このレビューはネタバレを含みます
初めて見る感じの独特の面白さだった。
松田優作演じる吉本は得体の知れなさと可笑しみが同居してた唯一無二なキャラクターで見応えがあったし、茂之はあの年頃の男子の特有の生意気さを目線から醸し出してた。
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当時の鬱屈として気が詰まるような空気感を森田の巧みな演出で表現しつつ、それを助長し更には壊していくような不穏な空気を抱えた松田優作の怪演も光る傑作。
室内の止め絵は小津安二郎的なショットが多かった…
抽象度は高いが、カメラアングルも独特でハマれぱ間違いなく名作。80年代に既に家族は「ゲーム」感覚でなされていて、誰も真剣に向き合ってない事を示した傑作。
食卓での食事シーンの通り、誰も家族同士が向き…
点数が上がった時の母親の憎たらしい顔、「できちゃったから」と言った時の母親の嫌な顔、板挟みにされた母親の女の顔とか。きっしょく悪い初潮を聞くシーンもすごい。夕暮れのシーンが特に好きだ。家庭や街並みの…
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特に海外の監督さん達の好きな日本映画でよく名前を聞く「家族ゲーム」
ずっと不気味な雰囲気でシュールでした。
俳優陣の演技、独特なカメラワーク、妙に近い距離がこの独特な空気を作ってるんだと思います。…
公開された時は、その面白さにビックリし、その年の邦画界の特大ニュースになりました。
試写会で観たのですが、帰り道に興奮したのを、今でも覚えています。
これまでの日本映画の定説やら壁やらをぶち壊し…