映画ネズミ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの映画ネズミのレビュー・感想・評価

5.0
向いている人:【予習必須】過去のスパイダーマン作品を全て見ている人

 ズルい映画だと思います。

 「マルチバース」。これがアリなら何でもアリです。

 過去のMCUでない作品から、展開に必要なキャラとか人気キャラを都合よく召喚して、大宣伝でお客を釣ることができるようになったのですから。そのキャラは、その作品と切り離して語れないはずなのに。僕たちは、その作品全体の内容も含めてそのキャラを愛しているのに。

 そのような危うさ(と金儲け根性)を感じつつも、本作には涙が止まりませんでした。

 今までのトム・ホランド主演スパイダーマンシリーズは、『アベンジャーズ』のスピンオフ的な感じが否めませんでしたが、本作はきちんと「スパイダーマンとしての物語」になっていました。

 胸アツな展開、ハラハラする展開、切ない展開。色々な感情がこみ上げてきました。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』のように、過去作を見てきた僕たちの中の「心のしこり」を解きほぐしてくれる作品でもありました。

 ディズニー社、マーベル社には、「マルチバース」という万能兵器を、ぜひとも平和利用してほしいものです。
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