、予備知識もなく観てしまい、「『花様年>>続きを読む
ちょうど20年前に劇場で観たときは、主に前半の映像の時間軸がぐちゃぐちゃで、ものすごく混乱しました。ただ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の1作目である「アモーレス・ぺロス」と一緒で、コテ>>続きを読む
当時は深夜のシネコンで観た記憶があります。それまで「デスペラード」3部作のイメージだったロバート・ロドリゲス監督ですが、めちゃくちゃスタイリッシュなアクションで新境地を開拓したという感じです。
フ>>続きを読む
当時は劇場で観てブッ飛びました。原作が日本の漫画だということもあって、「日本の映画業界は何をやっているのだろう?」という感じでした。もう10年以上は追いつけないだろうと…。
あの頃の韓国映画は、1>>続きを読む
日本で劇場公開された当時は、アカデミー賞9冠の直後だったこともあり、かなり話題になっていました。個人的にはいまだに好きな作品ですが、すでに27年前のことだし、戦争の混乱に紛れて不倫する男女の物語なの>>続きを読む
最近だと“タイトル詐欺”と言われそうですが、たとえダマされても絶対に観るべき傑作です。「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌」と一緒で、1986年の「男たちの挽歌」とは関係のない物語ですが、この3作品>>続きを読む
前作の「アップルシード」は、少し哲学的な物語でしたが、続編のこの作品は、ジョン・ウーがプロデュースということで、かなりアクションの要素が強調されていました(オープニングクレジットの最初にプロデューサ>>続きを読む
潜水艦を舞台にした「潜水艦クルスクの生存者たち」は、なかなかの秀作でしたが、主に戦闘を描いたものではなかったし、2000年に発生した実際の事故をベースとした物語でした。
この作品も2018年の制作>>続きを読む
主演のダヨ・ウォンは香港のコメディアンらしく、顔芸のような表情で演じていますが、演出そのものがコメディタッチじゃないので、あまりマッチしていません。序盤の不真面目な裁判官や弁護士のシーンならまだしも>>続きを読む
新選組や幕末の歴史小説などの物語は、2012年に「るろうに剣心」の映画を観るまでほとんど興味がありませんでしたが、土方歳三や近藤勇、沖田総司、斎藤一…有名なメンバーが実名で登場するので、それなりにわ>>続きを読む
イチゴと大福は大好きですが、いちご大福は好きになれません。この2つは別々に食べたいです。
これも余談ですが、ジャン・リュック・ゴダール監督は、2022年9月にスイスで安楽死を選択しました。フランス>>続きを読む
たぶん100人中99人が思うはずですが、これは150分ぐらいに編集して1本の作品にすべきです。「運命」のおさらいの映像で10分くらいあるし、「決戦」の廃車場の終盤がダラダラしすぎています。原作のこと>>続きを読む
この作品を4年前くらいに観たときは、日本で共同親権なんてあり得ないと思っていましたが、すでに民法改正案が衆議院で可決されてしまいました。法制審議会の全会一致の慣例や有力な反対意見も無視して…。
あ>>続きを読む
完全に「ジョン・ウィック」の韓国版でした。ほとんど模倣しているようでも、アクションそのものがしっかりしているので、オリジナルの作品として成立しています。
序盤では主人公が“引退した伝説の暗殺者”と>>続きを読む
噂どおりの“コレジャナイ感”でしたが、これがスピンオフならよくできた作品だと思います。
ローリーと孫娘のアリソン、マイケルとの“たたかい”は前2作でたっぷり描かれているので、そこにどちらともつなが>>続きを読む
2018年の前作から直結して、しかも当日の1晩のできごとでエンディングまで描くという構成がよかったです。1978年の回想シーンは、オリジナル版で描かれなかった場面を補足してくれるので、物語の理解がす>>続きを読む
1978年の「ハロウィン」の世界観を現代的にアップデートしたのなら、もっと過激な描写があるのかと思いましたが、意外と観やすかったです。ホラーやスラッシャーというよりも、マイケルとローリーの確執を描い>>続きを読む
1970年~1980年代のホラーはほとんど観ないし、「ハロウィン」シリーズは、少し興味はありつつも、どれが本流なのかわからないほど類似の作品が溢れていて、どこまで観るべきかわかりませんでした。201>>続きを読む
ヨーロッパ企画が長編映画に初挑戦した「ドロステのはてで僕ら」がなかなかよかったので、2作目にしては期待外れという印象です。
前作と一緒で、舞台演劇の雰囲気をそのまま映像化したような演出でした。しか>>続きを読む
相変わらず周回遅れで3作目を観ました。4作目が7月に劇場公開なので、ワンチャン追いつけるかも…。ただ、ポスタービジュアルもサブタイトルも区別つかなくなりつつあるので、「次どれだっけ」ってなりそうです>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Filmarks試写会に招待くださりありがとうございました。登壇者のみなさんがネタバレのギリギリで期待を煽る舞台挨拶もよかったです。
吉田恵輔監督の作品は、「空白」の印象が強烈でしたが、あたかも連>>続きを読む
このポスタービジュアルには完全に騙されます。こんな辛辣な物語だとは思いもせず、「なんでニコラスの心情をはっきり描かないのか」という疑問からはじまり、彼の言動が妙にブレる(感情に波がある)ところは、中>>続きを読む
せっかく共存・共生しようとしていたのに…、歴史的に対立しがちな3つの民族の家族が戦争の犠牲になるという皮肉な物語です。日本の劇場公開は2023年7月だったようですが、2021年の制作なので、2022>>続きを読む
実話をベースに脚色されているようですが、にわかには信じがたい壮絶な展開です。悪魔祓いは映画のテーマとしてありがちですが、かなりエンタメの要素が強調されて、ホラーよりもオカルトミステリーの雰囲気です。>>続きを読む
そもそも“ドロステ効果”という言葉すら知りませんでしたが、登場人物がそれなりに説明してくれたので、2分間のタイムラグがある過去と未来をつなげる仕組みも理解できました。登場人物の誰かも言っていましたが>>続きを読む
Winnyが話題になりはじめた当時、とりわけPCがウィルス感染するとか情報漏洩するとかで職場の幹部たちが大騒ぎしていました。とても浅はかな判断で“危機管理”だとかを大義に職場を混乱させていた記憶があ>>続きを読む