きんこん吉田さんの映画レビュー・感想・評価

きんこん吉田

きんこん吉田

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セルラー(2004年製作の映画)

4.4

テンポ、無駄のないカメラワーク、短いセリフの応酬、、、

アクションスリラーのお手本のような見事さ。

軽快なハラハラ感が持続する95分。

爽やかな鑑賞後感、こりゃあ高得点だ。

ステイサムの悪役が
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.3

大好きな吉田恵輔監督最新作。

子を持つ親としては胸を掴まれるが、なぎ倒されるまでは行かなかったかな。

石原さとみの絶望感ばかりが宣伝強調され、どんな映画なのか期待が膨らんだが、

静かにジワジワと
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.4

当時松竹から「夏の納涼ゾンビホラー」を発注された大林監督が変化球で成し遂げた昭和幽霊奇譚。

公開時から鶴太郎と秋吉久美子が絶賛されていて気になっていたが、噂に違わず絶品だった。



1988年とい
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.2

2004年スマトラ沖地震の津波で生き延びた家族の実話。

容赦ない濁流シーンは監督最近作「雪山の絆」でもおなじみの、震え上がる壮絶描写。

もう再生停めようかと思うほどの辛さでした。

そんな中でも、
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アイランド(2005年製作の映画)

4.0

ヌシさんおススメで再鑑賞。

すっかり内容は忘却してた。

ディストピア世界と思いきや、というサスペンスからの、後半マイケルベイ節サク烈アクションのバランスが良い。

ストーリーに破綻がなく、ピンチの
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.3

オーシャンが派手にバーニングする映画。

Wバーグの本領発揮、実話の映画化だが、悲惨な人災でしたという描写以上でも以下でもない。

フィクションならば、もっとマルコビッチを憎々しくするとか、ね。

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Mr.Boo!天才とおバカ(1975年製作の映画)

3.6

日本の熱狂的ホイ兄弟ファンたちは

1980年頃に日本公開が中止された「天才與白痴」が観たくてたまらなかった。


一時は東宝東和のラインナップに「ミスターブー ラストメッセージ」と記載されたので安心
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マッド・ハウス(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ヌシさんおススメ。うーーむ。

狂ったアパートでハラハラどきどきするけど、洗脳された住民がココに留まる理由が一向に掴めない。

よって、世界に没入出来ないまま、脱出劇が始まる。

絶望的なラストシーン
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.3

ヌシさんおススメで鑑賞。

実際の事件を元に、船上の狂気と極限を描く絶望的な韓国ドラマ。

まるで一緒に乗船しているかのような、地獄の臨場感で胸が悪くなりました涙。


寓話的なエンディングからの、胸
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楽園の夜(2019年製作の映画)

3.0

パクフンジョン監督が魔女の1と2の間に撮ったバイオレンス。

想像していた内容と全然違うビターな脚本。

美しい済州島、マフィア抗争の果てに散る男女。

韓国映画というより、昭和の邦画のような空気感。
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トラック野郎 熱風5000キロ(1979年製作の映画)

2.3

記念すべき1,800本目のレビュー!

1979年に映画館で観たけど、全く覚えていませーん!

目当てのジャッキーチェン本邦初公開
「ドランクモンキー酔拳」の併映で、仕方なく😄

前売り券を買って、多
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.1

1982年洋画志向の男子高校生のオレ。

普段は敬遠していた邦画を観て、
年間ベストワンにした「蒲田行進曲」



松竹映画なのに、舞台は東映太秦撮影所

当時演劇界を席巻していた、つかこうへいの人気
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シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おススメで鑑賞。

前半のおバカコメディ、後半のアクション、ラストの泣かせと3段階で美味しい映画。

まさか通帳に泣かされるとは思わなんだww。

邦題はイメージが遠くて、英題の「密かに素晴らしく」の
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

劇場鑑賞を見送った、エヴァグリーン&マークストロングのスリラーを、U-NEXTポイント消化で。

「ビバリウム」が良かったアイルランドの俊英、ロルカンフィネガンの新作。

セオリー通りのアジア呪術復讐
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

鈴木亮平版があまりにも話題なので観たけど、面白かった。

原作もアニメも知らずフランス版と香港版を観ただけなので多くを語れないが、予算と時間さえかければこんなに楽しい実写が撮れる証明ですよね。

普段
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

すごく評判が良かったので、配信を待ってました。

昭和50年代アニメ再放送見てただけのワタシでも、充分楽しめましたぜ。

上昇志向の水木サンと飄々とした鬼太郎父さん、横溝正史ワールド+妖怪で面白かった
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ロスト・イン・ザ・スターズ/妻消えて(2022年製作の映画)

