予告編が気になって見てきたのだけれど、とても良かった。それぞれ恋人と別れたばかりの二人が出会い、たわいない話をしながら散歩し続ける一日。「ビフォア・サンライズ」のロンドン版のようだと思った。二人が立ち寄るメキシコ料理の店長にコリン・ファースが出ていて、さらにロムコムぽさを増していた。
泣き虫のドムを演じたデイヴィッド・ジョンソンと、明るくて言いたいことびしっというヤスを演じたヴィヴィアン・オパラの二人が可愛い。ドムの元カノにヤスが啖呵を切ったり、ヤスの元彼の家に侵入してレコードを取り返したり、カラオケに挑戦したり、という一つ一つのできごとによって、二人は辛い失恋を楽しい思い出に上書きすることができる。二人が歩く南ロンドンのごちゃごちゃした街並みや公園も、最後に出てくるテムズ川のボートも効果的だった。
