ごい

デューン 砂の惑星PART2のごいのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.8
フルIMAXで鑑賞!
前作をも凌駕する圧倒映像体験

スターウォーズや指輪物語などの超大作と並ぶレベルのSF叙事詩の映画化をリアルタイムで目の当たりできることに感謝
ドゥニ・ヴィルヌーヴこそ救世主だよ、、

何から触れていいのかわからないほど、最高の要素が詰め込まれている。

[ストーリー/キャスティング]
今作は2作目なのもあって、更に深く楽しめた。主人公ポールの復讐の物語としてだけでなく、この世界を導く女性たちの物語でもあること二注目してほしい。復讐に燃える男たちは皆、彼女たちの掌の上で滑稽に踊っているだけなのかもしれない。
(この話はどう転んでも利権や思想,憎悪による戦争になってしまうから中々苦しいものではある。フィクションの世界で済めば良いのに)

そんな女性像を裏付ける豪華キャストたちも名演だったな〜
中でもゼンデイア演じるチャニの存在感は特異的で、明らかに今作の白眉だった。宇宙の理や世界の行末ではなく、目の前の仲間や大切な人のため、自分の信念のためにひたむきな姿は最も独立した強い存在だった。

とはいえティモシーがアラゴルンばりに仲間を従えるところには脳汁出てしまうけれど...笑

(そういえばハルコネン男爵の人ってキャシアン・アンドーのルーセンだ、、、全然分からなかったけど目が同じだ、、、)

[過去作との繋がり]
この物語で語られるテーマや哲学観などは、監督過去作と通ずるところが多かったように感じた。前作からわかっているところだけど、『灼熱の魂』『メッセージ』『ブレードランナー2049』あたりとは少しリンクする点があって印象的。
(監督からしてみれば、DUNEあってこそのこれらの作品だったのかもしれないけど)

[映像技術]
来年のアカデミー賞の技術賞を総なめします。(予言)
予告でチラ見せされたモノクロのシーンや砂漠を舞うスパイスの描写など、前作よりも更に磨きをかけて艶やかになった映像には息を呑む。音響も繊細なものから迫力のあるものまで、DUNEのために全ての技術が研ぎ澄まされていた。
この映像を浴びるためだけでも観る価値がある。IMAX時代のSFの基本になるのでは?というレベル

音楽も相変わらずハンスジマーが良い仕事をしている...
1作目の後、ハンス・ジマーが興奮冷めやらず、2作目のインスピレーションのために新曲をドゥニに送り続けたという話は面白かった笑。ハンス・ジマーも功労者だなぁ


[おまけ※ネタバレ注意]







シークレットキャストとして公開されていたアニャ・テイラー=ジョイ。超予想通りの役回りで期待通り!彼女はなんだかんだで生き残る役を演じがち
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