このレビューはネタバレを含みます
愛する夫が戦争が終わっても帰って来ない。生きているのか死んでいるのかもわからない。ひたすら待ち続けるマルグリットの苦悩が、見事に映像化されている。ラビエとの駆け引きは、サスペンスのようで、緊迫感があ…
>>続きを読む原題の[苦悩]を現すかのような不協和音じみた音楽が頭から離れない。
ナチス占領下のパリでひたすらに夫の帰りを待ちながらもそんな自分を客観的に見つめる自分…主人公が物を書く人だからなのかそんな主観と…
デュラスの自伝的物語が原作であるゆえか、ものすごく一人称的。ヴォイスオーヴァーもそうだけど、かなりよったクローズアップや『象は静かに〜』のようなフォーカス送りもする。
書く人であるからか、彼女はメタ…
前半はナチス占領中のパリで、逮捕された夫を探すために敵側と密会して夫の情報を得ようとする妻(主人公)。後半はその占領がとかれ、戦後ムードに包まれていくパリで、解放されていく人の中に夫を待つ妻。
前半…
マルグリット・デュラスの自伝的小説「苦悩」を映画化した作品。ナチス占領下のパリで、レジスタンスの夫をゲシュタポに連れ去られた妻の苦しみを描いた物語。
前半はまだ動きがあってよかったものの、後半はと…
歴史的背景つかまないとちょっとついて来づらいかも。不在の男を待つ話に、ちょっと『シェルブールの雨傘』を思い出したり。フランス映画特有なのだろうか。『ラマン』といいこの作品といいデュラスは歴史の波に翻…
>>続きを読む戦争映画の中にはある程度基礎情報を入れてから臨んだほうがいいものがあってこれがそう。
主人公にして実在した文豪マルグリット・デュラス(と、できればその人生)を知ってないとよくわかんないと思う。という…
©2017 LES FILMS DU POISSON – CINEFRANCE – FRANCE 3 CINEMA – VERSUS PRODUCTION – NEED PRODUCTIONS