炭酸煎餅

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイスの炭酸煎餅のレビュー・感想・評価

2.9
Twitterの「観て困惑した映画」みたいなタグで紹介されていて興味が湧いたので観てみました。

映画の公式サイトやあらすじに並ぶ文言の「なんて??」感がすごいんですが、実際に観てみると物語としての構成は一応ちゃんとされており、話の大筋自体は超現実系ながら案外普通に「分かる」ものだったのはかなり意外でしたね。(言い方)
ただあらすじ等にも現れている通り、セリフの内容やビジュアル等のディティールには主人公であるサン・ラー本人のコズミックな思想や宇宙観が色濃く反映されているので、(彼が実際に意図していた事はともかく)現代の我々から見るとなんともカルト的な魅力を放つ低予算系哲学SF映画になっているのではないかと思われました。

思想家でもある(らしい)サン・ラー本人が=主人公で、その考えを表現するために制作された(らしい)いわば自作自演作品なのでまあ宗教映画の一種みたいなもんなのかなーという気もしますが、個性という意味では非常に強烈な作品だと思うので単純にアート作品としても面白い映画なんじゃないかなと思います。
炭酸煎餅

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