しゅんすけ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのしゅんすけのレビュー・感想・評価

4.8
「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」

クリス・パイン主演、ミシェル・ロドリゲス、ヒュー・グラント等出演のファンダジー・アクション・アドベンチャー。

妻を失った盗賊のエドガンは、仲間を裏切ったペテン師・フォージから愛する娘を奪い返すため、仲間やさまざまなアイテムを集め、君主となったフォージと強力な魔力をもったソフィーナのいる、ネバー・ウィンターへと潜入するというストーリー。

これぞ王道のファンタジーアドベンチャーという感じで、めちゃくちゃ面白かったです!!! 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」1作目的な軽いノリでテンポが良く、ギャグセンスも高い。それでいて、ベタな興奮どころをきっちり抑えていて、誰でも楽しめる良質のエンタメ作でした。

それでいて、ワンカットで魔法を次々と見せるアクションであったり、奇抜なアイディア満載のクリーチャーの造形もとてもとても楽しかったです。

クリス・パインは、ちょっと間抜けな顔も相まって最高にハマり役。ミシェル・ロドリゲスはワイスピ譲りの肉体アクション担当だけど、かなりおいしい役どころだし、ヒュー・グラントの「パディントン2」以降あたりからハマりだしてきた「インチキ臭いスケベそうなオヤジ」感もお見事でした。「IT」(2017)で赤髪のいじめられっ子・ベバリーを演じていたソフィア・リリスも魔法でさまざまな動物に変身しながらのアクションを見せていて、かなりお気に入りのキャラクターでした。

正直、既視感バリバリのハリウッド大作なのかな~と思ってたんですが、最近のハリウッド映画にありがちなポリコレとか人種に気を使った作品ではなく、楽しさに全振りしたおかげで、「一周まわってこういうベタだけどひたすらに楽しいファンタジーが見たかったんだ!!!!」と思える素晴らしい作品でした。

もし、子供のときに見ていたらずっと大事にしていたい作品になってたかもしれません。かなりかなりおススメです。