マッシモ

オッペンハイマーのマッシモのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

待った。ワーナーのクソバカ広報を呪殺したいくらい待たされたノーラン監督の新作。

説明不要、原爆の父たるオッペンハイマーの生涯を描いた一本。

【キャスト】
(ロバートとその家族)
J・ロバート・オッペンハイマー:キリアン・マーフィー
キャサリン・“キティ”・オッペンハイマー(妻):エミリー・ブラント

フランク・オッペンハイマー(弟):ディラン・アーノルド

(物理学者達&マンハッタン計画関係者)
アーネスト・ローレンス(核物理学者):ジョシュ・ハートネット
ニールス・ボーア(論理物理学者):ケネス・ブラナー

デヴィッド・L・ヒル:ラミ・マレック
イジドール・ラビ:デヴィッド・クラムホルツ
ヴァネヴァー・ブッシュ:マシュー・モディーン
エドワード・テラー:ベニー・サフディ

アルベルト・アインシュタイン(伝記の人):トム・コンティ

(アメリカ陸軍)
レズリー・グローヴス:マット・デイモン
ボリス・パッシュ:ケイシー・アフレック
ケネス・ニコルス中佐:デイン・デハーン

(原子力委員会)
ルイス・ストローズ:ロバート・ダウニー・Jr.
ウィリアム・ボーディー:デヴィッド・ダストマルチャン

(公聴会関係者)
ロージャー・ロッブ:ジェイソン・クラーク

(その他)
ジーン・タトロック(精神科医):フローレンス・ピュー
ハリー・S・トルーマン大統領:ゲイリー・オールドマン

【ストーリー】
赤狩り全盛期の1954年原爆の父たるオッペンハイマーは、匿名の告発を受けていた。
告発の内容は核兵器技術など機密情報のソ連への漏洩。聴聞会に招かれたオッペンハイマーは自身の物理学者としての人生を執拗に質問されていく…。

【総評】
(全体感)
多くは語ることもない。素晴らしい出来。
ノーラン翻訳機もいらない。真にオッペンハイマーという人間とその周囲を写実した作品。

政治的、戦争感情的な批評は挟まず見てほしい作品。

あとは、良かったキャストをつらつらと
(キリアンとロバート・ダウニー・Jrは当たり前なので省きます)

(フローレンス・ピュー)
ロバートの不倫相手というか爛れた感じの精神科医ジーンを演じた彼女。この内容にしてこの体当たりっぷり。公聴会で彼女への言及された際のロバートの反応。あまり抽象的な表現の少ない映像の中でここだけはロバートの姿が裸に描写され、彼女も登場。うーん凄まじい。映画全体の中では異質に感じたがとても印象的なシーンだった。

(ジェイソン•クラーク)
公聴会での急先鋒として徹底的に嫌な役に徹していた。ごっつい体から繰り出すねちっこい質問の数々。あんなんよく耐えられますね。心壊れますよ。

(ケネス・ブラナー& トム・コンティ)
ロバートの師匠筋ボーアと天才アインシュタインを演じているお二人。お二人とも出番はそこまで多くはないものの、存在感は抜群。
トム・コンティに至ってはキャスト見るまで誰かわからず(笑)

いや、でも最後を締めたロバートとアインシュタインの問答は良かったです。

【あとがき】
バーペンハイマー騒動。今考えてもアホですね。外野が騒ぐのはええんですけどね。公式が乗っかるのはダメですよ。

という愚痴で今日は締めたいと思います。
皆さんも楽しんできてください。
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