Solo1968

ポップスが最高に輝いた夜のSolo1968のレビュー・感想・評価

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)
3.5
当時から今に至るまでに本作の大半を占めるいわゆるメイキングは何度も観てきた。
本作がNetflixにてまもなく配信と出てきて??何で今更?と不思議に思って何気なく観てみると 単なるあのメイキングのみならず、現在のアーティストや関係者のインタビューはもちろんのこと、当時に網羅されていたはずと思っていたけどまだ公表されていなかったシーンも沢山あり ただただ興奮した。

クインシー、ライオネルリッチー、そしてマイケルジャクソン、スティーヴィーの活躍がもちろん作品でも表れているが、本作で初めて見た彼らのやりとりなどを見るとまた感慨深い気持ちになった。


スワヒリ語での歌唱を提案したスティーヴィー それに賛同出来ず ヘッドフォンを外して静かに立ち去ったミュージシャン(←ごめんなさい 名前思い出せず)の場面や、
来ないとはわかっているものの、いつの時点で結局来ないと確定したのか?本当に来るのか?とやはりスリリングだったプリンスの参加可否。彼の為のパートを急遽ヒューイルイスが代打で歌った事も知らなかった。

そして、ラストでのダイナロスのエピソードは、えらく感動した。


数名のソロパートのリハーサルから本番のレコーディング場面は、ほほ観たことのあるシーンで それらの未公開シーンがもっとあったらな、なんてのは欲張りなのか。


当時 飛ぶ鳥を落とす勢いのまだ新鋭に分類されるであろう
スティーブペリー ヒューイルイス、ダリルホール、そしてシンディーローパー 決して長くない彼らのソロパートにて、誰が聴いても分かる 歌い回し?アレンジ?
は、彼らがこの原曲のデモをもらってからの短い期間で考えたものなのか?はたまた奇才クインシーによる アドバイスであるのか?どちらにせよ、ほんの数秒で個性をここまで出せる才能は、一時だけのにわかミュージシャンでなくその後も活躍し続けていることも納得。

個人的には スティーヴィーとスプリングスティーンによる掛け合いでのスティーヴィーのパートに尽きる。3桁は聴いているのに、毎度毎度このパートを聴くと全身に鳥肌が立つな。


この後にも何度もその当時の人気ミュージシャンによる本曲の新録が幾度も録音され発表されてきているが、このオリジナルのもつ強さの足元にも及ばない(←個人の主観です)。


そう言えば、随分と前に妙な噂を聞いたことを思い出した。

本作品(アルバム)は、実は常に流通しているのではなく、ある事が起きるタイミングで廃盤 製造停止となり、出荷がされなくなる。
しばらくするとしれっとまた生産される。
特に希少価値が云々ではなく、生産国のアメリカにおいて、何かしらの妙な圧力により生産が止められるそうな。

湾岸戦争であったり、アメリカが理由はどうあれ、戦争に加担する際に 世界平和を訴える本作品の流通を止めるそうな。

CD屋で勤めていた期間に確かに 何度かそれを確かに体験した。

単なる噂なのか事実なのか?
Solo1968

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