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96時間 レクイエムのmatchypotterのレビュー・感想・評価

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)
4.0
さぁ、最終周突入。
3部作×4シリーズ、ぐるぐるローテーション。
Part.Ⅵ。3周目①。

『96時間』、良いシリーズだった。面白い。全然退屈しない。

1度ならず2度までも。2度ならず3度まで。
どうなってんだ、この家族。どれだけ敵が押し寄せてくるのか。
しかも、ただのチンピラや暴漢ではなく、完全なる犯罪組織が彼らの人生を邪魔してくる、、、3回も。

今回は“レクイエム”、鎮魂歌。
そう、追っ手や組織を潰すだけではダメで、もはや、魂レベルで駆逐しないと彼らには安息はない。

今回のキッカケは思わぬところから突如起こる。
これまでにない絶望がリーアムニーソン、ブライアンを襲う。

1作目から7〜8年ぐらい。
リーアムニーソンも更に歳を重ねている。見た目や動きのキレもそれなりに歳を感じる。
だけども、それでも、、、それでも。
今回は特に彼が動かねば誰がやる、という話。

歳を重ねようが、絶望が彼を襲おうが、彼が持つ全てを注ぎ込み、ありとあらゆる方法で、絶望の淵から這い上がり、地獄の底からでも、全力以上に徹底的に追い詰める、無念を晴らす。

やっぱり、リーアムニーソン、カッコ良すぎる。こんな紳士、イケおじになりたい。

警察が彼を容疑者として組織で人数をかけて追いかけるが、たった1人の彼の方がいつも先手先手で動く。
この有能過ぎる“元CIA”のイケおじが今回も炸裂する。

黒幕にしろ、警察にしろ、素人でも新米でもない熟練の手練ればかりの中、一切物怖じせず、躊躇せず、目的を果たすまで決して止まらない、諦めない。

絶対に諦めない孤高で不敵なヤンチャなイケおじと言えば、メルギブソン、ブルースウィリス、トムクルーズ、キアヌリーブス、ヒュージャックマン、コリンファース、マッツミケルセン、ウェズリースナイプス、、、などなど挙げだしたらものすごくたくさんいる。

だけども、彼らの人間性、表情、性格、特性、得手不得手、が宿り、それぞれが唯一無二のキャラクターとなる。

このブライアン、リーアムニーソンも、冷静で、徹底的で、頭脳も明晰、対応力に優れ、迅速な判断力で、腕も立つ。ほぼ無敵に近く、常に無双状態。

だけど、それだけではなく、妻や娘を思う気持ち、優しさ、これも絶大。
彼にとって妻や娘は人生そのもの、宝物。

そのためならば、何でもする、全てを捧げる。
だけども一方でそれが弱点にもなる。
その彼の弱点が3度も脅威に晒され、3度も孤高に立ち向かうシリーズ、それが『96時間』。

3作目はフォレストウィテカーも出てきて、メンツや捜査面において層も厚くなった印象。

元妻が再婚した相手の男もずっと何かありそうな雰囲気を醸し出してる割に、言うほど出てこなかったが、、、ここに来て。3作目にして。

3作目はこれまでにない展開もありながら、ここまでの布石もしっかり出してくる。
3作通して出し惜しみなし、総力戦、満身創痍。まさに“レクイエム”、素晴らしい。

3作ともテンポが良く、それぞれ脅威に晒される背景も違うので「またかよ」とは思いつつ、何やかんや普通に楽しめてしまう。

キムも3作通してよく頑張ったな。彼女の人生は波瀾万丈すぎる。

王道に軸足を置きながら、リーアムニーソンらしい唯一無二のシリーズ、とても良かった。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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