Solo1968

KUNI 語り継がれるマスク伝説~謎の日本人ギタリストの半生~のSolo1968のレビュー・感想・評価

1.5
「そう言えば 居たな KUNI」
ファンの方々には本当に失礼極まりない事を列挙してしまうが、それが、彼を知らない人の一つの正直な感想。

僕が18-19の頃に渋谷の量販楽器店でバイトしてた頃は、まだギリギリメタルの人気もあったが、当日は日本のバンドブームの勢いで、ほんのりとメタルシーンにうっすらと影が出ていたのは確かだった。
周りのロン毛メタル一直線の素敵で愛してやまない先輩達も
当時の日本のバンドブームでギターを買いに来る少年少女との会話にギクシャクしていたのも 香ばしい思い出だ。

僕自身は小中学の頃から40後半までは、恥ずかしながらロックは見た目がカッコよくてないと という音楽を楽しむのには失格のような人間で、ロックはもっぱら洋楽ばかりを偏愛していた。

中1から聴いていたハードロックも見た目のカッコ良いギタリストじゃないと失格だった。

ましてや日本人のメタルの人達はこっちが恥ずかしくなるほどに
海外のアーティストの格好までをまねしていつつ、そもそも骨格から体系が比べても仕方ないけど、、なので、論外だった。

そんな中 楽器屋でもその後二十年以上勤めたレコ屋でも一度もお客さんから問い合わせを受けた事もないのが、この人だ。

例え、テクニックがとんでもないとか、楽曲が凄まじいとか言われようが、買おうとか借りて聞こうとも思わなかったし 初めて聴いたのがこの作品での映像と共に流れるわずかなものだけだ。


奇しくも昨年?公開されて、期待もしていなかった、ハードロック界の伝説であり、ある意味宝のような存在のランディーローズのドキュメンタリーも丁度サブスクで見られるようになったので、この直後に見たが、、どちらも色んな権利の関係もあり、演奏シーンは極めて少なく、当日の関係者たちによる思い出話も、もっと凄い人のインタビュー取れなかったのかよ!と物凄い消化不良。
ランディーに関しては もちろんそのキャリアとして重要なクワイエットライオットの存在は確かに、、確かに、だが、100人居たら100人がオジーのコメントをこれ用にインタビューしたものや当日の未公開を観たかったわけだが、、。ま、しゃーない。

本作だと 日本のメタルの重鎮 この人がメタルのルール?とも言える評論家のマサ伊藤さんと 割と荒い画像でビリーシーン位で ご本人の語りは沢山あれど、そもそも思い入れが無いので どんな逸話すらも何の感動もなかった。

そりやもちろん単身アメリカに乗り込みバカにするアメリカ人をよそに大手レーベルと契約してレコードデビューなんてのは、何万人に一人も出来るか出来ないか?というすごい事なのは分かるが、そもそも
パッとしない人

なのだ。僕の中では。

そのせいなのか?
前職の会社でも何度もお話しさせてもらったジンジャー鈴木さんなどはあまりに身近過ぎて(←ジンジャーさんは僕なんかは覚えてないはず)当時を語る人としてのシーンも何とも思わないし またジンジャーさんか!と何度もインタビューが出てくるのにも映画?としての編集に疑問が残った。

ご本人には、良くも悪くも妙な悲しみもなく、ご家族との離別シーンや語りなんて逆に要らなかったんじな?とすら思えた。

トドメはアル中だ。
あまり身近に見たこともなく、良くないとは聞くが、本人の意思の強さしか完治はありえない。
数ヶ月のリハビリで、うんちゃらとナレーションは入るが 担当医のインタビュー←これ要ります?🤣
で、ご本人が酒を断てない という話で、???

どうにも中途半端で、

後半にかけての盛り上がりとかの無い全く知らない人の情熱大陸みたいな感想。


楽器屋とレコ屋で半世紀働いたが たまたまなのか?僕の知人からは
誰一人と 彼のマスク伝説を聞いたことは無い。

編集や構成次第でもっとドラマティックなドキュメンタリーにもなったんではないかしら?

いや、そもそも興味のない人が観ても吸い込まれるって事はなかなか無いよなぁ。
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