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パワー・オブ・ザ・ドッグのmerrydeerのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.4
2022年アカデミー賞ノミネート!の放つパワーに惹かれて鑑賞したものの、正直、1時間程度が経過するまでは、主題は何となく見えるけど格別の面白味までは見出せず、平坦な展開も相まって、さすがに離脱しようかと、思ったほど。
時代背景と舞台設定についてもっと見識を深めてから臨むべきザ社会派で評論家、玄人向けの作品であって、自分の想い出に残すには背伸びが過ぎたかな、という印象が拭えなかったですが、そんな当方でも、最後にはすっかり打ちのめされる狂気(凶器)を忍ばせた一本でありました。
かなりのスロースターターではあるものの、ラストに向けて一気にスコアが跳ね上がる衝撃作。
ジェンダーを始め、「〇〇はこうあるべき」というような固定概念がもたらす息苦しい人間関係を軸に、タイトル含めた伏線まで回収する様は圧巻です。
改めて思い返すと、それぞれの持つシーンの意味合いも色濃く浮かび上がってくるような。

トーマシン・マッケンジーちゃんの1:06の激カワウサちゃんポーズと1:08の激カワドヤテニス審判シーンも必見!
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