知らない俳優さんが殆どなのにジャケ写に魅せられ、異様な雰囲気を感じて気になっていた作品。皆さんのレビューを読んで、あまり好んで観ない「ノワール作品」に挑戦。勝手に韓国映画の「傷だらけのふたり」みたいなチンピラの純愛物語を想像していたが、ちょっと違っていた。
裏社会に生きる孤独な男辰巳（遠藤雄弥）元恋人の京子が殺害され、復讐に燃える妹の葵（森田想）の態度に苛立ちながらも、彼女の復讐に付き合う。
半グレとヤクザの抗争、それだけで目を瞑りたくなるようなシーンの数々だったが、意外と正常心で観れた。姉の復讐に燃える妹の葵を演じた森田想さん。何処かで観た事があるような顔立ちだけど、名前は知らない。強烈な印象が残る演技をする。遠藤雄弥さんは、つい先日朝ドラの「虎に翼」に出ていたDV夫だった。本作では、クズだけどどこか優しく、復讐心に燃える葵に寄り添おうとする姿を好演している。他のお兄さん達に比べてあまり顔は怖くないし、目つきも悪くない。メンタルが強そうで男気があって魅力的。それでもやってる事は普通じゃない。怖い世界のお話だった。
ノワール作品を沢山観ている訳ではないので比較は出来ないが、グイグイ引き込まれて行く演出は疲れよりも満足感が上回っていて楽しめた。
久しぶりの2本続けての劇場鑑賞。同じビルに2つの映画館が入っているのは、1作目の「人間の境界」が終わって10分しかないのに余裕で間に合ったから時間のロスがなくてなかなか良いし、移動がないので疲れない。快適な映画鑑賞dayだった。
