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ジャッキー・チェンの醒拳のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ジャッキー・チェンの醒拳(1983年製作の映画)
3.2
まぁまぁ久しぶりのジャッキーチェン。
前回は82年の『ドラゴンロード』で今回は83年の『醒拳』、いちおう時系列。

この頃のジャッキーはハリウッドへの進出も果たしていて大忙し。
そういうこともあってか、この作品、過去のジャッキーの作品のシーンや、ダミー俳優による追加撮影によるシーン追加などで成り立っている作品。

ジャッキーの契約問題で、色々本人無許可で色々過去のあれこれも使って何とか完成させた作品、らしい。

いわば、“つぎはぎ”なわけだが、そこまでして新しいジャッキー作品を次々に世に送り出したいほど、彼の人気スゴかった、ということか。

だから、話がちょっとよく混沌としていてまとまりはない。
要するにいつものように、のさばっている道場があり、いつものようにジャッキーは適当に生きてるだらしない男。

魚や鶏を手で捕まえたり、「今日は蛙のお粥だぁ」とかで喜んでる男、ジャッキー。この頃のお馴染みのデフォルトキャラクター。

ジャッキーはジャッキーでそこそこ腕はあるけど、強くはなりたいと思ってはいて、そうこうしてるうちに身内がその道場のいざこざに巻き込まれる。

“六合八卦”なる武術。
これがジャッキーと身内に伝えられる拳法だが、この流派をやたらと憎み、潰しにくる悪役道場。

師範代は2人で赤いマントと白いマント。で、なぜか弟子は金色の道着とブーツ。なんか、ショッカーみたいな出立ち。

次々にやられていく“六合八卦”の使い手たち。
最後に残る、ジャッキー、、、とイケメン。何だこのイケメン。カッコいい。
このイケメン、なぜだか、武術よりも仕掛けや罠を好む。ジャッキーとは違うタイプなのは良い。

白マントと赤マント。ジャッキーとイケメン。
この最後のタイマン×2はいつもの草原カンフークライマックスとして見応えがある。

話は最後に無理に合わせに行ってる感じだが、やはり彼の“魅せるカンフーアクション”は健在。

今回はあまりモノで見せずに、腕っぷしだけで見せざるを得なかった展開ももろもろの諸事情ということで致し方なし、か。

それと、途中で急に出てきたイケメンの舎弟みたいになる小柄な男、良い存在感出し始めたのに、、、無念。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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