菩薩

粛清裁判の菩薩のレビュー・感想・評価

粛清裁判(2018年製作の映画)
2.5
『国葬』同様「さっき見た」「さっき聞いた」の積み重ねで最後テロップで落とす方式で産業党裁判についてご存知でなければ「んなアホな!!!」となるかも知れないが、そもそも予告編で「でっち上げ」って言っちゃってるしインパクトは弱い。裁判記録の合間に挿入される熱狂する人民こそが本作の主役であり、そんな狂った人民が狂った独裁者と独裁国家を生んだって事実を突き付けるのが主旨なのだと思う、知らんけど。ただやっぱりそんな面白いわけではないし、そもそも上映順が逆なのでは…これ→『国葬』でしょ本来…。カンペが長過ぎて裁判長が咽せるとこがおそらくクライマックス、劇中の咳と場内の新左翼おっさんの咳とが謎のハーモニーを奏でていて心底不快だった。
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