2人に横たわる昏い影はなんなのか、多分そうなのかなというとは思いつつ、ずっと分からなかった、最後の20分までは。
いろんな選択をする人がいる、せざるを得なかった人もいる。
小樽の雪景色が、2人の心象みたいだった。
ユンヒ、最初の頃と本当に顔が変わったなあ。
自分の過去を肯定し、自分らしさを取り戻したことで、とても明るくなって、すごく、良かったなって思った。
生きることは、未来だけでなく、過去も変えることができるんだな。起きた事柄ではなくて、その時の気持ちを見つめ直すことで、人は前を向くことができる。
セボムが素直であったかくて、道標のような子だった。彼女の存在はとても大きかった。
原題のMoonlit winterが、とてもぴったりの、静かで優しい映画だった。