ヤケドするダーティな炎
夫との関係に危機が訪れた一人の女性の奔放な愛の彷徨を、情熱的なレゲトンダンスと鮮烈なヴィジュアルで描き出した人間ドラマ、、、
一人貸切状態での鑑賞でした。
終始ダンスとエロスを全面に押し出していて、コンテンポラリーとレゲトンのダンスシーン自体は確かに見応えあったが、それ以外は全く好きになれなかった。
あまりにも自分勝手でダーティーなエマの言動に、魅了されることはおろか感情移入すらできないうえ、ラストに用意されたサプライズも、早い段階ですぐに分かるようになっていて驚くことはなかった。
作品全体を通して、社会から求められる在り方や決まりきった枠組みに中指を立ててやるという気概と反骨精神は感じられるが、結局はエマの自己満足のためでしかないように思えてただ不快になるだけだった。
どうみても子供や周りの人間の気持ちなど全く考えていないと思わざるを得ない。
そんな彼女のことが最後まで好きになれないままエンドロールを迎えました。