しゅんすけ

劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOPのしゅんすけのレビュー・感想・評価

4.5
「劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」

YouTubeで無料公開されていた人気クロスメディアの劇場用編集版。
全4話なのでカットシーンはなく、新規カットもあり。

1999年のクラシック3冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を分け合った、テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、そしてナリタトップロードの3人のウマ娘の友情と闘いを描く。

ウマ娘は大好きで、そこから競馬にもハマった身としてはかなり楽しみました。アニメ版はもちろんトウカイテイオーを主人公とした第2期という圧倒的に素晴らしいものがあるのですが、この「ROAD TO THE TOP」も負けず劣らずの傑作だと思いました。

確かに4話しかないので、レースの結果だけを追っていくとだいぶ駆け足感が否めないのですが、3人のキャラの作り方が面白く、それぞれ応援したくなる要素にあふれていました。
3人のなかではやはりテイエムオペラオーが圧倒的にカッコ良かったです。(2回観たのですが、入場者特典の色紙はオペラオーとアドマイヤベガでした)

ウマ娘未見の人からすると、牡馬(オトコ馬)も美少女化している「ウマ娘」という生物にツッコミを入れたくなったり、競馬=ギャンブルという先入観があると中々受け入れづらいかなとは思うのですが、史実のレースについていろいろ調べていくとかなり細かい小ネタを盛り込みまくっていて、そういうところの楽しさや感動もあって自分はかなり楽しめました。

例えば、アドマイヤベガとカレンチャンが同室でいる理由も、双子の兄弟を亡くしているという悲しい繋がりがあるし、オグリキャップとテイエムオペラオーが会話する場面についても、実際活躍した年は10年以上離れていてもクラシック登録という繋がりを持たせているという点など・・・よくストーリーに盛り込んだなという印象です。

OPの「Glorious Moment!」も大スクリーンで流れた瞬間にめちゃくちゃテンションが上がってよかったし、ラストで流れる「イチバン星が駆ける空」も良曲で、アニメのライブシーンはあんまり得意ではないのですがそれでも素直に感動できました。

24日からの「新時代の扉」もすでにムビチケを購入済なので、今からがとても楽しみです。気持ちを盛り上げるには最高の1作でした。