現実、舞台、夢・幻想が組み合わされてミステリアスかつパワフルなメタ映画のようになっていた。
カルロス・サウラ監督作は「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」だけ観ていた状態。
80歳越えの監督&撮影監督コンビ、エネルギッシュ。
日本版ポスターのビジュアルから真面目で小難しく取っつきにくい印象を受けたが、本国版ポスターは全く違うポップな印象のデザインだった。
マヌエル・ガルシア=ルルフォが舞台監督マヌエル役でガッツリ出ている。
車と交通事故が象徴的で、どの層にも及んで影響しているようだった。ある人物の混乱を反映しているようだし、サスペンスのような部分が絡んだりもする。
そうかと思えば、観ながら体が動いてしまいそうな力強くリズミカルなダンスが投入される。
理解するより感じる系の映画だと思う。