「オリエント急行殺人事件」のトレーラーを見たときにおしゃれだなあと思ったけど、今作も客船やピラミッドなど演出がスタイリッシュ。「全員が容疑者」とうたっているだけあって、大富豪の娘・リネットを殺す動機がそれぞれの登場人物にあり得ることをわかりやすくカメラワークで示してくれる。「セックス・エデュケーション」のエマ・マッキー目当てで見に行ったけれど、ドラマの不安や寂しさの演技が、別のキャラクターだとこうも違って見えるのだと印象的だった。
小説もドラマもシャーロックが好きなので、ポアロってこんな感じで推理するんだとか、尋問するんだとかほぼ初心者の感想を抱いたけれど、やはり証拠を這いつくばって探すシャーロックの方が好きだな。wikipediaによるとアガサ・クリスティはポアロが好きではなく「最初の3、４作で彼を見限って別のキャラクターを作るべきだった」と述べているそうで、逆にそれでよく30作以上の長編を続けたなと驚いた。
