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シン・ウルトラマンのhikarouchのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
1.5
スイマセン、私はこれめっちゃくちゃつまらなかったです。包み隠せないほどに。

クセありまくりの画作りと、メフィラス山本がブランコに乗ってるシーンだけ面白かったんですが、それ以外は全部ダメでした。というか、嫌いでした。

私も昭和生まれの端くれとして、子どものころはウルトラマンシリーズを通ってきています。セブンにはドはまりしてVHSが擦り切れるほど見たし、モロボシダン隊員のやってる喫茶店までご本人に会いにもいったし、ウルトラQからタロウくらいまでは多分全話見ているし、毎月のように親に怪獣人形を買ってもらってもいました。本もたくさん買ってもらいました。

だから、この作品が、オールドファンに向けたサービスで溢れていることくらいは分かります。でも、マジでそれでしかなかった。

棒読みセリフ、感情の伝わってこないキャラクター、陰気な世界観、どうでも良い小難しい説明の数々。しぬほど退屈だった。
荒唐無稽な舞台設定で、荒唐無稽なことを荒唐無稽な言い回しでキャラクターに言わせたらそれはもう、ただの荒唐無稽なウソなのでは。
シン・エヴァで燃え尽きてしまった作り手の残骸のような作品とすら感じた。

ただつまらないだけでなく、長澤まさみへの作り手の偏執的でイヤらしい視線がおぞましくすら感じるキモさもあった。

庵野さんなのか、樋口さんなのか分からないけど、私は本気でヒキましたよ。

見終わった瞬間「つっまんな!!」って声が出た久しぶりの映画でした。逆にありがとう。
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