マカオ国際映画祭にて。
モノクロ、正方形の画角、スタイリッシュな映像と重苦しいサウンド。
聖職者になるために教会のセミナー(研修)にやってきた青年たちの受難と苦悩を描いたものだった。
ベテラン聖職者たちの大人の宗教事情、派閥争いと犯罪に巻き込まれる青年。
理想の聖職者になるために大人たちの指導に忠実に従うか、人間として秘密警察に協力し悪を暴くか。
教会と秘密警察との間で板挟み状態、青年たちの反抗も撃沈され、果たして彼らは思い描いた聖なる仕事に就くことができるのか。
全体的に重苦しく、抑圧の苦しみもいやというほど伝わってくる。その上あのサウンドが不気味に圧をかけてくる。
神の下で繰り広げられる大人のエゴと醜さに、青年たちの夢も理想も砕かれてしまうんじゃないか。
カトリックの宗派争いの話は他の映画でもあったような気がするが、そこに若手や少年が巻き込まれ将来の芽を詰んでしまうのは本当に胃が痛くなる。
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