炭酸煎餅

最後にして最初の人類の炭酸煎餅のレビュー・感想・評価

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
-
「子供の頃に夜更かししてる時、テレビで流れてるのをたまたま観てその後ずっと『あれは一体何だったんだろう』と記憶に残り続ける映画」……という感じの作品でしょうか。伝わるかなこれ……。

古典SFの朗読音声に映像と音楽を付けたという感じで厳密には映画というよりMVかBGV的な映像アート作品かと思いますが(ドラマ的な要素は何も無いので出演者も誰も居ない)、何も無い野原に立つ打ち捨てられたようなモニュメントや廃墟が淡々とモノクロで映される映像は、流れる音楽と朗読の効果も相まってなんとも言えない寂寥感・終末感を表現していたように思われます。

正直、翻訳の文章がいかにもな「古典SFの古い訳文」という感じでかなり堅いので(狙ったものなのか実際に古い訳を当てはめているのかは分かりませんが)字幕では語りの内容が今ひとつ頭に入って来にくいと思うのですが、まあとりあえずは(ポジティブな意味での)雰囲気映画として味わってみるのも良いのではないでしょうか。

ちょっとでも疲れてるタイミングで観ると入眠ビデオになっちゃうとは思うんですけどね……。(実際私は初回は金曜日の夜に観て30分もしないうちにまんまと寝オチしました)

☆付けはちょっと難しいので無しで。
炭酸煎餅

炭酸煎餅