りょう

ハンターキラー 潜航せよのりょうのレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
3.6
 潜水艦を舞台にした「潜水艦クルスクの生存者たち」は、なかなかの秀作でしたが、主に戦闘を描いたものではなかったし、2000年に発生した実際の事故をベースとした物語でした。
 この作品も2018年の制作で、ロシアが舞台でしたが、(イギリスの映画なのに)アメリカとロシアの軍事対立を基軸として、とにかく冒頭からエンディングまで、ミリタリーファンが歓喜しそうなほど、それぞれの軍備体制がずっと描かれています。おそらく民間人は1人も登場していません。
 原作があるようですが、ロシアの国防大臣がクーデターを企み、アメリカと一触即発どころか、ほぼ交戦状態になるし、かなり強引な設定でした。潜水艦の艦長(格闘シーンのないジェラルド・バトラー)を主人公にしつつも、ロシアに潜入した4人の特殊部隊の活躍も同時並行に描かれるので、それぞれの展開がかなり面白いです。あくまでフィクションとしては…。
 ロシアの大統領がこんな穏健派ならどんなにいいことか…。こんなにあっさり大統領を制圧できるなら、「とっととやってくれ!」と思ってしまう現在のウクライナ情勢です。
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