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96時間のmatchypotterのレビュー・感想・評価

96時間(2008年製作の映画)
4.2
さぁ、久しぶりにいきましょう。
3部作×4シリーズ、グルグルローテーション。
なんと今回で、Part.Ⅵ。6回目、いきます。

1巡目、先頭打者、『96時間』。
リュックベッソンが製作に携わってる。もう間違いナシ。
リーアムニーソン。“イケおじ”の世界代表。

彼、もはや本当に“元秘密工作員”なのでは、と思うほど“元秘密工作員”が板につきすぎる男。
役者として秘密工作員を演じているのではなく、秘密工作員が役者をして潜伏してるのか、もはやどっちでも頷ける男。

これを観た周りの人は軒並み面白いと言っていたが、期待に違わぬ面白さ。テンポの良さと、彼の“元秘密工作員”的な無双をしっかり堪能できる。
一言で言えば、彼の娘なんぞを誘拐して怒らせてはいけない。

今回は、彼が一線を退き、引退して警備会社で第二の人生を歩もうか、みたいな時に娘が旅行中のパリで誘拐される。

もうそうなれば、、、元工作員のパパ、黙ってない。
“元”の力を駆使しまくって娘の奪還を全力でぶちかます。

いつも思うけど、誘拐する側も、しっかり計画して、誘拐する対象の家族関係や身辺調査をした方が良い。
こんな娘を誘拐しようものなら、パパに仕返しされるに決まってる。

言うなれば、そんな父を持つ彼女を誘拐した時点で計画は破綻、失敗確定。
“元”だろうが、“イケおじ”だろうが、“離婚してて私生活寂しそう”だろうが。

いや、むしろ、実の娘を誘拐されたことに加えて、普段の私生活の憂さ晴らし含めてパパが全力以上で待ってましたとばかりにメチャクチャに破壊しにくるに決まってる。

“U2のワールドツアーで世界を飛び回って一流ホテルをあちこち行くなんて世界の危険をわかってねぇぞ、おい”。

そのパパの予想と心配が的中する。
だけど、娘が奔放にあちこち行って友達に唆されながらどんどん見るからに“ヤバそうな”とこに首を突っ込もうが、どこにいようが、どこで消息立とうが、、、。

このパパは、世界の“危険”を熟知している。
しかるに、その対処法、抵抗策も熟知している。

ため息つきながら心配の種は尽きないが、やっと娘に繋がった電話で、まさに友達が誘拐される場面を目撃する場面に遭遇する。

電話口なのに、その出際の良さ。
むしろ、娘にお前も誘拐されるということを宣言した上で、限られた時間で証拠を集める。

もう、そこからの彼の手際の良さ。
そう、、、この映画は、“元秘密工作員”の意地と怒りと出際の良さを楽しむ映画。

彼の“元”仲間もバックアップ。もはや鬼に金棒。
ぶっちゃけ、誘拐した方が不憫に思える徹底さ。

これ、1作目。
その出際の良さ=テンポの良さと容赦なしの徹底抗戦が面白すぎるシリーズ。

あと2作続くということは、あの2回も誘拐されるのか、みたいなことではある。
誘拐された時のこの手際の良さは、誘拐されないような手際の良さに変えられないのか、と皮肉を言いたくなるが、面白いから良しとする。

最初の電話の音声だけでほぼほぼゴールが見えた感じ、プロ過ぎる。

そして、誘拐犯、舐めすぎてる。この男の娘を誘拐するからもっと覚悟せよ。
この“元秘密工作員”の男は、どこからでも、何からでも、情報取り、容赦しナシで、誘拐するよりも彼の追尾の方が待ったナシだぞ。

追尾の迫力凄すぎて、“証拠”すら逃げきれずに死ぬぞ。
この男を怒らせたら、ダメ。下手なことしたらそれ以上の仕返しをして何が何でも答えが出てくるまで答えを求めてくる男。

最後、少し気が緩んだところはあるけど、その程度では止まらない。

歳をとって一線から退いてるぐらいがちょうど良い。
次はどこの誘拐犯かテロ組織かシンジケートか、彼1人の怒りでメチャクチャにされるのか、見物だ。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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