映画ネズミ

ジャッリカットゥ 牛の怒りの映画ネズミのレビュー・感想・評価

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向いている人:強烈な映画体験がしたい人

 無軌道なカオスの波状攻撃、しかと観てきました。

 インドの山奥の村で、食肉用の水牛が逃げ出して、村人が大騒ぎになって狂っていく、というお話……だった気がします。

 この映画は終始ハイテンション。セリフは99.9%怒鳴り合いだし、登場人物全員が揃いも揃って良く分からない理由で他人をどつき回してます。

 しかし不思議なもので、たとえハイテンションで賑やかな場面でも、延々と続くと眠くなってくるんですね💦💦💦

 ただ、牛を追いかけるシーンのエネルギーがとにかく凄くて、異常なテンションの高さは、一見の価値ありかもしれません。

 ラストに出てくる「アレ」は、もうカオスの極みです。

 冒頭と最後に出てくる聖書?からの引用文などをみると、「欲望に満ちた人間の愚かさ」みたいなのを込めようとしているとは思います。

 ですが、肝心の物語は散らかしっぱなしもいいところで、「伏線回収?何それおいしいの」状態なので、そんなテーマ性はどっかに行っちゃいます。

 あらゆる意味で、忘れられない映画体験になりました。

 見てみたい!というMっ気のある方は、体調を整えて、後に何も予定がない日に、できれば翌日もお休みをとって、お友達を誘って行かれることをおススメします。

 でないと、見終わった後にベホマズンが必要になりますよ。

 今日は、ここまで。
映画ネズミ

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