Solo1968

シン・仮面ライダーのSolo1968のレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.3
 サブスク待ちで鑑賞。
さて、幼少期に初めてリアルタイムで体験したのは仮面ライダー2号という世代の私。

エヴァの難易度には全くついていけず、ヒーローユニバース中 シンゴジラが最も楽しめた私ですが、はてさて事前予習無し、そして、仮面ライダーへの特別な思い入れ無くしてどんな思いが残るのか?それは言い換えれば
「楽しみ」という言葉がピッタリで、様々な映画をサブスク中心に観ているが、それらの鑑賞前の期待感とは何というか全く別次元で、ならばお金払って映画館に足を運びなさいよと叱られそうだが、庵野監督さんの事も詳しくなければ ファンと呼べるような彼の良さ「らしさ」を語れる事もなく、仮面ライダー然り、なので、共に この二つの大きな要素はどんな二時間を産んだのか?は普通に楽しみではあった。

○後半からの 恐るべき 豪華キャストの怒涛の登場は、まともに下調べしてなかった事で 驚きが良いアドレナリンを噴出させてくれました。
○また、それらのキャストと登場からのストーリーの流れ、からラストにかけては、ネタバレを少しでも見聞きしてしまっていたらかなり感動興奮が冷めてしまうが、とにかく 下調べ無しによる体験が最高に楽しませてもらえた。


仮面ライダー しかり、庵野監督さん、世の中には無数のファンやマニアの方々がいるので 僕のような特にファンではないが、オリジナル仮面ライダーを当たり前に日本人として体験して育ち、平成以降の現在も継続しているテレビシリーズは 何一つ見た事も無い自分は以下のように感じた。


○現代の?時代設定でありつつ、昭和のライダーを彷彿とさせる主人公の本郷猛役とキャラクター設定が実に見事で、テレビのヒーローの変身したら無敵で怖いもの無しのスーパーヒーローではなく、
人間としての 心をほとんど?意図的に?無表情な中に表す演出が絶妙。失礼ながらこちらの俳優さんも私は知らなかった。
○同世代の人なら!!っと来る 石ノ森先生の実写ヒーローの 彼がいきなり 出てくるのも驚きだ。 I. J….「.K」....。どのように絡むのかこちらも冒頭からその後の展開に胸が膨らんだ。
○実写でのアクションからCG、など色々と混ぜ合わせており、悪くいうと 突然違和感みたいなのを感じるが 少し観ているとそれが、味 に感じてくる不思議な演出も結果お見事。何かのシーンにケチをつける隙が無かった。
もちろん、最新の技術を使った被り物や特殊メイクでライダーはじめ、オーグと呼ばれる 怪人達のデザインだが、これも不思議と今風なメカニカルなマスクのオーグですらも現在のテレビ番組の(基本的に)お子様向けライダー感を全く感じさせないのも感心した。てか、現代のは見てないけど、、。

○エヴァ同様に 小学生が見ると多分 ショッカーなり、いわゆる 敵に位置する組織の目的は 多く語られてはいるものの、50代半ばの自分も一度の鑑賞では全く分かりかねる。が、それをおいても展開が飽きさせず、二時間もあっという間で、仮面ライダー のテレビオリジナルで育った自分に焼きついている 1号 2号の関係やその後のV3など、、ラストまで、思っていた展開が一気に、、、、!!

◯ルリ子役を演じた役者さんが途中から綾波レイの実写に見えて気が散ってしまった。もちろんキャラクター設定としては被る要素はあまりないものの、不思議なもんだ。

そして、その自分の想像していたシナリオと全く異なる 本作のエンディングは、何とも感慨深く、
予想外で、良い意味で してやられた
という感じだった。


一流俳優さんを起用してもしょうもない作品になってしまうものも沢山見てきたが、

企画 脚本家 キャスト 色々な部分で 本当に凄い作品でした。
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