4.4

中国サスペンス、舐めてました。

めちゃ悲しくて、めちゃハマった。

実話ベースらしいけど、謎が謎を呼ぶ展開にアッと驚く種明かし。

こんな切ない、海底からの星空って有りますか?

よくある展開とも言
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.9

ピーターバーグ監督とマークウォールバーグの実話戦争サバイバル。

リアルな悲劇に胸が詰まる。

岩壁落下が痛々しくて、もうヤダ。

極限の戦闘と救出劇の緩急が上手い。

映画は面白かったけど、凄惨な実
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JSA(2000年製作の映画)

3.4

パクチャヌク監督の超有名作は観ないとね!

38度線の友情、そして悲劇。

問題提起というよりも、緊張感の極みのような場所で生きる人間の、素直な姿が描かれていて好きです。

当たり前ですが、日本人より
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

1.5

コメディばかり撮ってる水田監督、なにか有るようでなにも無い、驚くべき上滑り演出がツツツと流れるだけの、味のしないサスペンス。

「64」の脚本家か、どうりでスカスカのピーマンか、穴あきの蓮根脚本だ。
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.2

絶賛の声を多く聞いていたので、奥さんと朝イチ地元シネコンへ。

「生きることの意味」を説教臭さゼロで観客に突きつける、スマートな展開。

観た人が人生のきらめきについて熟考する機会をくれる、珠玉のピク
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ドント・ハングアップ(2016年製作の映画)

2.1

ヌシさんおススメで。

迷惑系YouTuberを懲らしめるホラーサスペンスだが、演出がタルくて間延びするのが興醒め。

この手の映画でサスペンスが持続できないのは致命傷。監督の力量不足。

同じ題材の
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V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)

4.4

「貴公子」監督の過去作。

異常サイコキラーが北朝鮮高官の息子なのでVIP待遇で捜査する韓国警察と国家情報院の攻防を描く。

濃厚かつ激しい犯人争奪戦が面白く、サイコキラーの憎々しい描写が拍車をかけ、
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貴公子(2023年製作の映画)

3.6

評判が良いので地元のシネコンへ。

読めない筋書きで、主人公とともに観客も翻弄される展開なので、前半はモヤモヤしますが。

貴公子のキャラが全開し、ストーリーが把握できたとたん、俄然面白くなる。

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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

4.5

ジャガモンド斉藤さんおススメで。

コンテナで海を漂流する絶望感、想像を絶するサバイバル。

見ていられないほどキョーレツな場面も多く、スペイン製スリラーの底力を感じる。

悲惨、地獄、悲壮からの希望
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ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.8

ヌシさんおススメのニコケイ西部劇。

とにかく娘役のライアンキエラアームストロング嬢が、映画全体をビシバシに締めていて心地良い。

王道西部劇のシンプルな復讐劇なのに、彼女が面白いキャラ設定なので、不
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.5

1983年。

高校生のボクは一人で、大ファンだった松田優作の新作「探偵物語」を観に、映画館へ行った。

併映は、筒井康隆原作のSFかぁ。

「まぁ、大林監督の新作だし、ついでに観て帰ろうか」と期待度
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

1月公開の新作が、もう見放題に。

合唱部部長の中3男子とヤクザのドラマを、フワフワとしたファンタジーのようにみせる風変わりなコメディ。

漫画原作なので筋書きにリアリティは無いが、役者の演技は自然で
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

4.0

あんこさんおススメで。

乾いた西部劇の世界観がリアルで、圧倒的に不利な蛮族との闘いをスリリングに描く意欲作でした。

当時評論家に評判が良かったらしく、ありし日の西部劇映画の硬派ムードに、グロな描写
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